2023年2月発売
元聖女(15)、ホームレスになる。 辞職した聖女がたどりついたのは、気ままで自由な公園スローライフ! 「役立たずなら、聖女なんか辞めちまえっ!」 「辞めますっ!!」 ある日、上司のパワハラに耐えかね神殿から飛びだした15歳の少女アルム。 彼女は飛びだしたその足で廃公園の土地を買い、ベンチの周りに結界を張ってホームレス生活をはじめることに。 自由気ままに睡眠をむさぼり、(パワハラ生活で何故か開花した)聖女の力を使って食料を【創造】、快適な公園スローライフを満喫する。 一方ーーアルムを失い仕事が回らなくなった神殿はてんてこ舞い! やがて廃公園には、(神殿の皆に怒られ)連れ戻しに来たパワハラ元上司はもちろん、 アルムの魅力に気付いた王国の王子や、力を利用しようと目論む腹黒宰相まで押し寄せてきてーー!? 今更謝ってももう遅い! 結界の中には誰も入れません!! 最強聖女の快適公園スローライフ、スタート! ※巻末には本書だけの書き下ろし短編も収録です!
ドラゴンや弟子の少女たちと一緒に、安心安全、快適で目立たない毎日を過ごす、 ヴェルナーの引きこもり研究ライフ、第4弾!! 聖女シャンタルと厄災として封じられていた ユルングの母竜を退けたヴェルナーたち。 古竜の王宮へ戻ると、突然大賢者ケイが訪れて 「次の大魔王に、わしが選ばれるかもしれぬ」と告げる。 最悪の事態に備えて準備を進めるヴェルナーたち。 そこへヴェルナーの父、レナードから緊急連絡が届きーー!? 安心安全、快適で目立たない毎日を過ごす、 ヴェルナーの引きこもり研究ライフ、第4弾!!
散歩を愛し、猫と一緒に暮らす詩人ハン・ジョンウォンが綴るエッセイ 雪の降る日や澄んだ明け方に、ひとり静かに読みたい珠玉の25編 オクタビオ・パス、フェルナンド・ペソア、ローベルト・ヴァルザー、シモーヌ・ヴェイユ、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン、ライナー・マリア・リルケ、シルヴィア・プラス、金子みすゞ、ボルヘス…… 『詩と散策』は、著者のハン・ジョンウォンがひとり詩を読み、ひとり散歩にでかけ、日々の生活の中で感じたことを記している、澄みきった水晶のようなエッセイ集だ。読者は、彼女の愛した詩人たちとともに、彼女が時折口ずさむ詩とともに、ゆっくりと散歩に出かける。 【本文中に出てくる詩人や作家たち】 オクタビオ・パス/フェルナンド・ペソア/ウォレス・スティーヴンズ/アーチボルト・マクリーシュ/ローベルト・ヴァルザー/シモーヌ・ヴェイユ/パウル・ツェラン/セサル・バジェホ/ガブリエラ・ミストラル/ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/カミュ/源信明/ウラフ・H・ハウゲ/エミリー・ディキンソン/アンナ・アフマートヴァ/ライナー・マリア・リルケ/フォルーグ・ファッロフザード/シルヴィア・プラス/チェ・ヨンミ/金子みすゞ/ジョージ・ゴードン・バイロン/ボルヘス 宇宙よりもっと大きな 寒い季節の始まりを信じてみよう 散歩が詩になるとき 幸福を信じますか? 11月のフーガ 悲しみ、咳をする存在 果物がまるいのは 夏に似た愛 心のかぎりを尽くして来たから 永遠のなかの一日 海から海のあいだに なにも知りません よく歩き、よく転びます 国境を越えること みんなきれいなのに、わたしだけカンガルー ひと晩のうちにも冬はやってくる 夢とおなじ材料でできている 夕暮れただけ 窓が一つあれば十分 灰色の力 真実はゆっくりとまぶしくなければ 猫は花の中に いくつかの丘と、一点の雲 今日はわたしに、明日はあなたに 彼女の歩く姿は美しい(送らない手紙) 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき
2020年6月から『オレンジページ』に掲載された「ゆうべの食卓」。新型コロナに翻弄されながら離婚を決意する女性。恋人にふられたのをきっかけに料理に目覚めるサラリーマン。実家を売却することになった兄弟のささやかな宴会。さまざまな人生のひとコマを「食卓」というキーワードで紡いだ、直木賞作家・角田光代氏の短編集。 ■明日の家族 明日の家族/二十歳の新年 私たちのお弁当 ■パパ飯ママ飯 パパ飯ママ飯/あたらしい家族 新ユニット結成 ■グラタンバトン グラタンバトン/彼女のお弁当 あの日の先 ■それぞれの夢 それぞれの夢/彼女の恋と餅きんちゃく 帰り道の時間 ■はじめての引っ越し はじめての引っ越し/二度目の引っ越し 最後の引っ越し ■充足のすきま 充足のすきま/相性さまざま 私の流儀 ■彼女のレシピブック 彼女のレシピブック/前世と現世と夏 レシピの旅 ■ようこそ料理界へ ようこそ料理界へ/料理界の、その奥へ 料理界、それすなわち ■だいじなのは基本の調味料 だいじなのは基本の調味料/それぞれの日々 いちばんの幸せ ■私の無敵な妹 私の無敵な妹/「ひとりで、たのしく」計画 あたらしくなる私たち ■私たちのちいさな歴史 私たちのちいさな歴史/青空の下の食卓 食卓の記憶
二度の追放を経て、八百年ぶりに神官に復帰した謝憐(シエ・リェン)は、 下界で三郎(サンラン)という少年に出会い、ほんの数日の間に親しくなる。 謝憐(シエ・リェン)のことを「兄さん」と呼び、常に悠然と笑っている 三郎(サンラン)。しかしその正体は、天界の神々ですら恐れるほどの絶大な 力を持つ鬼王、花城(ホワチョン)だったーー! 再会を約束するかのように、 指輪を一つ残して姿を消した花城(ホワチョン)。一方、天界に戻った謝憐 (シエ・リェン)だったが、失踪した神官の捜索という任務を受けて鬼市に潜入 することになる。そこはまさに花城(ホワチョン)の縄張りで、彼の住処に招か れた謝憐(シエ・リェン)は、少年ではない真の姿で現れた彼に「会えて嬉しい」と歓迎されて!?
メルヴレイ帝国の皇子として生まれながら“厄災の皇子”として忌み嫌われ塔へ幽閉されたヴァレリウス。塔中の書物を貪り読んで育った彼に、ついに刺客の手が伸びる。からくも一命をとりとめたヴァレリウスは、メルヴレイ帝国への復讐を誓うとともに、国外への脱出を図るのだった。その道中で、サヴァルタ公国のリューディア公女と出会ったことで、彼の運命は大きく動き出す。彼女の参謀となり、知略をもってメルヴレイ帝国への復讐を開始する!!
所属していたパーティを「不遇職のテイマーだから」という理由だけで追放されたアルガ。 落胆しながらも彼は、この機会に改めて自分のレベルなどを検査してもらう。 そこで自分が、千年に一度しか現れない2つ目の職業(セカンドジョブ)持ちであることを知るのだった。 『テイマー』に、魔物を配合し強くする『配合術師』--この2つのジョブにより、 アルガは魔物や世界最強の女冒険者、吸血姫たちと最強のパーティを作っていく……。
◆「赤ずきん」「シンデレラ」「眠れる森の美女」。大人も子供も、世界中の誰もが知っている昔話のすべてを、グラビアンスキーのかわいいイラストとともにお届けします。 ◆グラビアンスキーは若くして亡くなりましたが、残された絵本はいまも世界中で愛され続けています。しかしこの『ペローの昔話』絵本にまさるものはありません。 ◆グラビアンスキーのイラストは、ヴェルサイユの宮廷人ペローの洒落ていながら、ちょっと残酷な世界によく似合います。 1 過ぎし昔の物語とその教訓 ・姫君(シャルロット・ドルレアン)への手紙 ・眠れる森の美女 ・赤ずきんちゃん ・青ひげ ・猫の親方、あるいは 長靴をはいた猫 ・妖精たち ・サンドリヨン または 小さなガラスの靴 ・巻き毛のリケ ・親指小僧 2 韻文による物語 ・序文 ・グリゼリディス ・ロバの皮 L***(ランベール)侯爵夫人へ ・おろかな願い ・ド・ラ・C***(フィリス・ド・ラ・シャルス)嬢へ 解説 1 シャルル・ペローとは誰か 2 ペロー昔話集の成り立ち 主要参考文献
江戸、困窮する水事情! 四代将軍の御世、江戸の急激な人口増加は人々に飲料水不足をもたらす これを解消しようと新たな水源探しに奔走する者たち 上水工事着工までの知恵伊豆こと松平信綱らの熱情と労苦を描く
田舎で農業を営んでいる三田仁は、田んぼで女騎士が倒れているのを発見する。 セラフィムと名乗る女騎士から話を聞いてみると、どうやら異世界からやってきたらしい。 現代日本に放り出された女騎士には当然行く当てもなく、仁は農業を手伝ってもらうことを対価として一緒に住むことに。 この世界の常識がまったくないセラフィムに農業や社会、田舎の文化を日々教えていく仁。 しかし、周囲からはどう見ても夫婦にしか見えないわけで……いつの間にか彼女は仁の嫁だと思われていたーー!? WEB発の超人気スローライフ×農業ファンタジー、電撃の新文芸にてゆるっと爆誕!!
魔族であるというだけの理由で、それを邪悪と断ずるロンドシウス王国。 その常識に抗い続けた、魔力を持たない”煤まみれ”、ロルフ・バックマン。 運命に引き寄せられ、ついにロルフが手にした”煤の剣”は、彼にこの世界へ抗う力と、とある固い決意をもたらす。 自らが信じる正義のため──魔族とともに、ロンドシウス王国を倒す。 辺境伯の領都・アーベルを制圧するための作戦をリーゼたち魔族とともに開始するロルフ。 だが、彼は知らなかった。 ロルフたちに差し向けられた領軍の中に、第五騎士団最強の魔導師にして彼の妹、フェリシア・バックマンがいることを──。 「……本気で、人間を裏切るんですか? 魔族に寝返るんですか?」 「人だからこうするんだ。信じるもののために立ち向かうのが、人だと思うから」 かつては自分を慕っていた妹──。避け得なかった悲しき戦いが、いま幕を開ける。
エルフの少女が奴隷として売られているのを目撃した主人公・ヴァイス。 その少女が、単なるエルフではなく絶滅したはずの希少種【ハイエルフ】であることに気付いた彼は、少女を購入し、娘として育てることを決意する。 はじめての育児に翻弄されまくりのヴァイス。それでも、奮闘の甲斐あって、ボロボロで言葉も話せなかった少女は元気な姿を取り戻す。名前は初めて喋った言葉にちなんで「リリィ」に決定。 すっかり親バカ化したヴァイスは、リリィを魔法学校に通わせるという目標のために奔走する! 「きょーはにゅうがくしきー りりーまほーつかいになるー♪」 「…………悪くないな、こういうのも」 不器用なパパと純真無垢な娘のほっこり疑似家族ファンタジー、はじまります。
星馳せアルスによって大打撃を受けた黄都。 これに乗じた権力奪還のため、二十九官を追放された巨魁・異相の冊のイリオルデが動き始める。イリオルデは歴史の裏でうごめく魔王自称者たちを結集させ……。 陰謀が渦巻くなか、六合上覧は第二回戦に突入。 再び互角に立ち合える相手を求めて微笑む、ルクノカ。 そして、サイアノプが隠し持つ、真なる最強をも覆しうる“必殺”とはーー。 第九試合。極点の格闘家・無尽無流のサイアノプvs英雄殺しの伝説・冬のルクノカ。
次期国王の婚約者だった公爵令嬢エミリア。暴漢に襲われ三年間の眠りから目覚めると、妹が自分の婚約者と結婚していた。眠っている間に前世の記憶ー料理に関する知識を取り戻し、日々を充実させていく。そんな彼女のもとに現れたのは戦勝国の王子だがー「前世からずっと好きだった。ずっとキミを探してたんだ。絶対に諦められない」そこに不仲だと思っていた血の繋がらない兄が現れー「これからは我慢しない。エミリア、私はお前が好きだ」いきなり二人の男性から言い寄られてしまう。自由を手にした令嬢が日本食で人々を幸せにしちゃう異世界転生ファンタジー!
山岳×青春×ミステリ、最大級の感動作 写真家として活動する藤谷緑里はアラスカに向かっていた。シーラと北米最高峰デナリに挑むためだ。 緑里とシーラの旧友、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。リタとシーラの故郷、サウニケは北極海に面した小さな島だが、90年代後半から地球温暖化の影響で海に浸食されている。このままでは島は海に沈むーーそんな故郷の危機を世界に知らしめる。それがリタが登山家として名を上げようとした理由だった。だがリタは冬季デナリ単独行に挑み、下山途中に消息を絶ってしまう。頂上から「完全なる白銀」を見たーーという言葉を残して。 行方不明となったあと、リタの言動を疑ったマスコミは彼女を<冬の女王>ではなく<詐称の女王>と書き立てた。緑里とシーラは、リタが登頂した証を求めるべくデナリに挑むことに。だが世界最難関の山への登攀は、一筋縄にはいかない。ブリザード、霧、荷物の遺失、高度障害……二人の信頼関係も揺らぐ。さまざまな困難を乗り越え、北米大陸で最も高い地へ手を伸ばす緑里。その先に見えたものとは。 極限の高地だけでなく、社会でも闘う女性たちを描きだす、気鋭の著者の新境地。 【編集担当からのおすすめ情報】 発売前から推薦の声、続々! 「山岳小説の新しい傑作がここに出現した。 読者よ、岩井圭也に瞠目せよ!」--夢枕 獏 「タイムリーなのに普遍的。 理知的なのにエモーショナル。」--恩田 陸
下着デザイナーとして一世を風靡した鴨居羊子。鬼才の画家・鴨居玲。姉弟が稀有なる才能を発揮し、活躍していくまでの野望と挫折の軌跡を、盟友・司馬遼太郎との友情を交えつつ描く渾身の書き下ろし!