2023年5月発売
余命半年と告げられた公爵令嬢・アリエアは王太子妃の座争いから暗殺未遂に遭い、見知らぬ地に捨てられ絶望の淵にいたが、謎の青年・ライアンに救われ一命を取り留める。偶然にもふたりは世界に3つしかない運命の指輪を持っており、その謎を解く旅へ。道中、婚約者のフェリアルと再会するも、アリエアは呪いの代償で記憶を失っていた。襲いかかる危険、近づくタイムリミット、試される決断力、揺れる恋心…。様々な感情渦巻く中、アリエアが手にした終幕はー。運命に抗う異世界大河ロマンの完結巻。
ラシード神聖国にて聖戦に巻き込まれ、「死の蛇」と呼ばれる悪魔・サマエルと対峙したクロエとジュリアス。サマエルは、“老いも死もない世界”を作るための叡智を与えると聖王シェシフを唆し、心を操っていた。ラシードを悪魔から守るため、大切なものをこれ以上悪魔に奪わせないため、クロエとジュリアスは悪魔との戦いに挑むー!美少女錬金術師(自称)×毒舌な元将軍(超美形)による冒険ファンタジー第二章、ついに完結!後半には、クロエとジュリアスのその後を描いた、甘く優しいエピソードもたっぷり収録。
街から離れた街道沿いでスープ店を営むオリビアには、誰にも言えない秘密がある。人や動物の心の声が聞こえるのだ。そのせいで家族から疎まれ、五歳で修道院に送られるところを養祖父母に拾われ、この店に辿り着いた。それから二十年、オリビアは周囲の人間に心を閉ざして生きてきた。しかし、ある雨の朝にびしょ濡れでやってきた元傭兵のアーサーはそんな彼女に何かを感じて…!?「スープの森」に訪れる、様々な出会いと別れの物語。
自らを転生者と明かす母親から、ここが乙女ゲーム“星の天使と七人の騎士”の世界でしかも自分が将来処刑される悪役令嬢と聞かされたミモザ。その日から転生者特有の稀有なスキルを持つ母親と、それを受け継いだミモザの打倒死亡フラグな毎日が始まった!しかし、最愛の母はゲームのシナリオ通りにミモザを残して逝ってしまう。母の教えを胸に、私は継母と義妹からの嫌がらせを躱し、そして立ち塞がる最大の死亡フラグー第二王子アルコル・アウストラリスに立ち向かいます!
『異形の魔獣』を打ち倒しエルフの少女シーナと心を通わせたノゾムは、彼女が目撃したリサ達の行動について教えられ、気づこうとしなかった何かに気づく。「二年前のことで話がしたい」真実を明らかにするため、ノゾムは黄昏時のスパシムの森にリサを呼び出すが…そこにいたのは彼女の現在の恋人ケン・ノーティスだった。「…なんで、こんなことをした?」全てを知っているはずのかつての友に自分が掴んだ真相を告げるノゾム。しかしリサに歪んだ愛情を抱くケンは鬼のような形相を浮かべ、「お前の存在を認めるわけにはいかない…!」蔑みを憎悪に変えた剣を振りかざしノゾムに襲いかかるー!足りないのは、自信か、力か。-これは心の歩みを止めた少年が、仲間の手を取り覚悟を決める物語。
自宅ごと異世界に転移したイズミは、ワケありの美女ミルカと彼女が連れていた赤ん坊テオと共に、慌ただしくも平和な日々を過ごしていた。そんなある日、テオの母親であるルフィアが無実の罪で流刑地に幽閉されていることを知り、ルフィア救出のため安全な家から出て、危険な魔物がうろつく森へ踏み出すことに。しかしルフィアが捕らえられている“カブラの古塔”には、侵入者を阻む死者の群れと強大な番人が待ち構えていて…。-これは深い森の中で繰り広げられる、家族の絆を知る物語。
長い闘病生活の末に息を引き取った去来笑有理は、神との約定により異世界に転生する。「人の少ない場所でスローライフをおくりたい」そう神に望んだユーリが目覚めたのは、少ないどころか人っ子一人いない廃村だった。しかし、これ幸いと農業にDIYにと自由気ままなスローライフを楽しむユーリ。やがて酒精霊のマーシャと衣食住の全てをガチ生産する世間知らず転生者が、無自覚に周囲を騒がせることになりー。
「おけいさんは相変わらずだの。小鳥をあの子と呼んだり、売れた鳥を送り出したといったりな」「だって、ここにいる鳥たちは皆、大切な子です。命を持っているんですもの」わけありの夫と離縁し飼鳥屋を営む女主人のおけい。九官鳥・月丸との暮らしも順調なある日、店は大火に呑み込まれ…。たおやかで実直なおけいの選ぶ人生の道とはー?
世界文学を切りひらく著者による、はじめての朝日新聞連載小説の書籍化。ベルリンで一人暮らしをする美砂。隣人Mさんは東プロイセンで生まれ、終戦前にドイツに引きあげてきた。美砂はプルーセン人の来し方を聞きながら、第二次大戦前後のドイツと日本の歴史に引き込まれ、土地からの追放、戦時の死者数、国や民族、境界について考える。ある日、Mさんに誘われて、太極拳学校に行く。ロシア人富豪のアリョーナ、お菓子づくりのベッカー、英語教師のロザリンデと共に、鶴が羽を広げるように右腕を力強く上げる太極拳の技「白鶴亮翅」を習う。美砂はクライストの短篇「ロカルノの女乞食」を翻訳する。このドイツの作家はなぜホームレスの老女に注目したのか。ハムレット、グリム童話、楢山節考、世界の名作を女性の視点から読み直してみると……。
さあ、「のぼれる灯台」をめぐる旅へ。全国に16基ある「のぼれる灯台」、参観灯台。すべてをコンプリートする計画を立てたふたりの渚を待つのは、津々浦々の絶景、名物、そしてキラキラ輝く水平線。読めば旅に出たくなる、爽快ノンストップストーリー。国内旅行のモデルコースとしても!
スミソニアン博物館に勤める鳥類画家のロニは、認知症を患う母の介護のため、故郷のフロリダに帰ってきた。母の荷物を片づけていると、「ボイドの死についてあなたに話しておかなくてはいけないことがあります」という謎めいたメモを発見。父ボイドは25年前に沼で不審な溺死を遂げ、その名は家では禁句になっていた。かつて観察眼に優れたロニを、アオサギに宿ってすべてを見渡す沼の女王にたとえた父。当時のことを探り始めたロニに思わぬ危険が迫っていた…沼地に隠された悲劇と家族の絆を描く傑作サスペンス。
異世界へ転移してしまうも、保護先の冒険者育成クランでご飯を作りながらスローライフを満喫している悠利。美味しいクッキーの食べ比べをしたり、ロシアンルーレットなたこ焼きを作ったりと相変わらずマイペースに過ごしていた。そんなある日、友人フレッドが襲撃されたことを知りークランメンバー総出で犯人捜しを敢行することに!事件の手がかりは金ボタンのみ!?でも「僕もちょっと、全力で頑張ってみますね」と珍しく本気モードの悠利が、いざ出陣!!
隠しスキル『使役』で瞬く間に最強軍団を作り上げたレアは、「魔王」としてノリノリでヒルス王国への侵攻を開始!人類を蹂躙して得た経験値で、眷属たちも続々と災害生物へ進化、自身も『魔眼』や『結界』などの新スキルを獲得し、いよいよ災厄として手が付けられなくなっていくー。そんな中、同じ魔物側プレイヤーの女の子が、人間にキルされそうになる瞬間に遭遇。窮地を助けてあげたら懐かれて、人類をいっしょに滅ぼすお友達ができちゃった!?
狂炎王子との魔術戦がついに実現!教師や特級クラスの面々、果ては世界一の魔女までもが見守る死闘の行方は…?さらに、クノンは休むことなく次なる研究テーマー「魔術を入れる箱」の開発に取り組む。その前代未聞の魔道具開発は、派閥のリーダーを含む特級の生徒五人が、半年がかりで取り組む一大プロジェクトに!しかしなぜか、校舎が一晩で森林化する異常事態が発生し、大騒ぎに…?魔術学校一年目の集大成、魔術の深淵を垣間見る第四弾!!
宇宙で運送屋を営んでいたルディは、ワープ事故で辺境惑星、それも一度文明がリセットされた星に降り立つことに。遭遇したドラゴンに宇宙船をぶつけて撃退したり、電子頭脳による身体強化でゴブリンを倒したりと難なく異星サバイバルをこなすルディ。そんな彼がやっと出会った現地人は、なんと文字通りの魔女だった。魔法の使い方を教わる代わりに生活の面倒を見る師弟契約を結んだところ、銀河帝国の料理を始め、衣食住すべてが彼女の度肝を抜くもので…!?
御神木の種と氏族の姫ティニアを宇宙船に乗せたまま、討伐作戦に参加することになったヒロ一行。目標はエルフの母星を襲撃した大規模宙賊団“レッドフラッグ”だ。戦闘中のピンチの場面で、クリシュナが原因不明のバリア機能を発揮。どうやら犯人は御神木のようでヒロは頭を抱えることに。そして戦闘後、やたらつっかかってくる派手な女傭兵マリーに絡まれる。レッドフラッグとの関係を直感したヒロは、この厄い女から全力で逃げることにするがー?