2023年7月発売
少年は後ろめたさを抱えてたぬきになった。亜美は母の命と引き換えに生まれた自分に罪悪感を持っている。火事の恐怖で脳の成長を止めたままのラッキー、2歳まで盲目だった憂いの少女カナデ、育ててくれた伯母を最後まで母と呼べなかった汰央。心に苦悩を抱える子どもたちは、カトマンザの親密な闇の中で自分の本心と向き合い自信を取り戻していく。そして明かされる、カトマンザの存在理由とは。これは記憶の奥に隠された愛を探す、再生の物語。
一人前の忍者として認められ、初の戦へと向かう14歳の樋口尋一のもとに、衝撃の知らせが飛び込んできた。許嫁の杏が何者かに連れ去られたというのだー少年・尋一から、風魔忍者を率いる「五代目・風魔小太郎」へ。はたして彼は、動乱の時代を生き抜き、真実の愛を掴み取ることができるのか。戦国時代に暗躍した「伝説の忍び」が巻き起こす、まったく新しい歴史ファンタジー小説!
都会の農園から、そこで生きる生き物といっしょに田舎の里山に夜逃げしたぎんちゃん。新たに出逢った生き物たち、イノシシさん、キツネさん、タヌキさん、柴犬さん、伝書バトさん、ニワトリさんと波乱万丈の四季を過ごしているうち、お互いを尊重して暮らしていくことの難しさに悩み始めます…。
一年のモラトリアムを経て、大学進学を決意した夏生。物がない、お金がないなかでも、文学サークルに顔を出し、安いアルバイト代で本を読む日々は充実していた。店の常連・玄二と薫子の奇妙な関係や、親友と難聴を患う少女の支え合う姿に、彼は何を思うー。一九八〇年代の情緒溢れる京都を舞台に繰り広げられる、ほの甘い青春物語。
成績に一喜一憂する寝不足な日々。 さらに、はじめてのホントの恋まで! さあ、どうする? 首席で進学校に入学してしまったジュノ。入学初日から生徒を成績でランク付けする学校のやりかたに違和感を感じながらも、高校生活が始まる。父は田舎で病気の療養中。母は父についていき、叔父とふたりで暮らしている。 入学してからはトップをとれず、思い悩む日々。家計を思い、塾にも行っていない自分が、この学校で競い合っていけるのかと不安になる。同じ中学出身の親友、ゴヌに誘われて入った時事討論サークル「コア」だけが、晴れやかな気持ちになれる貴重な場だ。びっくりするくらい博識で、知的な刺激を与えてくれるボナ先輩、まっすぐな性格の同級生ユビン、そしてゴヌ。「コア」の仲間には、おしこめた不安や焦りも口に出すことができた。ジュノは次第に、独特なユーモアでまわりを笑わせるユビンに惹かれていく。 ところがある日、ユビンから、転校を告げられる。観光経営学科のある学校に転校し、卒業したら大学には行かず、旅行会社に就職するつもりだと。将来は自分の会社をつくりたいと言うユビンが、とても大人びて見えた。「ぼくは、はっきりとした目標があって大学に行こうとしているのだろうか」--。 テスト、課題、進路、SNS、そして恋……。1日は24 時間。やらなきゃいけないこと、考えなきゃいけないことは満載!! ハードな高校生活を生き抜くために、“ 優等生” のジュノが見つけた法則とは? 未来のための今も、今のための今も、どっちも大切なぼくたちの時間。
わがままな婚約者に婚約破棄された俺、セトス・ミラドルト。代わりにとあてがわれた婚約者は盲目の令嬢アンジェ・ディスカトリーだった。彼女は生まれてからずっと屋敷に閉じ込められ、ろくな教育も受けていないらしい。人形のように可愛らしくて頑張り屋なアンジェに一目ぼれした俺が、外の世界の楽しさを教えてあげるんだ!婚約破棄された伯爵令息と人形のように可愛らしい盲目令嬢のハートフルラブファンタジー!
「お元気にしておられますか?」--ある男爵令嬢を虐げた罪で、王太子から婚約破棄され国を追われた公爵令嬢のリーナ。5年後、平穏な日々を過ごしていた王太子の元にリーナから手紙が届く。過去を忘れたかのような文面に王太子はなにを今更!と憤る。時を同じくして王太子妃となった男爵令嬢、親友だった伯爵令嬢、王太子の護衛騎士にも手紙が届く。怯え、蔑み、喜び…思惑は違えど、手紙を機に彼らはリーナの行方を探し始める。しかし誰も知らなかった。それが崩壊の始まりだということをーー。これは1通の手紙がもたらす、ある破滅の物語。 ベリーズファンタジーがお届けする【極上の大逆転】シリーズ第1弾!
「あなたは将来浮気をしてわたしを捨てるから別れてください」伯爵令嬢・クラリスは婚約者のアレクシスを呼び出すと、一方的に婚約破棄を告げた。一度目の人生で彼が王女と浮気をし、裏切られたクラリスは、このままいくと破滅しかないことを知っていたのだ。同じ目に遭うのはもううんざり!浮気者は潔くこちらから捨ててさしあげたはずだったのに…「俺は絶対別れない、地獄の果てまで追いかけてやる」なぜかアレクシスの態度が急変?こんな展開聞いてません!戸惑うクラリスだが、2人の関係は次第に変化していき…!?
竜使いの一族に生まれながらも力を失い、“竜姫”と呼ばれる従妹と比較され虐げられて育ったプラチナ。そんなある日、人質として従妹の身代わりで敵国に差し出され、無敵と恐れられる黒剣騎士団長・ヴァルテールとの結婚を決められてしまう。しかし求められたのは竜使いの血を引く子供をもうけることだけで…。あくまでもプラチナを戦利品としてしか見ていないヴァルテールに新婚生活への不安を覚えるプラチナ。しかし、彼と一緒に過ごすうちに冷たい印象とは違う優しく真摯な一面に触れ、徐々に惹かれていく。さらに、竜嫌いのヴァルテールに一生懸命向き合っていくと、次第にクールだった彼の様子が変わってきて…!?「君の可愛らしい顔をずっと見ていたい」旦那さまの甘い豹変に、プラチナもたじたじになってしまい…!虐げられ令嬢×クールな黒騎士様。身代わりから始まる恋愛ファンタジー!
ロイドもミネルバに住んで半年、冒険者の昇格試験を受けることに。同行する試験官はアイリスのメイドのセフィリア。なんと彼女は剣聖だったのだ! かくしてロイドは試験の討伐クエストに挑もうとコッコロ坑道に向かうのだが、そこに隠し通路が……。 その先にはーー「妾は魔王アルバトロス、魔族の長であるぞ!」玉座の上で偉ぶった幼女が現れた!?
元探索者のアイギスがスローライフを送るために買った土地は、危険な魔獣だらけな上に地面が固すぎて不毛な土地だった!? だが盾役(タンク)で最強に“硬い”彼には関係なし! 魔獣が噛みつけば牙が折れ、ドラゴンブレスもサウナ気分!? さらに強固な地盤を素手で掘り返せば、魔力たっぷりの水など手つかずの資源の宝庫! 巨大な看板猫(伝説の神獣)や銀狼、高位古代竜の少女も手懐けて、ちょっとおかしな牧場生活が開幕!
エクセイシア王国の王子クリードは、魔物討伐中に一目惚れした少女を探し出すため、国中に「二本の杖を持った少女よ。名乗り出れば報酬を与える」というお触れを出した。偶然それを耳にしたマテリは「杖二本あるし、それっぽい格好して行けば報酬貰えるんじゃね?」とワンチャン狙いで王都に向かうが、まさかそこで求婚されるとは知る由もなく…。
ダンジョンを攻略し、自由を得た元聖女リゼット。 仲間たちと新たな食材目指して旅立った彼女は、モンスターに守られた隠しダンジョンを見つける。 何かお宝でもあるのかといざ潜ると出口が塞がれ絶体絶命!? ーーでも隠されたダンジョンは、つまり未知の食材の宝庫! 新たな美味と出口を求め、リゼットたちは隠しダンジョン探索に挑む。 食を楽しむ聖女のダンジョンライフ、第二弾!
芥川賞受賞第一作。 公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。 郷里の友人が結婚することになったので式に出て欲しいという。祝福したい気持ちは本当だけど、わたしは結婚式が嫌いだ。バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見て「物」みたいだと思ったから。「じんしんばいばい」と感じたから。友人には欠席の真意を伝えられずにいて……結婚の形式、幸せとは何かを問う(「末永い幸せ」)ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話。 【著者略歴】 高瀬隼子(たかせ・じゅんこ) 1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞。2021年『水たまりで息をする』で第165回芥川賞候補に。2022年『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞。
第30回松本清張賞受賞作 この小説は、選考委員への「挑戦状」だ! 衝撃のデビュー作。 1つの街を舞台に描かれる、5つの世界は、少しずつ重なりあい、影響を与えあい、思わぬ結末を引き起こす。 すべてを目撃するのは、読者であるあなただけ。 推理小説/青春小説/科学小説/幻想小説/恋愛小説 5つの物語は、5度世界を反転させる。 森バジルを読めば「世界が変わる」 【選考委員 選評より】 阿部智里 5つの同じで異なる世界! その構成に気が付いた時、「正気か」 と目を疑った。 辻村深月 抜群のきらめきに満ちていた「青春小説」パートは見事だった。 米澤穂信 小説というものに必死に手を伸ばした作者の叫びが聞こえた。 森絵都 チャレンジ精神と熱量の高さがすばらしい。 森見登美彦 「読者だけが知っている」そんな構造を楽しんでほしい。
月刊『潮』誌上で好評連載中の「蒼天有眼 雲ぞ見ゆ」シリーズ、書籍化第一弾!!!清代末期の光緒二十五年(一八九九年)。杭州・西湖のほとりにある孤山に暮らす数え年で二十一歳の丁仁は、金石学者である父・丁立誠の後を継ぎ、学究に勤しんでいた。ある日、生薬である「竜骨」に神秘的な図形や文字のようなものが刻まれていて、北京で騒動になっていることを耳にした丁仁は、丁家にかねてから出入りする北京在住の雑貨商人・元突聘に、その子細を尋ねようとするー。
世界がキラキラと輝きはじめる、とっておきの言葉たちがここに!日常の小さな発見、恋のよろこび、思いがけない不思議との出会い…心ときめく宝物がつめこまれた、全63作品の掌編小説集。
敬虔な神父として教会に勤めていた青年クロスは、その出自を理由に教会から追放されてしまう。しかしその教会の信仰対象である女神様は、クロスを追い出そうとする教会の行いに憤慨し、クロスと共に教会を飛び出してしまう!これは誰にも知られていない秘密なのだが、クロスは女神様と会話することができたのだ。追放されたクロスは人助けのために規格外の光魔法を使って冒険者になるのだが、クロスを英雄にしたい女神様によるプロデュースが始まってー?