2023年9月発売
私、シャリアーゼは、どういったわけか人の余命が見える。10歳の私の余命はあと70年。80歳まで生きるはずだった。それなのに!皇太子殿下と婚約したら、余命があと10年に減ってしまった!そんな婚約は止めにしようとしたら、余命3年に減ってしまう!ちょっと!私の余命60年を取り戻すにはどうしたらいいの?とりあえずの婚約をしたとたん、今度は殿下の寿命が0年に!?一体何がどうなっているの?
下町の食堂で働く紹藍(シャオラン)の趣味は絵を描くこと。その画風は墨と水を使い濃淡で色合いを表現する珍しいものであることなどから、彼女は『下町の画聖』と呼ばれ可愛がられていた。やがてその評判がきっかけで、蜻蛉省の副長官である江遵(コウジュン)から『皇帝陛下にお渡しするための見合い用の絵を、後宮で描いてほしい』と依頼させる。その理由は一度も妃と顔を合わせない皇帝が妃たちに興味を持つきっかけにしたいとのことで…。後宮のトラブルを墨絵で解決していく後宮お仕事ファンタジー、開幕!
傲慢な王子だった俺・クラウスは、卒業パーティーで婚約破棄を宣言して、鉱山送りにされてしまう。そこでようやく己の過ちに気が付いたがもう遅い。毎日汗水たらして働き、一度目の人生を終える。二度目は孤児に生まれ、三度目でまた同じ王子に生まれ変わった俺は、かつての婚約破棄相手にまさかの一瞬で恋に落ちた。今度こそ良き王になり、彼女を幸せにできるのか…?これは駄目王子がズタボロになって悟って本気で反省し、三度目の人生でかつての過ちに悶えて黒歴史発作を起こしながら良き王になり、婚約破棄相手を幸せにすべく奔走する物語。
風にはためく赤い月と紫色の巨大な旗の下。遂にレッドムーン家私兵団と皇女専属近衛隊が競う、乗馬大会が幕を開けた。両兵団の慰労に加えて、元わがまま姫ミーアの狙いはもう一つー従兄弟・ヒルデブラントに慧馬の走りを見せて、彼の興味の矛先を「ルヴィとの縁談」から「騎馬王国」へと変えること!皇帝らも観覧席に迎え、純粋なる速さを競う周回レースが始まるが、勝負は予期せぬ事態へと発展してゆき…!?「情熱こそ、新しい時代をきり拓く鍵ですわ!」天馬姫・ミーアが未来を変えていく!それぞれの想いが錯綜する、歴史改変ファンタジー第14巻!書き下ろし番外編&巻末おまけ「ミーアの料理研究日記」収録!
(…やっぱり、シナリオが始まっちゃうんだ…)元極道一家の孫娘・フランチェスカはくちびるを結んだ。このゲーム第2章では、弟分であるグラツィアーノの実父が殺されるのだ。暗殺を阻止するため、夏休みのBBQと偽り、舞台となるラニエーリ家の縄張りへ。だが、自ら囮となったことで崖から転落してしまう。雨の中助けに現れたのは、婚約者のレオナルドだった!“親友”となった二人は、娼婦と客に扮して、殺し屋が賓客として紛れ込む商会へ潜入ー後継者争いと騙し合いの結末に対峙していく!「-君の望まない運命は、俺が必ず変えてあげるから」元極道の孫娘と極悪若当主の危険な“ラブ”ゲーム第2巻!書き下ろし番外編&コミカライズ試し読み特別収録!
乙女ゲームのただの子爵令嬢に転生したエヴァは、誰にも愛されず苦しい日々を過ごしていた。幼い頃の事故で負った傷痕を蔑まれ、婚約者である王太子もヒロインに夢中ーどん底の中で出会ったのは、前世の推し・セオドア!艶やかに笑うその美貌は、憧れの姿そのもので、思わず目を奪われる。そのうえ国にたった五人の治癒術師の彼に、初対面で桁違いの魔力を見抜かれ、弟子入りを提案される。「君の教師役をしてあげるよ、その傷痕も消してあげよう」初めて自分を認めてくれた一言に、望まぬ結婚への決心が揺らぐ。そんな時、何者かに攫われて…!?居場所を見失った傷物令嬢が、美しく、色気のある年上魔術師に溺愛される師弟恋愛ファンタジー!
厄災と恐れられる魔獣がはびこる魔境。その近くに小領地を持つニューベリー男爵家の次女キャロルは、今日も単身ではぐれ魔獣を仕留めた。夢みがちな姉に手を焼くしがない令嬢、という自己評価と裏腹に、屈強な狩人達が陰で崇めるほどの腕前だ。王都のパーティーでも、乱入した魔獣・古木女をうっかり刈り込み鋏で瞬殺。そのせいで、戦闘狂の辺境伯子息・オズウィンから「君のような女性を探していた」と、求婚され(腕を買われ)てしまった!唐突な玉の輿に慄く中、国家を巻き込む策略が二人を襲い…?“大人しく”狩りをしていたいのに、気づけば騒動の真っ只中へ!戦乙女の本格狩猟×ラブ(?)ファンタジー!
隣国の王様が意外と気さくでよかったぁ。国立図書館に、お城の図書室も使っていいなんて!見渡す限りの本、本、本!長旅の疲れも吹き飛んじゃうーえっ、目の前で病弱な王妹さんが倒れちゃった。誰もお医者さんに連れてかないなんてひどいよ、なら私が何とかする。…って、処方されたお薬を飲んでないし、お昼に起きて食事はケーキだけ?しかたないなぁ。早く薬草揃えに行きたいから、“とっておきの処方”を用意してあげるね?奥深い森を飛び出して、まだ見ぬ世界へ。幼くても腕は一流の薬師の少女・ミーシャのロード・ストーリー。書き下ろし番外編2本巻末収録!
ウイスキーバブル、過激な推し活、連続強盗団、宗教二世ー難破寸前の日本という船を襲うトラブルに、今日もマコトは立ち向かう。
瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。古事記への愛は変わらないが、今や講師の座すら危うく、研究を続けるべきかの煩悶が続いている。そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な史料を持ったまま行方不明になってしまうという事件が。45歳の“高齢ポスドク”となっていた先輩は、講師の職も失い、なかばホームレス状態だったという。先輩は史料を「盗んだ」のか?自らの意志で「失踪」したのか?そして、朝彦の下した将来への決断は?
東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。 昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。 そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。 建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。 その暮らしに、様々な事件と変化が……。 ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説
てんでんこな言葉遊び、饒舌きわまる文字もじり、けれど真剣この上なく、無限の繰り言が日本語の原郷を、東アジアの無意識をあぶり出す。ジョイスと柳田、モンテーニュと易経が哀野のユートピアに出会い、死者の言葉を結んでは開き、継いでは重ね、天地のコトワリをめぐらせる。日本語の幽霊的宿命がエコーする室井文学の未完の遺作、易占トリックで最高に文学的な寓話、言語道断な試みの物語。
屋敷に満ちる憎悪と悪意。ファラデー一族を次々と血祭りに上げる姿なき殺人鬼の正体とは…。“アルバート・キャンピオン”シリーズの長編第四作、原書刊行から92年の時を経て遂に完訳!
戦乱の時代、臨済禅の教えから離れ儒者として生きる道を選択した惺窩とその弟子竹田城主赤松広道や高瀬川を開削した角倉親子、そして門下生四天王の林羅山・那波活所・堀杏庵・松永尺五らの人物像を描き出す。