2023年発売
自らを転生者と明かす母親から、ここが乙女ゲーム“星の天使と七人の騎士”の世界でしかも自分が将来処刑される悪役令嬢と聞かされたミモザ。その日から転生者特有の稀有なスキルを持つ母親と、それを受け継いだミモザの打倒死亡フラグな毎日が始まった!しかし、最愛の母はゲームのシナリオ通りにミモザを残して逝ってしまう。母の教えを胸に、私は継母と義妹からの嫌がらせを躱し、そして立ち塞がる最大の死亡フラグー第二王子アルコル・アウストラリスに立ち向かいます!
『異形の魔獣』を打ち倒しエルフの少女シーナと心を通わせたノゾムは、彼女が目撃したリサ達の行動について教えられ、気づこうとしなかった何かに気づく。「二年前のことで話がしたい」真実を明らかにするため、ノゾムは黄昏時のスパシムの森にリサを呼び出すが…そこにいたのは彼女の現在の恋人ケン・ノーティスだった。「…なんで、こんなことをした?」全てを知っているはずのかつての友に自分が掴んだ真相を告げるノゾム。しかしリサに歪んだ愛情を抱くケンは鬼のような形相を浮かべ、「お前の存在を認めるわけにはいかない…!」蔑みを憎悪に変えた剣を振りかざしノゾムに襲いかかるー!足りないのは、自信か、力か。-これは心の歩みを止めた少年が、仲間の手を取り覚悟を決める物語。
自宅ごと異世界に転移したイズミは、ワケありの美女ミルカと彼女が連れていた赤ん坊テオと共に、慌ただしくも平和な日々を過ごしていた。 そんなある日、テオの母親であるルフィアが無実の罪で流刑地に幽閉されていることを知り、ルフィア救出のため安全な家から、危険な魔物がうろつく森へ踏み入ることに。 しかもルフィアが捕らえられている【ガブラの古塔】には、侵入者を阻む死者の群れと強大な番人が待ち構えていて……。 ーーこれは深い森の中で繰り広げられる、家族の絆を知る物語。
長い闘病生活の末に息を引き取った去来笑有理は、神との約定により異世界に転生する。 「人の少ない場所でスローライフをおくりたい」 そう神に望んだユーリが目覚めたのは、少ないどころか人っ子一人いない廃村だった。 しかし、これ幸いと農業にDIYにと自由気ままなスローライフを楽しむユーリ。やがて酒精霊のマーシャと衣食住の全てをガチ生産する世間知らずの転生者が、無自覚に周囲を騒がせることになりーー。
「おけいさんは相変わらずだの。小鳥をあの子と呼んだり、売れた鳥を送り出したといったりな」「だって、ここにいる鳥たちは皆、大切な子です。命を持っているんですもの」わけありの夫と離縁し飼鳥屋を営む女主人のおけい。九官鳥・月丸との暮らしも順調なある日、店は大火に呑み込まれ…。たおやかで実直なおけいの選ぶ人生の道とはー?
世界文学を切りひらく著者による、はじめての朝日新聞連載小説の書籍化。ベルリンで一人暮らしをする美砂。隣人Mさんは東プロイセンで生まれ、終戦前にドイツに引きあげてきた。美砂はプルーセン人の来し方を聞きながら、第二次大戦前後のドイツと日本の歴史に引き込まれ、土地からの追放、戦時の死者数、国や民族、境界について考える。ある日、Mさんに誘われて、太極拳学校に行く。ロシア人富豪のアリョーナ、お菓子づくりのベッカー、英語教師のロザリンデと共に、鶴が羽を広げるように右腕を力強く上げる太極拳の技「白鶴亮翅」を習う。美砂はクライストの短篇「ロカルノの女乞食」を翻訳する。このドイツの作家はなぜホームレスの老女に注目したのか。ハムレット、グリム童話、楢山節考、世界の名作を女性の視点から読み直してみると……。
さあ、「のぼれる灯台」をめぐる旅へ。 「参観灯台って全国にあるよ。(中略)これを全部行ったらスゴイよね」(本文より) 交通案内所に勤める池江渚は、ある日『なぎさの旅日記』というブログを見つける。 自分と同じ名前に運命めいたものを感じて読み進めてみると、 その「なぎさ」は渚のすぐ近くに住んでいるようで...? すべてをコンプリートする計画を立てたふたりの渚を待つのは、 津々浦々の絶景、名物、そしてキラキラ輝く水平線。 軽快な筆致で描かれる、前代未聞の”灯台めぐり”小説。 国内旅行のモデルコースとしても!
収穫祭に湧くボルドーでアノー警部&リカードの名コンビを待ち受ける怪事件。〈ガブリエル・アノー探偵譚〉の長編第三作、原著刊行から95年を経た完訳! オパールの囚人 訳者あとがき 解説 横井 司
シェイクスピアの〈マクベス〉上映中に起きる殺人事件。容疑者は関係者のみ。シリーズ探偵のアレン警部が不可解な謎に挑む! 闇が迫るーマクベス殺人事件 訳者あとがき 解説 横井司
スミソニアン博物館勤務の鳥類画家ロニはフロリダ州テネキーの実家で「ボイドの死について話したい」というメモをみつける。ロニの父ボイドは25年前に沼地で謎の溺死を遂げていた。ロニは父の死の真相を追うが、背後には湿地に囲まれた田舎町の大きな闇が……
異世界へ転移してしまうも、保護先の冒険者育成クランでご飯を作りながらスローライフを満喫している悠利。美味しいクッキーの食べ比べをしたり、ロシアンルーレットなたこ焼きを作ったりと相変わらずマイペースに過ごしていた。 そんなある日、友人フレッドが襲撃されたことを知りーークランメンバー総出で犯人捜しを敢行することに! 事件の手がかりは金ボタンのみ!? でも「僕もちょっと、全力で頑張ってみますね」と珍しく本気モードの悠利が、いざ出陣!!
隠しスキル『使役』で瞬く間に最強軍団を作り上げたレアは、「魔王」としてノリノリでヒルス王国への侵攻を開始! 人類を蹂躙して得た経験値で、眷属たちも続々と災害生物へ進化、自身も『魔眼』や『結界』などの新スキルを獲得し、いよいよ災厄として手が付けられなくなっていくーー。 そんな中、同じ魔物側プレイヤーの女の子が、人間にキルされそうになる瞬間に遭遇。窮地を助けてあげたら懐かれて、人類をいっしょに滅ぼすお友達ができちゃった!?
狂炎王子との魔術戦がついに実現! 教師や特級クラスの面々、果ては世界一の魔女までもが見守る死闘の行方は……? さらに、クノンは休むことなく次なる研究テーマーー「魔術を入れる箱」の開発に取り組む。その前代未聞の魔道具開発は、派閥のリーダーを含む特級の生徒五人が、半年がかりで取り組む一大プロジェクトに! しかしなぜか、校舎が一晩で森林化する異常事態が発生し、大騒ぎに……? 魔術学校一年目の集大成、魔術の深淵を垣間見る第四弾!!
宇宙で運送屋を営んでいたルディは、ワープ事故で辺境惑星、それも一度文明がリセットされた星に降り立つことに。 遭遇したドラゴンに宇宙船をぶつけて撃退したり、電子頭脳による身体強化でゴブリンを倒したりと難なく異星サバイバルをこなすルディ。そんな彼がやっと出会った現地人は、なんと文字通りの魔女だった。 魔法の使い方を教わる代わりに生活の面倒を見る師弟契約を結んだところ、銀河帝国の料理を始め、衣食住すべてが彼女の度肝を抜くもので……!?
御神木の種と氏族の姫ティニアを宇宙船に乗せたまま、討伐作戦に参加することになったヒロ一行。 目標はエルフの母星を襲撃した大規模宙賊団”レッドフラッグ”だ。戦闘中のピンチの場面で、クリシュナが原因不明のバリア機能を発揮。どうやら犯人は御神木のようでヒロは頭を抱えることに。 そして戦闘後、やたらつっかかってくる派手な女傭兵マリーに絡まれる。レッドフラッグとの関係を直感したヒロは、この厄い女から全力で逃げることにするがーー?
「最悪だ。もう逃げ場がない」三人三色の人生が転落しながら絡み合う、絶叫的ミステリー。 【話題作『悪い夏』『正体』を超える切迫感!】 仕事は順調、東京でシングルライフを謳歌する30代女性が始めた不穏な恋愛。下校中、不良に堕ちた元級友に再会した、とある北関東の高校生。老朽化したラブホテルを継ぐが経営不振に陥った静岡県在住の中年男。 刹那な現代をサバイブしながらも、孤独を胸底に抱える者たちの欲望に駆られた出会いは、彼らをまっさかさまに谷底に突き落とす。 圧倒的な言葉の迫力! 予測不可能な滅茶苦茶な展開の数々。絶望の淵で思わず涙腺が緩む。 岩谷翔吾(THE RAMPAGE・ブックレビューサイト「岩谷文庫」執筆) 「いい気味」か「かわいそう」か? 彼ら自身が招いた命からがらの転落劇。滅茶苦茶なんだけど最低じゃない! ー吉田大助(書評家) 予想外の読後感! 転落人生の奇蹟の交錯が閉塞感に風穴を開ける、これぞ染井マジックというべき快作。 ー宇田川拓也(ときわ書房本店)
地方の温泉街の河原で、子どもの惨殺遺体が発見された。警察は、小児わいせつ事件を繰り返していた十五歳の少年・当真への疑いを強める。逃亡中の当真は警官の拳銃を強奪し、子分とともに子ども食堂に立てこもった。自分は無実で、人質を殺されたくなければ、警察は真犯人を捕まえろという。子ども食堂の店主・司は、人質の少年少女を守るために戦うことを誓うがー。当真は本当に無実なのか。他に殺人犯はいるのか。さらに新たな遺体が発見され、暴走する当真は引き金に指をかけるー誰もが予想できない結末が待つ、衝撃のサスペンスミステリ。