小説むすび | 2024年4月発売

2024年4月発売

児童文芸2024年春号児童文芸2024年春号

『児童文芸』は、日本児童文芸家協会が企画・編集・発行している季刊の機関誌。 童話、童謡詩、絵本づくりを目指す方への参考書でもあります。 今号は特集が2本。 【特集1】 絵本テキストを極めよう     絵本をつくりたい方へ、書き方のヒントがつまっています     ・レポート 絵本テキストグランプリ特別講座        上野与志 間部香代 山本省三    ・絵本テキスト ふじたよういち ただじゅん おしのともこ           杉本深由起  うちやまともこ 新井悦子  【特集2】  童謡と少年詩   《童謡》  うたかいずみ 江森葉子 川越文子 佐藤雅子 すぎもとれいこ 戸田和代        ながいくみこ 丹羽きよみ 原 国子 星乃ミミナ 本野詩織 眞鍋ホウセイ  《少年詩》 網野 秋 榎本綾子 かじひとみ かとうけいこ 北川 風 楠木しげお       佐藤せつお 常田メロン 野原にじうお 則武一女 はやしゆみ 森木 林 【巻頭カラー】  写詩N館 詩・おごうふみこ 写真・田中風馬  絵から生まれる物語 1「おいでよ、リリのレストラン」  絵・あべつせこ 文・粕谷桂子   絵から生まれる物語 2「ネコのおひめさま、もっと」  絵・マエダナオコ 文・おのみつこ   リレー創作 第一話「やぎ、脱走事件」  文・かわすみじゅんこ 絵・大崎メグミ    【連載創作】  ナンジャモンジャの木の丘で 第2回 作・いけだけい 絵・はやしますみ  わたしたちの居場所 第2回 作・もりなつこ 絵・おかもと香織 ほか

29歳、今日から私が家長です。29歳、今日から私が家長です。

韓国読者が選ぶ2023年 若い作家1位!  2024年 韓国でドラマ化 決定! 凛々しい娘、美しいおじさん、珍妙なおばさん。 軽快な3人が送る、最高にイケてて、時々泣ける ”これから”のホームコメディ! この小説は家父長でも家母長でもない娘が家長(家女長)で主人公。 厳しい祖父が統治する家で生まれた女の子・スラがすくすく育って家庭を統治する。 作文を家業に家を興した娘が、一家の経済権と主権を握る。  家父長の家では決してありえないような美しくて痛快な革命が続くかと思ったら、家父長が犯したミスを家女長も踏襲したりする。家女長が家の勢力を握ってから、家族メンバー1に転落した元家父長は、自ら権威を手放すことで可愛くて面白い中年男性として存在感を表す。この父は片腕にはモップを、もう片腕には掃除機を入れ墨にして、家のあちこちを熱心に掃除しながら家女長と妻を補佐する。だが、この小説は家父長制を廃止しようという扇動や家父長制への批判に満ちた話ではない。スラはどの家父長よりも合理的で立派な家長になりたいと思っているが、スラの母にも家女長の時代が家父長の時代より良いのだろうか。スラの家女長革命は果たして皆を幸せにすることができるだろうか。

別れを告げない別れを告げない

出版社

白水社

発売日

2024年4月2日 発売

ジャンル

作家のキョンハは、虐殺に関する小説を執筆中に、何かを暗示するような悪夢を見るようになる。ドキュメンタリー映画作家だった友人のインソンに相談し、短編映画の制作を約束した。 済州島出身のインソンは10代の頃、毎晩悪夢にうなされる母の姿に憎しみを募らせたが、済州島4・3事件を生き延びた事実を母から聞き、憎しみは消えていった。後にインソンは島を出て働くが、認知症が進む母の介護のため島に戻り、看病の末に看取った。キョンハと映画制作の約束をしたのは葬儀の時だ。それから4年が過ぎても制作は進まず、私生活では家族や職を失い、遺書も書いていたキョンハのもとへ、インソンから「すぐ来て」とメールが届く。病院で激痛に耐えて治療を受けていたインソンはキョンハに、済州島の家に行って鳥を助けてと頼む。大雪の中、辿りついた家に幻のように現れたインソン。キョンハは彼女が4年間ここで何をしていたかを知る。インソンの母が命ある限り追い求めた真実への情熱も…… いま生きる力を取り戻そうとする女性同士が、歴史に埋もれた人々の激烈な記憶と痛みを受け止め、未来へつなぐ再生の物語。フランスのメディシス賞、エミール・ギメ アジア文学賞受賞作。

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