小説むすび | 2024年9月10日発売

2024年9月10日発売

『失われた時を求めて』名文選『失われた時を求めて』名文選

繊細複雑な文章と、その長さで文学史にそびえ立つ『失われた時を求めて』。岩波文庫版を全訳した編者が、生と死/愛と性/認識と忘却など、八つのテーマで選び抜いた断章は、あらすじを知らずとも、どの頁からでも気軽に楽しめる。人間と社会の深層をえぐる箴言と散文詩のような珠玉の文章には、世界の見方を一新する言葉が煌めく。  はじめに  『失われた時を求めて』の全巻構成/主な登場人物/主な架空地名 1 生と死  人生とは  眠り  病気と医学  老いと死  来世 2 家族と友人  親子と夫婦  人間の長所と短所  友情  噓 3 愛と性  恋の発端  乙女たちへの憧れ  恋するとは  恋の対象  性愛  嫉妬  愛の喪失と忘却  同性愛(ソドムとゴモラ) 4 社交界・戦争・先端技術  社会・社交界  政治・外交  戦争  電話・写真・乗り物 5 花鳥風月  天気と自然  さまざまな花  鳥 6 音・匂い・名  物音  匂い  美食の愉しみ  名と夢想  教会 7 認識と忘却  知覚とイメージ  夢  確信・想いこみ  記憶  忘却  よみがえる過去  無数の自我  時間  空間 8 文学と芸術  教養  文学と作家  芸術と芸術家  読者  批評  おわりに  図版一覧

〔新訳〕 ジョニーは戦場へ行った〔新訳〕 ジョニーは戦場へ行った

「そんなわけで、すいませんが、あなたはどうぞ自由のために戦ってください。ぼくはあんまり興味がないんで」 2つの世界大戦からベトナム戦争にかけて、反戦の旗印として文学史に刻まれた問題作 『ローマの休日』『黒い牡牛』『スパルタカス』……赤狩りによってハリウッドから追放されながら、数々の歴史的名作を生み出した稀代の脚本家、ダルトン・トランボ。彼が第二次世界大戦中に発表し、過激な反戦小説として波紋を呼んだ問題作、待望の新訳! 第一次世界大戦下、仏戦線での砲撃により、視覚・聴覚・味覚・嗅覚と四肢を失った青年ジョー。すべてを奪われ、後悔の中で絶望に囚われた彼が、ふたたび世界と繋がるために見つけた希望とは? 解説・都甲幸治 【アメリカで「発禁」処分に?】 本書はアメリカ国内で長く流通していなかったため「発禁書」であったと記述する本もある。 実際には「発禁」は事実ではなかったが、絶版状態が続いていた。 第二次世界大戦下、極右派や親ナチス勢力に利用されることを恐れたトランボは、大戦が終わるまで本書を復刊すべきではないと考えた。 (著者まえがきより要約) 【目次】 まえがき(一九五九年) 追 記(一九七〇年) 第一部 死 者 第二部 生 者 訳者あとがき 解 説 蘇るトランボの遺志   都甲幸治 【目次】 まえがき(一九五九年) 追 記(一九七〇年) 第一部 死 者 第二部 生 者 訳者あとがき 解 説ーー蘇るトランボの遺志   都甲幸治

宰相の器を持つ小役人の、辺境のんびりスローライフ 〜出世できず左遷されたはずが、なぜか周りから頼られまくっています〜宰相の器を持つ小役人の、辺境のんびりスローライフ 〜出世できず左遷されたはずが、なぜか周りから頼られまくっています〜

田舎でまったり自由に暮らすつもりが…大活躍しまくり!? 実は最強の文武両道!?な小役人の辺境スローライフ(大狼と皇女付き)開幕! <あらすじ>  超難関の官僚採用試験を最年少突破したが、コネ採用と侮られて出世とも無縁のゼン。ついには辺境へと左遷されてしまうがーー 「やったあ左遷だああああああああああああああああああああああっ」  殺人的な仕事量にうんざりしていたゼンは、逆に大喜び。親友の大狼キールを連れ、念願の田舎のんびり暮らしを満喫することに!  釣りをしたり、命を狙われる皇女エリシャを匿ったり、役場で百人分の仕事を一瞬で処理したり、軍隊でも手こずる魔物を退治したり。 「ああ、田舎っていいなあ。毎日のんびりできるなあ」  やがて皆がその才覚に気づく男の、頼られまくり辺境スローライフ!

亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」2亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」2

発売日

2024年9月10日 発売

野間宏、加賀乙彦の系譜を継ぐ大長篇小説。ガダルカナル、ニュージョージア島などソロモン戦からフィリピン戦への太平洋戦争の激烈な流れを父親の中に鮮やかに辿りながら、日本定住した元ポル・ポト兵のカンボジア難民の殺人裁判のうちにカンボジア虐殺の真相に迫って、戦争と生の真実を対峙させる衝撃のテーマ。その第二巻。サイパン、フィリピン決戦、「捷一号」作戦など日本人が振り返るべき過去、振り返るべき戦争の真実を提起する。「群像」新人長篇小説賞受賞作家五十嵐勉の畢生の大長編戦争純文学小説第一部のパート2。 十二章 捷一号作戦 十三章  復讐へ 第十四章  原爆開発 十五章  クメール・ルージュへ 十六章  横須賀 十七章  初恋 十八章 ルソン防衛トラック輸送部隊 十九章  クメール・ルージュ兵士訓練 十九章 強制労働 二十章  米軍ルソン上陸 二十一章 クメール・ルージュの闘い 二十二章 マニラ陥落と北部ルソン戦 二十三章 アメリカ軍撤退とプノムペン陥落 二十四章 バギオ陥落・バレテ峠陥落 二十五章 都市から農村へ 二十六章 ルソン山岳逃避行 二十七章 集団農場 二十八章 九〇キロ地点ーーアバタン 二十九章 強制労働

亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」3亜細亜二千年紀 第一部「亜熱帯への召喚」3

発売日

2024年9月10日 発売

野間宏、加賀乙彦の系譜を継ぐ大長篇小説。ガダルカナル、ニュージョージア島などソロモン戦からフィリピン戦への太平洋戦争の激烈な流れを父親の中に鮮やかに辿りながら、日本定住した元ポル・ポト兵のカンボジア難民の殺人裁判のうちにカンボジア虐殺の真相に迫って、戦争と生の真実を対峙させる衝撃のテーマ。その第二巻。サイパン、フィリピン決戦、「捷一号」作戦など日本人が振り返るべき過去、振り返るべき戦争の真実を提起する。「群像」新人長篇小説賞受賞作家五十嵐勉の畢生の大長編戦争純文学小説第一部のパート3。 三十章  「トッカン」へ 三十一章 ベトナム・カンボジア紛争 三十二章  徴発と撲殺 三十三章  殺戮の寺 三十四章  焼却 三十五章  崩壊 三十六章 「武州村」 三十七章  再会 三十八章 「荒川村」 三十九章  タイ国境へ 四十章  父の異変 四十一章 カオイダン難民キャンプ 四十二章 人肉 四十三章 パナニコム難民キャンプ 四十四章 生還 四十五章 日本定住 四十六章 夕焼けと就職 四十七章 最後の面会 四十八章 殺人 四十九章 最後の日 五十章  父の死  五十一章 ユアンの死 五十二章 タイへの道 五十三章 渡航準備 五十四章 永平寺 終章 機上 参禅

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP