2024年発売
古民家シェアハウスで過ごす、初めての夏。 ダンジョンでの釣りやキャンプを満喫していると、古民家に可愛いお客さんが訪れる。 御幸の弟たちに素敵な夏の思い出をプレゼントするため、張り切って準備する美沙たちだったが、はたしてダンジョンに気付かれず過ごすことができるのかーー。 梅酒作りに始まり、秘密基地作りや川遊び、お祭りとイベント盛りだくさん! さらに新たな仲間も加わって!? 一段と賑やかさを増す古民家スローライフ、第2弾!! 第一章 夏の初め 第二章 五階層探索 第三章 六階層探索 第四章 ダンジョンでグランピングを楽しもう 第五章 甲斐兄弟との夏休み 第六章 バレました 第七章 新しい出会い 第八章 夏祭り 第九章 夏の終わりに梅酒を飲む
中世北欧文学の最高峰!13世紀のアイスランドで花開いた、王、豪族、美姫、戦士、農漁夫、ヴァイキングの乱舞する雄渾華麗な物語。幻の名著が、最新の研究を踏まえた図版・系図・地図・文献案内を備えて待望の復刊!「サガ」とは、語り、語られた出来事、物語の意。ヴァイキング時代に人びとがノルウェーからアイスランドへ入植した経緯、活躍した英雄、戦い、何代にもわたる血族同士の復讐の応酬、キリスト教以前の異教時代の魔法や幽霊、呪いなどを活写した壮大な史伝的散文作品が約二百篇ほど現代に伝わる。本書は質量ともサガ文学中の圧巻とされる六篇を収める。
新婚で妊娠中だった美春は、夫を事故で失い、そのショックで流産してしまう。どうにかうつ病から回復し、会社に復帰した美春の前に、一台の奇妙なバスが現れる。バスの終点となる、潰れたはずの旧市立病院で美春を待ち構えていたのはー。(あなたの子供が生みたかった)表題作ほか、「明るい葬式」「湖の記憶」「連続無差別殺人事件」「終着駅」「背徳の精算」「トモちゃん」「クレヨンで描いた町(大人のための童話)」全8編を収録。
盲目の娘鍼医・桃春とお供の千代を護る用心棒・如月十兵衛は、思いがけず記憶喪失の男を預かることに。そこへ一膳めしやで働くおつまの失踪が知らされ、三人は驚愕の事件へと引き込まれていく。捨てたはずの家中から刺客の影が。十兵衛の過去も明らかに! 第一章 おつまの失踪 第二章 花魁藤野 第三章 不思議なお攷さん 第四章 定町廻り大原一蔵 第五章 殺し屋を訪ねて来た男 第六章 地獄への道 終 章 過去との決別
「警察より先に犯人を探して」--娘を殺された母から乃井探偵社に依頼が入る。高額な成功報酬で調査を引き受ける女探偵3人。探偵の初音は報酬として所長の乃井から自分の出自を聞くつもりだった。そして連続殺人が始まった。鮎川哲也賞受賞作家の最新作! 第一章 無謀な依頼 第二章 出自の迷い子 第三章 拡散する殺意 第四章 クロスエンド 第五章 持ち札の開示
[商品について] ー「何とか生きられるだけ生きてみよう」- 戦争による負傷で視力を失い、全ての希望を失った花島光道は、三度の自殺を図るもののことごとく失敗し、死にきれずにいた。そしてある日、そんな自身の運命を決定づける天の声を聞くと、彼は鍼灸の道を志す。やがて「経絡治療の大家」となった彼の技術と思いは、夢を追う若者たちへと受け継がれるのであった。--鍼灸学校に入学し、花島光道のもと、仲間たちとともに夢を追いかける若者のドラマと、「経絡治療」という鍼灸の流派の神髄を丹念に綴った、熱き魂と感動の物語。 [目次] まえがき 本編 あとがき 【参考文献】 【著者略歴】 [担当からのコメント] 人生には、ときに不条理とも思える災難に襲われ、生きることに絶望を覚えることもあります。本書に登場する盲目の鍼灸師、花島光道もかつてそんな思いを抱いた人物の一人です。しかし、そんな彼の人生は鍼灸師として花開き、その魂は若者たちへと受け継がれていきます。鍼灸に関心のある方はもちろん、人生に悩みを抱える方にも、希望を与えてくれる一書となっています。ぜひ、ご一読ください。 [著者略歴] 稲江 充(いなえ みつる) 1948年 鹿児島県に生まれる 法政大学法学部卒業 鹿児島鍼灸専門学校卒業後宮崎県都城市にて鍼灸院を開業。鍼灸師
「恐ろしいのに、どうしても惹かれる......」 聖女として神殿に入ったものの力を発揮できず、"期待外れ"と蔑まれていたレニシャは、誰もが恐れる辺境の魔霊伯爵・ヴェルフレムに嫁がされる。 それは"聖婚"という名の厄介払い。ところがヴェルフレムは、思わず見惚れるほどの美貌の持ち主! 戸惑いながら"期待外れ"でも何かできることがあるはず!と花々の世話をし、領民のために尽くそうとするレニシャ。 二人の心はすれ違いながらも、次第に近づいて……。無理矢理の"聖婚"が本当の幸せに!?
いくつものときとばしょが 生きものや物たちのもとで折りたたまれてはひらかれ だれもしらない思弁的な時空間が この体のなかに降りてくる ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 画家・評論家など多方面で活躍する著者が「自分のすべてがここに入っている」と語る、小説の新たな可能性を示す驚くべき初小説集。 連続講座、展覧会の開催にあわせ、ついに刊行。 『群像』『早稲田文学』『ことばと』などで発表された作品に、書き下ろしを加えた計7作品を収録。 編集・デザインは、古谷の小説に大きな影響を受けてきたと語る「いぬのせなか座」山本浩貴が担当。 「ふたつの入り口」が与えられたとせよ ライオンと無限ホチキス セザンヌの犬 グリーンスリーブス・レッドシューズ ライオンは寝ている 右利きと左利きの耳 騙されない者は彷徨う
コロナ禍の観光都市・京都に冥官“小野篁”が出現。ラーメン、フルーツサンド、京都水族館に金閣寺と、ご当地グルメに観光名所を堪能する道中、“紫式部”“二島由紀夫”て合流。巨大オオサンショウウオに先導されて着いた劇場では、閻魔大王像がマスクを求めて暴走、七千台のタクシーが蝟集、獄卒の牛頭シェパードと馬頭コリーがコーラスを熱唱し、地獄の修学旅行列車が爆走。そして閻魔の業鏡には、人類史開闢以来の死屍累々の罪業が映し出されていた…。
挫折を味わいながらもひたむきに生き、大人の階段を上っていくー。中学校で出会った最高の仲間たちとの関係、それはずっと続く。生きていく上で、大切なことを教えてくれる儚くも尊い青春ストーリー。
台湾有事は日本有事。 紅旗の攻撃型原潜が跳梁し、空母キラーの弾道ミサイルが牙を剥く。 台湾上空での空戦、台湾東方での海戦と、中国軍と米台軍との戦いが激化する一方で、陸海空自衛隊も奔走し、東シナ海での航空優勢争い、台湾近海での対潜水艦戦、日本の沿岸すらも機雷戦の戦場と化す! 日米はクアッドをはじめとして、各国に対中対抗手段の強化を働きかけ、多国籍軍を編成して対中反攻をはかる。 シー・レーン防衛、与那国島奪回作戦と、多岐にわたる戦場で、男と女、それぞれの思いが交錯する。生還を誓う男女、上司への憧れ、不安、疑問、苛立ち。戦争は必要悪なのか? 戦友の死に、男の叫びが虚空へと消えていく。
古本屋で拾った謎の紙きれをヒントに、藪田は「自分を成長させる方法」を発見した。自分を成長させるには、ターニングポイントを先取りすることだと判断し、財前と積極的に付き合っていく。しかし、性格の合わない蕪木に何かと彼女の学級の問題を相談される。本来なら断るところだが、何事も乗り越えなければ、成長はないと、藪田はターニングポイントを信じて前向きに取り組んでいく。考え方を変え、行動を変え、習慣を変え、余裕を作った藪田だが、選んだ山に思わぬ落とし穴が…。
今、五つの衝撃が波紋となって心を揺らす ひたむきさと憎しみが交差する怖くて切ない五つの物語 一、空白の時間 二、殉愛 三、淑女の告白 四、執炎 五、大御所様、吐露する 一、空白の時間 二、殉愛 三、淑女の告白 四、執炎 五、大御所様、吐露する
〈憑き物落とし〉中禪寺洲齋。 〈化け物遣い〉御行の又市。 〈洞観屋〉稲荷藤兵衛。 彼らが対峙し絡み合う、過去最大の大仕掛けの結末はーー? 文学賞3冠を果たした〈巷説百物語〉シリーズ堂々完結! 下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛には、裏の渡世がある。 凡ての嘘を見破り旧悪醜聞を暴き出すことから〈洞観屋〉と呼ばれていた。 ある日、藤兵衛に依頼が持ち込まれる。老中首座・水野忠邦による大改革を妨害する者ども炙り出してくれというのだ。 敵は、妖物を操り衆生を惑わし、人心を恣にする者たちーー。 依頼を引き受け江戸に出た藤兵衛は、化け物遣い一味と遭遇する。 やがて武蔵晴明神社の陰陽師・中禪寺洲齋と出会い、とある商家の憑き物落としに立ち会うこととなるがーー。 戌亥乃章 於菊蟲 申酉乃章 柳婆 午未乃章 累 辰巳乃章 葛乃葉 或いは福神ながし 寅卯乃章 手洗鬼 子丑乃章 野宿火 空亡乃章 百物語
燃える城。裏切りのくノ一。山に潜むは異教の徒。横手城を炎上させた謎の新興宗教・大眼宗教祖「厳中」とは誰だったのか?伴天連弾圧が進む寛永二年。どんな相手の声も真似できる声色遣いの景信は、女忍者の紫野を寝返らせ伊達藩の動向を探っていた。紫野が何者かに殺され、伴天連が潜む白根金山へと乗り込んだ景信は、遊女として売られてきた鈴音と出会う。父親が大眼宗の教祖とともに失踪し、以来天涯孤独の身と語る鈴音に紫野の面影を重ねる景信だったが、その声を狙って忍び寄る者がいたー。伴天連、大眼宗、伊達成宗。すべてが繋がるその先で国を揺るがす巨大な陰謀が明らかになる!時代×エンタメを更新。この産声は、喝采に変わる。第18回小説現代長編新人賞受賞作!
大ヒット歌劇SLG『ジャックジャンヌ』、スピンオフ短編集が登場!! ユニヴェール公演まで、もうまもなく。それぞれが大切な思いを育む、七つの休日の物語。 ゲーム本編最終公演でのメインキャラクター七人のエピソードが小説化!! 石田スイが彩り、十和田シンが描いた、それぞれの決意と希望がここにーー。
東京中央テレビの諸橋孝一郎は、数多の特ダネをモノにしてきた敏腕記者。だが、部下のヤラセを機に、職場で閑職へ追いやられ、家庭内でも居場所を失っていた。そんな最中、IT界の風雲児・簗瀬拓人の息子が誘拐されるという事件が発生するー。現場を知り尽くしたテレビ局員だからこそ書けた報道小説ど真ん中!最後に選ぶのは、幼い命か、スクープか。マスコミの性を抉るノンストップ・サスペンス!