2025年12月23日発売
特集一 この世界にはムーミンがいる だれもが知っている、フィンランド生まれの愛すべきキャラクター。2025年は小説の第1作刊行から80年。でも、ムーミンっていったい何者? 妖怪でも妖精でもない、不思議な「ムーミントロールという生きもの」。ムーミンと仲間たちのいる世界には、不思議な〈おばけ〉たちも暮らしている。ムーミンたちは自由で、多様で、不思議で、ときどき怖い目にも遭って、日々を生きている。そんな世界の魅力を記念すべき年の締めくくりにお届け。 寄稿:萩原まみ「ムーミントロールとは何者なのか」 シリーズ書籍ガイド 寄稿:横川浩子 キャラクターガイド エッセイ:「私が語りたい このムーミンキャラクター」 あさのあつこ、藤野恵美、堀江敏幸、森絵都、森下圭子 寄稿:中丸禎子「千年前は毛むくじゃら!? 二十世紀フィンランドで生まれた新しいトロルのこと」 寄稿:杉江松恋「ムーミントロールの還る場所はどこか」 トーベとムーミン年譜 ルポ:ムーミンバレーパーク med はおまりこ ブックガイド:杉江松恋 グラビア:トーベのムーミンアート 特集二 澤村伊智十周年 『ぼぎわんが、来る』の鮮烈なデビューから十年、今も〈恐怖の最前線〉を走り続けている澤村伊智。様々なメディアミックスで話題を呼び、多くの読者に愛される「比嘉姉妹」シリーズを中心に、どの作品も怪異の奥からにじみ出る「人間」を炙り出し、読む者の心をえぐり、深い余韻を残す。常に挑戦し続ける彼は、この先、どこに向かうのか。その実像に迫る。今号では「比嘉姉妹」シリーズの最新作『ざんどぅまの影』の第一章も特別掲載、ご注目を! 対談:京極夏彦×澤村伊智 ガイド:朝宮運河 澤村伊智全作品ブックガイド 著者コメント付き 寄稿:「十周年へのエール」 宮部みゆき、辻村深月、東雅夫 ロングインタビュー:澤村伊智 with 担当編集者 ガイド:澤村伊智を作った十作 ◆特集のほか連載など多数 特別寄稿:荒俣宏「紀田順一郎氏を偲ぶーー昭和の“黒船”と「幻想怪奇」開化」 小説:小川洋子(新連載)、小野不由美、山白朝子、澤村伊智 漫画:諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介 論考・エッセイ:東 雅夫(新連載)、村上健司×多田克己 怪談実話:加門七海、松村進吉、岩城裕明、満茶乃 グラビア:孳々、芳賀日出男+芳賀日向、佐藤健寿、怪食巡礼 情報コーナー:小松和彦(文化勲章受章)、恒川光太郎×綿原 芹(『幽民奇聞』『うたかたの娘』)、近藤ようこ(『家守綺譚』)、有栖川有栖(『濱地健三郎の奇かる事件簿』)、花房観音(『怪談ルポ 死の名所を歩く』)、岡崎隼人(『書店怪談』)、丸田祥三(『廃線だけ 昭和の棄景』『廃線だけ 平成・令和の棄景』)、樫永真佐夫(『変わり者たちの秘密基地 国立民族学博物館』)、藤川 Q(化け通 『SILENT HILL f』) etc.…
北朝鮮軍が突如、竹島を占領! 意図不明の攻撃に困惑するサイレント・コアメンバーだったが、 極右の日本初女性総理大臣による強硬な奪還命令、 自衛隊OBらの旧弊な判断により戦闘準備に入る。 一方、竹島・男島(西島)では韓国人巡警の2人が攻撃に巻き込まれ、サバイバルを余儀なくされていた。 潜入部隊を率いて上陸した韓国陸軍とともに脱出を図るがーー。 北朝鮮の意図は何なのか。 小さな無人島に旗を立てるのは果たしてどの国なのか? 第三次世界大戦の序章となる戦いは“極東”から始まる。 圧倒的リアリティの新シリーズ開幕! 【安田忠幸描き下ろしカラーイラスト 「韓国軍・第707特殊任務団隊員の装備」掲載!】 <目次> プロローグ 第一章 帰郷 第二章 女性総理 第三章 鬱陵島 第四章 政府参与 第五章 撃沈命令 第六章 シー・ライオン作戦 第七章 反乱 第八章 生け贄 エピローグ
1942年10月、日米は戦争に突入した。 ハワイを出撃した米太平洋艦隊を、連合艦隊がウェーク島沖にて迎撃。この海戦で大損害を被り後退したと思われた米軍だが、日本攻略を断念したわけではなかった。隙を突いてメジュロに上陸した海兵隊が、わずか5日で飛行場を建設してのけたのだ。 連合艦隊がマーシャル防衛の要としているクェゼリンとメジュロとの距離は260浬。 メジュロの敵基地が本格稼働を開始すれば、米国の圧倒的物量によってマーシャル諸島全域が脅威にさらされるであろう。 基地の完成を阻止し、メジュロを奪還せねばならない。 クェゼリン基地の航空隊と艦隊がただちに攻撃を仕掛けるのだがーー。 「基地航空隊でメジュロを制圧できないとなれば、投入する部隊は自ずと決まります。機動部隊をメジュロに派遣し、艦上機で敵の航空兵力を一掃するのが、最善の策です」 目次 第一章 一夜城 第二章 マーシャル攻防 第三章 欧州第二戦線 第四章 機動部隊の標的 第五章 第三次メジュロ沖海戦 第六章 F6F始動
過去は終わらない。物語は、続いていく。 古代ローマ史を専攻する大学4年生の浅野美穂は、卒論を何度も突き返され行き詰まっていた。ある日、大学近くの隠れ家で父たちが学生時代に発行した同人誌を発見する。剣闘士ルキウスの物語と1990年代の学生運動を描いた戯曲ーー父たちの青春の記録に触れるうち、美穂はあることに気づく。誰も書かなかった「本当の結末」を、自分が紡ぐことができるのだと。受け継いだ過去に自分なりの答えを求め、美穂は新たな轍を刻み始めるーー はじめに 第一章 古代ローマ 『檻の中のマルシア』 第二章 学生運動 『断章』 第三章 混沌 第四章 本当の結末
営業職としてバリバリ仕事をしてきたが、力関係の波に飲まれて苦労の多い職業人生を歩んできた主人公・木村小平。自分の人生を見直し、定年退職後、62歳でプロ養成の写真学校に入学してから、カメラマンとして生計を立て世界各国を飛び回るまでの軌跡を辿った一冊。 《目次》 写真の楽しさを求めて世界を巡る(カラー) 変電所のプロローグ 猛烈サラリーマン時代は人生の滑走路なのだ ・精鋭だった営業時代 ・新社長の登場 ・電算機室長の辞令 ・メインフレームのリプレイス ・人の笑顔のために カメラマンに第二の人生を見る ・プロを目指すスタジオスチュウデント ・原宿ジョンソンフォトの誕生 ・タイムズスクエアのカウントダウン ・丸岡先生との出会いとリスボンの撮影会 ・プロカメラマン誕生 ・垣間見る情熱的な教育現場 ・十字架の丘の奇跡 ・ニューヨークのスナップ ・マジカ・ミステイクツアー ・芸術の都ベネチアのカーニバル ・憧れのキューバ ・プロ10年目、ポルシェが到着した日 クルーズ船にて(エピローグ)