2025年2月27日発売
森のあらゆる生物が襲い来る! 植物の「魔の手」から 逃れられるか!? 人類の命運を託されたのは、 ワーママ研究者と、その息子 震撼のパニックサスペンス! スタートアップ企業・グリーンプラネットに勤める村岡野乃は、植物の「会話(コミュニケーション)」について研究している。コマツナは虫にかじられると毒を合成したり、SOSを出して虫の天敵を呼び寄せたりするなど、植物もほかの生物と同様、驚くべき知性を持っていることがわかってきた。ある日、農場の視察に訪れた企業の社員が、改良された大豆を食べて緊急搬送される事件が発生。さらには、原因不明の山火事や、飢えて狂暴化した猿による襲撃、森を走る「謎の野人」の目撃情報など、奇怪な出来事が相次いでいた。野乃は一連の事件を「植物による反乱」ととらえ立ち向かおうとするが……?
鬼畜講師セツナとの破廉恥決闘(テスト)をくぐり抜けた王立魔術学院の美少女特待生4人を待ち受けるのは── リゾート地での合宿 言葉としての聞こえはいいが、変態セツナの企てる合宿がまともなはずがない。 「まずは俺の喜びそうな水着を新調しろ。独断と偏見で順位をつけてやる。一位には集中特訓を受けさせてやるぞ。 そして最下位には──エッチなおしおきだ」 そして、合宿先のリゾート地にはセツナも予期せぬ不穏な影が…
特殊な〈神の恩恵〉を持つ兄×天才〈魔術使い〉の弟 魔術学校の秘密に迫る!? エーデルリンクとの晩餐の席で狩猟番に任命されたルカ。彼は森番であるホッグウォッグや図書館の入口に佇む意思ある女性像、魔術師団長サンダー、さらには稀少魔獣・飛羊との出会いを通し、魔術学校の不思議に少しずつ触れていくことになる。 そして迎えた冬至の夜。魔術学校に襲い来る死の行軍(ワイルドハント)を魔術師団が迎え撃つ中、あるきっかけでルカの〈恩恵〉に思わぬ変化が現れてしまう。 狩人の兄と魔術使いの弟がおのおのの立場で研鑽を積み、魔術学校の世界を見聞する第二巻。
理不尽と闘った一人の女性の勇気の物語 1960年代、シチリアの保守的な小村。「女は水差しだから、割った人のところにもらわれていくもの」と母親に擦り込まれた少女オリーヴァは、初潮を迎えてからは「純潔を守るため」に、地元の風習と母の教えに従い男子との交流を避け、学校も辞め家のなかで過ごしていた。しかし裕福な菓子店の息子に目をつけられ、16歳の誕生日に誘拐され性暴力を受けてしまう。当時の刑法第544条により、加害者の男はオリーヴァと結婚することで罪が放免されることになる。結婚を迫る男や周囲からの圧力に追い詰められるオリーヴァ。やがて友人や支援者との励ましに自分の本心に気づき、法廷でこの理不尽に「ノー」を突きつけることを決意する。 『「幸せの列車」に載せられた少年』のベストセラー作家が実話に想を得て描いた、一人の女性の勇気と尊厳の物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 南イタリアには「償い婚」という因習があり、長い間、性暴力が起きても加害者が被害女性との結婚を申し出れば、罪には問われませんでした。そのことは、1981年に当該条文が廃止されるまで、イタリア刑法にも明記されていたのです(刑法第544条)。そこには「魂の殺人」によって自分を踏みにじった相手と結婚しなければならない女性側の視点が、完全に欠落していました。 本作は、この因習に従うことを拒否して初めて裁判で勝訴し、イタリアのフェミニズム運動のアイコン的存在となったシチリアの実在の女性フランカ・ヴィオラにインスパイアされた著者が、フィクションとして2021年に発表した小説です。舞台は約60年前の南部の村で、このような法律はもちろん現代の日本にはありません。ですが、性暴力によって尊厳を傷つけられた上に、声を挙げた後も「被害者にも落ち度があった」と心ない言葉を投げかけられる光景は、現在も起きている性暴力の事件に驚くほど似ていて、愕然とさせられます。性暴力は絶対に許されない人権侵害であること、それをいま一度噛みしめるとともに、踏みにじられても立ちあがろうとする少女の勇気に胸を熱くさせられる必読の書です。
韓国発の大ベストセラー小説、待望の続編! 狭くて品揃えも悪く、近所の人から「不便なコンビニ」と呼ばれるALWAYS。深夜バイトの独孤(トッコ)が店を去ってから6つの季節が過ぎた。オーナーのヨムさんは体調を崩し、折り合いの悪い息子ミンシクに経営を、古株のソンスクに店長を任せ、ソウルを離れていた。独孤から仕事を引き継いだ元刑事のクァクも故郷に帰ることになり、ソンスクは愛想はいいが要領の悪そうな中年男性クンベを深夜バイトとして採用する。今日も悩みを抱えた人たちが、ALWAYSを訪れる。一方、クンベにはある秘密があった……。 2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位。韓国でシリーズ累計150万部超、台湾で15万部超。ソウルで上演される舞台はロングランとなり、ドラマ化も進行中の世界的ベストセラー「Kヒーリング」小説、日本に待望の続編が上陸! 【編集担当からのおすすめ情報】 韓国で社会現象を生み出し、世界的なベストセラーとなったKヒーリング小説『不便なコンビニ』。日本では2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位にランクイン、大きな反響のなか、いよいよ待望の続編を邦訳刊行します。 作中では前作の終わりから約1年半が経過し、コロナ禍のALWAYSにも変化が。続編も、さまざまな人間模様を通して、困難な時代を生きるヒントをたくさん与えてくれます。 どこか私たちに通じる悩みを抱く登場人物たちに共感し、ユーモア溢れるフレーズにニヤリとさせられ、人と人の絆にほろりとさせられ、コンビニグルメに垂涎し、ソウルをはじめ町の描写に旅情をかき立てられ……。とにかく読みどころ満載です。よりパワーアップした続編を、ぜひお楽しみください。
本屋大賞作家の新境地となるサスペンス巨編 声なき声が届くなら、今度こそ記者を諦めない。 『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞後、『星を掬う』『宙ごはん』で同賞に3年連続ノミネート。人間ドラマを中心に執筆してきた町田そのこさん、初のサスペンス巨編! 北九州市の高蔵山で一部が白骨化した遺体が発見された。地元のタウン誌でライターとして働く飯塚みちるは、元上司で週刊誌編集者の堂本宗次郎の連絡でそのニュースを知る。 遺体と一緒に花束らしきものが埋めれられており、死因は不明だが大きな外傷はなかった。警察は、遺体を埋葬するお金のない者が埋めたのではないかと考えているという。 遺体の着衣のポケットの中には、メモが入っていた。部分的に読めるその紙には『ありがとう、ごめんね。みちる』と書かれていた。 遺体の背景を追って記事にできないかという宗次郎の依頼を、みちるは断る。みちるには、ある事件の記事を書いたことがきっかけで、週刊誌の記者を辞めた過去があった。 自分と同じ「みちる」という名前、中学生のころから憧れ、頑張り続けた記者の仕事。すべてから逃げたままの自分でいいのか。みちるは、この事件を追うことを決めた──。 【編集担当からのおすすめ情報】 「ミステリーを書きませんか?」その一言から始まった作品です。 当初、数行だったプロットに大きな変化が起きたのは、2023年4月、ノンフィクションライターの宇都宮直子さんへの取材でした。お話を聞いていたはずの町田さんが、突然あふれ出るものを止められない様子でストーリーを語る姿は一生忘れません。2時間の濃密な時間を過ごした後、書き上げたプロットは100枚を超えていました。 好評だった「STORY BOX」の連載に書き下ろしのラストを加えるだけでなく、大幅な加筆・改稿を重ねて完成しました。サスペンス巨編とうたっていますが、さまざまな人生を送る人々の感情を余すことなく描く町田作品であることは違いありません。多くの方々に読んでいただけたらと思います。
100パーセントの恋人たちへーー村上春樹と台湾の画家が描く瑞々しい世界。世界中の読者に愛される初期短編の表題作と「鏡」。二つの超人気短編が、瀟洒なピクチャー・ブックに! 物語は「昔々」で始まり、「悲しい話だと思いませんか」で終わるーーある朝、原宿の裏通りで少年と少女が偶然出会い、恋に落ちる。しかし二人の運命は……。若手画家と短編の村上ワールドが心地よく響き合う美しい一冊。
震災さえなければ、この人生は違ったのだろうか? 大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生ーー混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇! 『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。
小説家の槙村朗がパーソナリティーを務めるラジオ番組「A DAY IN YOUR LIFE」は、読者から募集した「何でもない一日、奇跡を感じた一瞬、幸せだった日々、不思議なことがあった日」などの〈あなたの一日〉を読みやすい物語に仕立てて、送っている。 じつは、彼は不思議な能力を持っていて、人が書いた文字を見ると、事実か事実でないかがわかるのだ。 その力もあって、投稿内容の真実を見抜き、物語にしている。 そんな槙村も、不思議な体験を子供の頃にしている。誘拐され、助けに来た父親が殺されたのだが、なぜか犯人の男に奇妙な話を聞かされたということが。 彼はその真相を知りたいと思っていたが……。 「東京バンドワゴン」「花咲小路」などの人気シリーズを執筆し、『国道食堂 1st season』で、2024年度の徳間文庫大賞した著者による最新作。
すべての疲れた人たちへーー。 未踏の文学を切り拓く作家による、 韓国と日本を舞台にした冬眠小説集の誕生! ・冬眠は、健康診断とカウンセリングを経て開始する。 ・万一に備えて冬眠者を見守るガイドが必要になる。 ・ガイドは、信頼できる人にしか任せられない。 ・冬眠者の多くが、はっきり記憶に残る夢を見る。
ビデオゲームのマップに入り込み、アフガニスタンの故郷で殺されようとしている叔父を救出に向かう少年(「きみはメタルギアソリッド5:ファントムペインをプレイする」)、配達され続ける息子の肉片を縫い合わせていく母親(「差出人に返送」)。パレスチナの囚人解放を求めてYouTubeでハンガー・ストライキを拡散する大学生たち(「ハラヘリー・リッキー・ダディ」)。いつまでも死ねない老女を見守る天使と地球(「ヤギの寓話」)。サルに変身し反乱軍を率いることになった青年の数奇な運命(「サルになったダリーの話」)??。 9・11以後の数多の瓦礫をさまよう亡霊を、神話的な笑いで紡ぐ戦争文学の新地平。最注目作家による傑作短篇集。
この世界では、誰もが≪異能≫という力を持って生まれる。 その≪異能≫で"悪いこと"をする『悪の組織』と、それに対抗し"粛清"する『正義の味方』が自然と生まれ、何千年と対立し続けてきた。 『悪の組織』第15代総統レイン・ヒュプノスは、20歳の若さにして、超希少なSSSランクの異能と、絶世の美貌を持ち、悪のカリスマとして崇拝されている。 片や俺は、その組織が所有するビルのメンテナンスのため派遣されている『正義の味方』の名もなき見習い作業員19歳。 しかし二人には、俺だけが知る切っても切れない縁があるのだった。 人里離れた山奥で幼いレインを見つけ、養い子として面倒を見てきたのが、名もなき俺、阿僧祇刹那<あそうぎせつな>。レインの元から逃げた時はランクCの36歳。 レインに恋慕の情を抱いてしまい、抑えきれなくなった俺は、なんと彼の童貞を奪い逃走したのだった。 そして今、なんと『正義の味方』組織に捉えられ、19歳に若返り別人として生まれ変わらせられた俺は、『悪の組織』本拠地ビルの派遣メンテナンスとして馬車馬のように働いている。 レインはあれから2年経った今も、"俺"を探しているというし、やはりこれは、逃げるしかないのかーー?
【カリスマ的人気を誇る"悪の総統"×しがない"正義の味方"の下っ端】 「探している人がいるーー彼には、言いたいことが山程ある」 「そうなんですね〜、はは……」 --それ、俺だ。バレたら殺<や>られる。逃げないと……! ーー阿僧祇刹那<あそうぎせつな>は、拾って育てた養い子であるレイン・ヒュプノスを恋慕うがあまり、なんと、彼の童貞を奪って逃げた過去がある。 その後、訳あって"若返った"姿にされてしまい、(見た目は)全く別の人間として、レインの前に姿を現した。 あの過去はなかったことに……と思うものの、レインはあの日から二年年経った今でも刹那のことを探しているのだという。 "悪のカリスマ"として君臨するレインを誇らしく思いながらも、正体がバレたら殺される……と確信している刹那は、正体を隠したまま逃げ出そうと試みるがーー? 小説投稿サイト『ムーンライトノベルズ』で大反響のファンタジーBL小説、待望の書籍化! 執着強め年下攻め×一途に恋するおっさん(見た目は若者)、上下巻同時発売!!
突然届いた一通のメールーー人生逆転の方法は「口外禁止」!? 共感!疑惑!? 驚愕! 圧巻の長編ミステリー パッとしない大学生の元に突然、「プロデュース通りに行動すれば、人生うまくいく。」というメールが届く。 半信半疑で従った結果、彼の日常は急速に好転し始めるが、ある日不可解な事件に巻き込まれて……。 『同姓同名』『ヴィクトリアン・ホテル』『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』……一気読み必至の話題作を続々と放つ、下村ミステリの真骨頂!
辺境伯家の三男に異世界転生したアスタ。うっすらと前世の記憶があったアスタは幼いながらに農業改革をするなど異彩を放ち、周囲から神童と呼ばれていた。しかし、戦闘系の能力が重用される世界でアスタの天職は生産系の付与術であることが判明。三年後には「呪いの地」の領主を任されることに…。 表向きは追放だが、前世知識と付与術を用いてのんびり辺境ぐらしを満喫するつもりでいたアスタ。そうと決まれば、まずは資金を得るために専属メイドやベテラン執事の協力を得て魔導具づくりを開始! 前世のイメージをもとに魔法を発動してみると…いきなりとんでもない光を放つ魔導ランプが爆誕! 辺境伯である父親と取引をしながら、楽しく準備を進めるアスタ。さらに、変わり者の鍛冶師や凶暴すぎる騎士、大商会の看板商人など新生活に向けて着々と仲間を増やしていく。いよいよ辺境へ出発するも、どうやら歓迎されていないようで…。 万能付与術を使って、心強い仲間たちとさびれた辺境を大開拓!? ちびっこ領主の悠々自適な領主生活、開幕!
社畜の湯本璃々(ゆもとりり)は残業後、苦手な友人・小松茉莉(こまつまつり)に遭遇する。自慢話を嫌々聞いていると聖女召喚に二人とも巻き込まれてしまい… 残業続きで美味しいものも食べられず、旅にも出られなかった人生を後悔しながら転生することにーー。 目を覚ますと、なんと赤ん坊の姿で山中に捨てられていて…!? 手違いで召喚に巻き込まれただけだと理解した璃々だったが、転移先で手に入れたスキルは、なんと最強の【精霊魔法】!? そして無事、商会のリリーとして育てられることになったが、家族からの甘やかしが止まらないーー! 幸せいっぱいなリリーは、本来10歳以降でないと使えないはずの魔法を、たった3歳で習得してしまう…!! そして、ついに前世からの念願だった旅に出ることに! 【精霊魔法】を駆使して、旅先で人助けをしたり、強力な魔物を退治したり、前世知識を使って美味しい料理を作ったり…充実したスローライフを手に入れていく! しかし、リリーの常人離れした能力は、次第に周囲からの注目を集め始めて…? 聖女として城で暮らしていた茉莉に目をつけられ、そこで驚きの依頼を受けーー。 大好きな家族と最強の精霊魔法があれば、どこでも楽しい! つよかわ幼女と過保護な家族の異世界ライフ、スタート!
世界に一体、数百年間ただ生きているだけのドラゴン・ルクスに獣人族の親友ができる。仲良く平穏に過ごしていたふたりだったが、ある日、人間の争いに巻き込まれてしまう。自身の伝説級の力を巡って起きた争いだと知ったルクスは親友を守るため、自分の力を聖女や賢者、魔王にまで分け与え、長い眠りにつくことに…。 次に目を覚ますと、分け与えた力が持ち主の記憶とともに戻ってきていたり、魔力量がさらに増えていたり…混乱するルクスだが、親友が書き残した「幸せになって」というメッセージを見つける。その場に居合わせた冒険者・ガルガに友人の姿が重なり、幸せを探すための旅に出ようと提案するルクス。世間も常識も人間の文化も知らないルクスだが、その存在と能力は規格外。道中で犬獣人の少年・バズを拾ったり、ルクスすら忘れていたドラゴンの秘密に直面したり、人間による不穏な企みを突き止めたりーー 感情を知らない最恐ドラゴンが訳ありの仲間と幸せを探す冒険ファンタジー、開幕!
人助けで命を落とし、赤ちゃんの姿で異世界転生したサラリーマンのユウキ。神様からもらったスキル【丈夫な身体】【どこでも熟睡】【万能翻訳】【大精霊の祝福】etc…のおかげで、すっかり規格外なちみっことして成長したユウキは、入学した王立学院での生活を満喫中! 元魔王軍最強の魔獣である愛犬ポチ、ユウキに恋心を寄せる王女様、兄と慕ってくる小さな風精霊…と周囲はいつも賑やか。友人とのんびり山歩きしたり、キャンプ先で瓶入りコーラを堪能したり、王族御用達の温泉街を散策したりと楽しい日々を過ごしていたが…ある日、「転生魔王」がユウキの前に現れて!? 「我は魔王である。名前はまだない」 「なるほど、マダナイくんだね」 「ち、違う!」 でもこの元魔王、どう見てもキュートな赤ちゃんで…? 魔王だってお友だち!? 無自覚最強幼児のハートフル異世界ライフ、第3弾!