2025年3月発売
直木賞受賞作『花まんま』から20年、映画から魂を吹き込まれた新たな感動作! 本書は2025年4月25日に公開予定の映画『花まんま』のサイドストーリー。登場人物の背景にある「もうひとつの物語」を、原作者ならではの視点で描き出し、映画のその先の世界へと、読者をいざないます。 〜映画から生まれた4つの物語〜 「花のたましい」 … 見えない明日を懸命に生きる駒子と智美。はかなくも美しい友情の行く末。 「百舌鳥乃宮十六夜詣」 … 幼少期の不思議な体験を昭和の世相に重ねて描くノスタルジック・ホラー。 「アネキ台風」 … こわれかけた家族をパワー全開で再生しようとする肝っ玉アネキの奮闘記。 「初恋忌」 … 人生の終わりを予感した男の身に起こる、小さな奇跡。感涙必至の好篇! 泣いて、笑って、幸せに。 「花のたましい」 「百舌鳥乃宮十六夜詣」 「アネキ台風」 「初恋忌」 全4篇。すべて書き下ろし。
執筆足かけ十年。宮本文学、初の歴史小説、全四巻の第三巻。 時代背景は、下関戦争(1863〜64)から大政奉還(1867)、鳥羽・伏見の戦い(1868)を経て、明治新政府が本格的に発足するまで。 主人公・川上弥一は新時代に対応し、富山の薬売りを近代的な「カンパニー」に脱皮させようとする。 日本の夜明け前を、勇気をもって駆け抜けた人々の姿を描く! <全四巻から成る大河小説。読みごたえがある。 武士や権力者ではなく、市井の人間が激動の時代を懸命に生きる姿が見事にとらえられているのは宮本輝ならでは。> --川本三郎氏(評論家)「毎日新聞」2025年6月7日付の書評より <宮本文学の代表作の一つとして、長く読み継がれる作品になるだろう>--重里徹也氏(文芸評論家) 「東京新聞」2025年5月31日書評より <日本各地を回った富山の薬売りの鋭い観察眼と時代認識を通して、黒船来航から王政復古を経て西南戦争にいたる平和と変革の時代を描く雄渾な文学作品> --山内昌之(東京大学名誉教授/「週刊文春」2025年2月27日号の書評より) <「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。> ーー磯田道史(歴史学者・国際日本文化研究センター教授) 全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。 第四十八章 ふたたび薩摩へ 第四十九章 行商 第五十章 少年 第五十一章 本枯れ節 第五十二章 羊毛玉 第五十三章 水戸天狗党 第五十四章 将軍上洛 第五十五章 朝廷の闇 第五十六章 日去りて月来る 第五十七章 異国人居留地への旅 第五十八章 幕府弱体 第五十九章 帝の影 第六十章 孝明天皇の死 第六十一章 大政奉還 第六十二章 奸計 第六十三章 動乱開始 第六十四章 こぜりあい 第六十五章 牛小屋の夜 第六十六章 鳥羽伏見の戦い 第六十七章 恭順 第六十八章 江戸を焼く 第六十九章 洋薬襲来 第七十章 古着屋せいさん 第七十一章 武士たちの行方 第七十二章 新しい旅 主要登場人物 江戸〜明治初期の単位換算表 富山の薬売りの専門用語
おいとは、地元の深川今川町で髪結い床を開くことになった。以前は華やかな花街でお里師匠の下で働いていたが、急病で亡くなったお里から、弟子たちと共にそれぞれの店を持つ夢を託された。おいとは周囲の支援を受けながら、不安を抱えつつも、自身の店を立ち上げた。徐々にお客が訪れるようになり、地元の好みを理解しながら、髪結いの「技」を磨いていく。特に、初めて髪を結う弟子のお恵を指導しながら、おいとは自らの技術も向上させていく。お客の反応を見ながら、流行を取り入れつつ、地元ならではの髪形を確立していくことが求められていた。数ヶ月が経つと、店も繁盛し、特に年末には多くの客が訪れるようになった。おいとは新しい技術を弟子たちに教えていく中で、自己の成長も感じる。幼い娘の誘拐、仇を求めて江戸にやってきた若侍への淡い恋心、弟子の出奔、最愛の肉親の死……様々な出来事に翻弄されながらもおいとは、弟子たちを一人前の髪結いに育てることを使命とし、時代の流れに合わせた新しい技術を磨くことを誓う。髪結いの仕事は、彼女の人生そのものであり、客のために美しい髪を結うことが髪結いを生業とするおいとの喜びなのだ。未来を見据えながら、さらなる成長を目指し、髪結いとしての道を歩んでいく。 前口上(前作のあらすじ)/第一章 「髪結い床」おいと/第二章 勾引(かどわかし)/第三章 敵仇(かたき)/第四章 深川えにし/第五章 川井リク/第六章 灯籠(とうろう)びん
見せてあげましょう。新しい織田の戦を。 悪化の一途を辿る三河の情勢。本證寺を筆頭とする三河一向衆や、尾張と伊勢の境にいる願証寺と北伊勢が敵に回るかもしれない……。きな臭い気配が漂う中、本願寺の使者が本證寺の者に討たれるという知らせが人々を驚かせるが、一馬や織田家が下した決断は事態を大きく変えていくーー。 そして、ついに一馬は前代未聞の結婚式を行うことになって!? 『小説家になろう』『カクヨム』で話題の戦国SF、第十弾!!
「幻の神を現実化し、肉体化するには、血が流れなければなりません」 この春に精神科医になったばかりの砧はある日、幼馴染で従妹の蓮沼美果に誘われ、彼女と両親が滞在する別荘を訪れる。 倒錯的な愛欲に溺れる蓮沼夫妻。美果の婚約者を自称し、小説家を志す氷室。温厚な微笑と豊かな教養を備えた蛭間神父。 薔薇が咲き誇る高台の館に集まった人々はこの夏、恐るべき運命に導かれー。 哲学と信仰、そして人間の生が妖しく渦巻く衝撃のダーク・サスペンス。 [目次] 第一部 蓮沼家の降霊祭 第二部 蛭間神父の犯罪 跋 著者略歴
「何とか生きられるだけ生きてみよう」 戦争による負傷で視力を失い、全ての希望を失った花島光道は、三度の自殺を図るもののことごとく失敗し、死にきれずにいた。 そしてある日、そんな自身の運命を決定づける天の声を聞くと、彼は鍼灸の道を志す。 やがて「経絡治療の大家」となった彼の技術と思いは、夢を追う若者たちへと受け継がれるのであった。 鍼灸学校に入学し、花島光道のもと、仲間たちとともに夢を追いかける若者のドラマと、「経絡治療」という鍼灸の流派の神髄を丹念に綴った、熱き魂と感動の物語。 [目次] まえがき 本編 あとがき 【参考文献】 【著者略歴】
新作を出版し頭角を現す蔦重。耕書堂は人気となり、蔦重は歌麿と本づくりを始める 江戸のメディア王”として時代の寵児となった蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ「べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜」を完全小説化。 蔦重こと蔦屋重三郎の営む本屋・耕書堂は、青本の新作を刊行し、徐々に名前を知られつつあった。そんな折、借金で首が回らない武士たちの窮状を解決すべく、老中・田沼意次は当道座・検校らを捕縛し、資産を没収する強硬手段に出る。幼馴染の花魁・瀬川の身請け人である鳥山検校にも奉行所の手が伸びる。瀬川も捕縛されるが釈放。離縁された瀬川は、蔦重と二人で店を切り盛りする夢を見る。一方、意次の命で、徳川家基の急死の原因を調べていた平賀源内は、鷹狩の手袋が鍵を握っていることを突き止める。しかしその手袋を手配したのはなんと意次だった。商売の手を広げる蔦重は、ある人物と出会い、歌麿と名づけて手伝わせるのだった。
「宝の持ち腐れのような袋小路に、僕はいた。」 元ストーカーと暮らしながら他人のストーカーを覗き見る、落ち目のミュージシャン 極度の無駄嫌いで、ビジネスのため東京駅至近の高層マンションに住むM&A会社社長 緑豊かな公園前の低層マンション生活を送るも、突然樹木伐採が始まり困惑する女…… 麻布競馬場(作家)、推薦! “日常版「滅びの美学」--極限まで乾燥したユーモアが、人生の空虚を容赦なく照らし出す。” シニカルな笑いと冷徹な観察力で、都会に生きる人々のままならぬ人生を写す、令和の《没落小説》爆誕! 『バックミラー』発売記念 著者コメント 初の短編集です。厳選した12作の中には、名刺がわりにしたい作品が幾つもある一方、「これは見られたくない」という、作家や人間の恥部そのものを表出させつつ、思わぬ角度から光を当ててくる作品もありーー。結果的に、代表作と思える一冊になりました。
「う・ら・み・は・は・ら・し・た・よ」 ベテラン刑事が難事件に挑む本格ミステリー! 東京の高級マンションで起こった凄惨な殺人事件。 粘り強い捜査の結果、捜査本部は意外な人物が犯人であると突き止める。 しかし、事件の背後には、影法師のように見え隠れする“もうひとつの真実”があったーー 都内のマンションの一室で有名デザイナーの国枝和子が無残な姿で発見された。 防犯カメラの映像から浮かび上がった容疑者は3人。 それぞれの身辺をくまなく調べ、捜査チームはついに犯人を特定するが、その人物の精神鑑定をめぐり、事件は思わぬ展開を見せる。 定年間近のベテラン刑事・田所は、被害者の過去の人間関係から徐々に事件の核心に近づいていくが……。
少年少女を救うのは、互いを想う力と一輪の花 母を亡くし絵を描けなくなった颯斗と、“いい子”の重圧に押しつぶされたあかり。 自分らしさを取り戻すための、高校生活がはじまるーー。 主人公・矢崎颯斗が病気の母のために描いたのは、花瓶に生けたなでしこの絵。母を失ってからは思い出さないように逃げてきた彼の前に、小花あかりという底抜けに明るい少女が現れた。彼女の天真爛漫さに、なぜか憎まれ口を叩いてしまう颯斗だったが、正反対の二人はだんだんとその共通点と最初の出会いに辿り着く。明るさのうらに隠されたあかりの本当の姿を、颯斗は見つけ出し救うことができるのか。
グラミー賞2025、クインシー・ジョーンズ・トリビュートで披露したマイケル・ジャクソンのカヴァーが話題! グラミー賞10回ノミネート、アカデミー賞受賞作『ムーンライト』出演。 シンガー・ソングライターとして、俳優として、世界を更新し続けるジャネール・モネイ、初の小説がついに翻訳刊行! 「クリーンな人間」であることがよしとされ、記憶が管理される社会。その中心街の女王として君臨するセシャトは、日々増え続けるまがい物の記憶に頭を悩ませていた。原因を探るうち、彼女は自身にも消去された記憶があると知りーー「記憶のアーキビスト」 亡き父から、一生に一度だけ時間を戻すことができる宝石を授かったアンバー。窮地に陥る家族に、彼女は宝石を使うか苦悩するーー「変更保存」 グラミー賞ノミネートアルバム『ダーティー・コンピューター』の世界観をベースに、5人の作家とコラボレーションし、世界が今まさに直面している分断の問題を描く。NYタイムズベストセラー、ワシントンポストやバズフィードでも絶賛の傑作! 《訳者紹介》 ・安達眞弓 海外ミュージシャンやセレブのメモワール、ミステリなどの翻訳を手がける。訳書に『この、あざやかな闇』『僕は僕のままで』『どんなわたしも愛してる』『死んだレモン』『悪い夢さえ見なければ』『ジミ・ヘンドリクスかく語りき』などがある。 ・押野素子 主に黒人文化・歴史に関するフィクション&ノンフィクションの翻訳を手がける。訳書に『フライデー・ブラック』『THE BEAUTIFUL ONES プリンス回顧録』『ヒップホップ・ジェネレーション』『ディアンジェロ《ヴードゥー》がかけたグルーヴの呪文』などがある。 ・瀬尾具実子 訳書にバラク・オバマやビル・ゲイツも絶賛した『未来省(The Ministry for the Future)』がある。 ・ハーン小路恭子 専修大学国際コミュニケーション学部教授、米文学者。訳書に「マンスプレイニング」の流行語を生んだレベッカ・ソルニットの『説教したがる男たち』などがある。 ・山崎美紀 東京都出身。訳書に『この密やかな森の奥で』『森に帰らなかったカラス』などがある。
王女も生徒も同僚も何で俺を慕ってくるんだ……!? こっそり生きていたいのに…… 小国の魔術学園で1人しか生徒を受け持たない変わり者の講師・ラスト。 彼は大賢者の訃報に揺れ、存在するとされる弟子を探す世界から隠れるようにして暮らしていた。 そして、気ままな研究生活を謳歌していたある日、ラストの成果に目を付けた王女イーメリアに登城するよう命じられ…… 「あなたは大賢者様の弟子をご存じですか?」 「(俺のことだけど)知りません」 ひっそり生きていたいラストはしれっと答え、その場を後にする。 しかし、その正体は全世界が探し求める大賢者の弟子その人で……!? 納得せず疑いを強めた王女は、学園の課外活動にもついてきてしまう。 その最中、隣国の兵士が攻めてきて生徒共々窮地に陥りーー!? ラストは危機を脱するため正体を隠したまま密かに行動を開始するーー!! 実は大賢者の弟子であるおっさん魔術講師が正体を隠しながら国を救う英雄譚、開幕!
その男の審美眼が世界に変革をもたらす!! 皇都で宝石商を営む青年アルベリクには、皇室御用達になるまで事業を成長させたいという夢があった。 その実現のためなら手段を選ばず弱者を蹴落とし、ゴミ山さえ漁る…… 人々はその様を蔑み彼を《マルブールの赤目烏(あかめがらす)》と呼んだ。 ある日、店お抱えの老宝飾技師ガストン逝去の報を受け故郷を訪れたアルベリクは、ナタリー・ルルーという名の宝飾技師と出会う。 ガストン最後の弟子を名乗る彼女は儚げで男を惹きつける美貌とは裏腹に、並ならぬ技倆を持っていた。 そこに事業への勝機を感じたアルベリクは専属契約を結ぶこととなるが、彼女を巡る不穏な縁に段々と巻き込まれ……。 しかして、ナタリーが作りアルベリクが世に出す宝飾は次第に脚光を浴びていく。 そして遂に、皇后との謁見もかなうこととなり……!? これは、稀代の天才宝飾師を見出した平民生まれの宝石商が成り上がる物語でありーー 世界一の宝飾ブランド《リアーヌ》始まりの物語である。
才知に長けた令嬢は悪人に鉄槌を下す! 豊富な知識と巧妙な策略を用いた国家改革譚、第2幕! 処刑後、なぜか10年前に回帰してしまった公爵令嬢・エルトリーデ。 平穏に生きたい願いとは裏腹に前世と同様に王太子妃試験に参加することに。 さっさと脱落し領地に帰りたいエルトリーデだが、彼女の才能を見抜いた王太子に気にいられてしまったことで一次審査を突破してしまう。 次の二次審査は『グレムリンの森』での妖精退治。審査開始を待つ最中、何者かによって危険な秘薬が王都に持ち込まれたとの情報を得る。 その秘薬は『フェアリーパニック』-- 妖精を狂暴化させ凶悪な魔物に変えてしまう危険な薬物ーーだと思い当たる。 前世で『グレムリンの森』に『フェアリーパニック』をばらまき、大勢の王太子妃候補に重軽傷を負わせ、その後の人生を滅茶苦茶にした黒幕こそがエルトリーデだったからだ。 前世のような惨劇を繰り返さないため、エルトリーデは立ち上がるーー! 死に戻り令嬢が豊富な知識と前世の経験で、人々を幸せにする逆行転生ファンタジー、第2幕!
先生(ハルート)のために、教え子たちが立ち上がるーー! 過去に勇者パーティから追放した「主人公」マリーメイアと劇的な和解を果たしたハルート。 そんなハルートの耳に一つの噂が入る。 それは、名声がどんどん高まっているハルートの個人情報を、大規模イベントで売りさばこうとしているというもの。 犯人は、ハルートの元同級生にして世界トップクラスの魔法の腕前を持つ吟遊詩人(自称)のアイアス・ヴァンガード。 静かに生きたいハルートはアイアスの元に乗り込み、盛大な“じゃれあい”の末に個人情報流布の阻止に成功した。 そんなどさくさの中、アイアスの怪しさに気が付いたハルート。 彼を追った結果、人間の敵であるはずの魔族と交流していることが発覚して……!? 騙されている。 そう言っても聞かないアイアスを止めるべく、ハルートは危険な魔族の集落に乗り込むことに。 しかし、エリンとシャロンとクユミが当たり前のようについてきていてーー!? 引退した勇者が未来を切り開くドタバタ教導ファンタジー、笑いと激動の第3弾!
人魔戦争、ついに開幕──。 立ちはだかるは、最強の下級悪魔と魔王。 魔王軍の四天王を無事に撃破し、女神による勇者の試練を受けるための旅に出たアルス達。 世界をも救う存在となるほど立派に成長した子ども達のことを陰から見守っていたカキューだったが── 既に最強の力を手にしたアルスには、女神の試練程度では事足りないと判断し、自身が最終試練としてアルスの前に立ちはだかることにして……!? さらに、魔族と人類の全面戦争をまえに、謎の暗黒騎士ジョウキューによってハーデスが魔王城へと攫われる事態が発生!! ハーデスを取り返すために立ち上がる勇者一行。 魔族の侵攻が激化し、戦況が悪化するなか、ついに魔王城まで辿り着いたアルス達は、その先でひとつの真実を知る──。 「お前の力で、魔界ごと救ってみせろ。アルス」 戦争を仕掛けた魔王の本当の願いや人々の想いが交錯するなか、魔王と勇者の最終決戦の火蓋が切って落とされる! 最強一家の規格外異世界ファンタジー、第四弾!!
残念な人生とさようなら! これからは幸せなお姫様を目指します! 身長約160センチ、推定体重90キロ。 お肌はボロボロ、髪もボサボサ。 さらにはワガママな性格と、かなり残念仕様な令嬢パトリシア・リドリーとして、異世界で覚醒してしまった〈私〉。 前世は、シェイプアップと美ボディメイクを売りにしたパーソナルジムのトレーナーだったーー。 「はっきり言っておこう。お前に結婚は無理だ」 政略結婚の駒として、父から事実上の戦力外通告を受けてしまい、このままだと修道院行きの人生を予感した〈私〉は、一つの覚悟を決める! 『見てなさい。私があなたをとびきりのお姫様にしてあげる』 そして本格的な肉体改造がスタートする!! 日々トレーニングや、食事制限に邁進するパトリシア。 そんな日々を送りつつ、筋トレグッズの開発をしていると、何故か過去に婚約を断ってきたイケメンたちが集まってきて……? 元メタボ令嬢の、逆転愛されストーリー!!
森で出会ったのはうさぎにされた王子様!? 追放令嬢×呪われもふもふ王子の逆転シンデレラストーリー、開幕! 公爵令嬢ミラは病弱な婚約者、第一王子ローゼウスを献身的に支えてきた。 しかしある時、ローゼウスに怪しい薬を飲ませた罪を着せられ、罰として顔を焼かれて追放されてしまう。 ーー2年後、ミラは薬売りの魔女として隣国の森でひっそり暮らしていた。 そんな彼女のもとにやってきたのは喋れるうさぎ。 もふもふな存在に癒やされるミラだったが、その正体は呪いでうさぎにされた隣国の王子レイスで……!? レイスから事情を聞いたミラは、自分と同じように不遇を強いられた彼を助けることを決意する。 レイスもミラの優しさに感謝し、二人は協力して解呪を目指すことに。 そうして一緒に過ごすうちにお互いを知っていく二人。 解呪薬ができ、レイスが一時的に元の姿に戻ったことでその距離はより一層近づいていく。 しかし、そこにミラを探す祖国ルーダ王国の騎士たちがやってきてーー?
シリーズ累計(紙+電子)150万部突破!2025年4月TVアニメ放送! 「完璧すぎて可愛げがない」と隣国へ売られたフィリア。 妹ミアの結婚やフェルナンドの国王即位といった周囲の変化に、フィリアも気持ちを引き締め、聖女のお務めに励む日々を過ごしていた。 そんなある日、教皇から手紙が届く。 書かれていたのは、聖女フィリアに退魔師エルザの保護を命じるというものだった! エルザはノーティス本家を継ぐために、本家がある他の大陸へと渡ったばかり。 不思議に思い話を聞くと、エルザの祖先は天界と魔界の分断を担った英雄で、その血を利用し分断の解除を企む存在に、本家を継がせるという嘘の理由で呼び出されたのだという。 世界のため、なにより友人であるエルザのためにフィリアは救出に向かうことを決める。 そんなフィリアに対し、教皇は一緒に向かう協力者を手配していた。 それは千年もの時を生きている魔術師でーー?