小説むすび | 2025年発売

2025年発売

【POD】四名刀2・詩意中華 編【POD】四名刀2・詩意中華 編

中国出身、中国在住、中国人が書いた、日本語の歴史小説! 盛朝は去って逝き、詩意だけが残る。 外に異族の馬蹄が関門を叩き、内に梟雄の陰謀が波瀾を起す。 将軍の銀刀が斬り下ろし、踊子の双剣が舞い上がる;毒姫が花雨を撒き散らし、刀者が血路を切り開く。 国の危機を誰が救え、江湖の紛争を誰が収める? 内容について 中国では「武俠小説」というジャンルがあり、日本では最も近い概念は「時代小説」となる。 物語の舞台は「武林」或いは「江湖」と呼ばれる武術に長ける者たちの世界、テーマ主に正邪の争いだ。 中国語で最も知られる武俠小説家は金庸と古龍、子供の頃からこの二人の先生の作品を楽しんできた。 そして中国には「布袋劇」という芸能があり、現在最も有名なのは台湾の霹靂布袋劇と金光布袋劇だ。 霹靂と金光の物語は武俠世界に基づいて、ファンタジー要素を加え、布袋劇の人形もアクションシーンを上手く表現できて、初めて観るとすぐに惚れた。 それ故、初めて書く日本語の小説は、金庸の語彙を古龍の構文で繋げ、布袋劇の様な物語を作りたいと思う。 ペンネームについて 昔Lang-8という言語学習サイトがあり、そこでshiiという名前の日本人と出会った。shiiさんは優しくて中国語が上手くて、いつも日本語の記事を添削してくれる。だが悲しいことに、ある日shiiさんは予兆もなくいなくなった。 そして数ヶ月や一年経ち、shiiさんは突然namikiという名前に変わって復帰し、あの時は本当に大喜びだった。しかしまた数ヶ月や一年経った時、namikiさんはまた消えてしまい、しかも今回はLang-8がサービス停止までも二度と戻っていなかった。 恐らく二度と会えない我が最も親しい外国の友人を記念するために、あの人が使った二つのハンドルネームを合わせて自分のペンネーム「椎名未聞(しいなみき)」を作った。 漢字は「しいさんの名を未だに聞いておらぬ」という意味になってしまうが、別に中の人の情報を取得するなど違法行為をするつもりはなく、ただ大好きな歌詞が歌う通り、「今でもあなたは私の光」、と言いたい。 本小説は、mogumogu、Tina、minoli、ジュライの四名の方に添削して頂きました。謹んで感謝致します。誠にありがとうございました。

紙魚の手帖Vol.21紙魚の手帖Vol.21

■第24回大藪春彦賞受賞作『トリカゴ』で活躍した、刑事たちの新たな活躍! 辻堂ゆめ、ミステリ長編新連載『その火を消し止めて』スタート。■気鋭6名による傑作読み切り 笹原千波「限りある夜だとしても」、似鳥鶏「日常的な非日常」、町田そのこ「蛍が舞うころに」、溝渕久美子「五パーセントの存在理由(レゾンデートル)」、雪富千晶紀「午前零時の講演会 新釈『耳なし芳一』」。■2024年ヒューゴー賞短編部門候補作、宝樹「美食三品」掲載ほか。 【新連載】 その火を消し止めて 第1回 辻堂ゆめ ●『トリカゴ』で活躍した刑事たちが挑む、新たな事件。待望の新連載スタート! 【小説・連載】 きみのかたち 第15回 坂木 司 ●周囲に迷惑ばかりかける嫌われものの転校生。だけど、彼がそんなふうになったのには理由があってーー フルハウス 第5回 堂場瞬一 ●昨夜も夜中までエゴサーチをしてしまった。ネットで早見を非難する声が上がっているのだ…… ※西條奈加「お蔦さんの神楽坂日記」は休載です 【小説・読切】 限りある夜だとしても 笹原千波 ●余命わずかな友人からの呼び出し。ふたりは食事をし、夜の住宅街を歩きながら静かに言葉を交わす 日常的な非日常 似鳥 鶏 ●茶道華道部で壺が割れる新たなトラブル発生。〈市立高校〉シリーズ最新短編登場 蛍が舞うころに 町田そのこ ●少し付き合ってくれないかーーアルバイト先の先輩に頼まれて向かった先は、火葬場だった 五パーセントの存在理由(レゾンデートル) 溝渕久美子 ●2030年代、〈感動〉がすべての価値を決めた。プロ野球の世界にも、それを数値化する〈感動係数〉が導入されたーー 午前零時の講演会 新釈「耳なし芳一」 雪富千晶紀 ●大勢の死傷者を出したツアーバスの事故で、奇跡的に生還した芳一。後遺症で視力を失うも、一躍脚光を浴びて…… 美食三品 宝樹(バオシュー) 立原透耶 訳 ●もしも他人のグルメ体験を共有できるようになったら? 2024年ヒューゴー賞候補作 【コミック】 第10回 口口口口口 熊倉 献 ●あなたはどんな漢字に住んでみたい? 久闊(きゅうかつ)を叙(じょ)する二人が見つけた、理想の間取りとはーー 【ESSAY】 私の小さな地図帖 その十 遊びをせんとや 山崎佳代子 装幀の森 第15回 山田英春 翻訳のはなし 第十九回 携帯電話 三辺律子 乱視読者の読んだり見たり 第14回 悪書のすすめ 若島 正 ホームズ書録 古書即売会で知られざるホームズ翻案が 北原尚彦 【COLUMN】 ごほうびごはん*愛のラザニア 鈴森 琴 行かない旅の栞*旅先での心残り 澤村伊智 読書日記 紺野天龍 ※戸川安宣「みすてりあーな・のーと」は休載です 【INTERVIEW 期待の新人】 雨井湖音 谷 夏読 【INTERVIEW 注目の新刊】 『願わくば海の底で』 額賀 澪 【BOOKREVIEW】 [文芸全般]   瀧井朝世 [国内ミステリ] 宇田川拓也 [翻訳ミステリ] 村上貴史 [SF]      渡邊利道 [ファンタジイ] 三村美衣

すり替わった富豪と秘密の子すり替わった富豪と秘密の子

もしも18歳の誕生日に戻れたら、 きっとあなたのキスに応えてしまう。 急逝した夫の双子の弟ディオニュソスと再会したアリアドネは、 そのさなか、激しい腹痛に襲われ病院に運ばれた。 残念なことに、治療も虚しく彼女は亡夫の子を流産してしまう。 目覚めたアリアドネは、亡夫と瓜二つの義弟にとっさに懇願した。 「お願い! 人工授精であなたの子を授けて」 アリアドネは彼の子を亡夫の子と偽り、育てるつもりだったのだ。 ディオニュソスは驚き、非常識な頼みごとに隠された本心を、 アリアドネに厳しく問うた。もうすべてを打ち明けるしかないの? 同性愛者だった彼の兄とは友情で結ばれた結婚だったこと。 そして秘密を守るため、純潔のまま身籠るしかなかったことを。 ギリシア名門一族の双子の兄弟とヒロインは、子供の頃から友情を育んできました。やがてヒロインは18歳の誕生日に兄と婚約。彼女に惹かれていたヒーローは強引に唇を奪うと、逃げるように家を飛びだして……。ドラマティックで切ない再会ロマンスです!

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