小説むすび | 2025年発売

2025年発売

山並みの彼方へ山並みの彼方へ

出版社

幻冬舎

発売日

2025年3月26日 発売

平穏な人生より、夢と冒険を。 文無しから始めたふたつの会社は、 従業員500名を擁する企業に。 地域に根差し、社会を支え続けてきた男の心の奥にある揺るぎない思いとはーー 人生の真髄を説く自伝的小説 序章  谷川一郎の故郷  埼玉県熊谷地方  聖天様と熊谷地方の暮らし 第1章  苦難の少年時代  子供達の戦後  はかなく消えた夢  働きながら学ぶ 第2章  青春の旅立ち  家出  空しい日々  ようやく見つけた希望の道  警察官拝命  見合い  年老いた両親 第3章  運命の分かれ道  弟が家を出る  同僚との別れ  さらば親友  工場長との出会い  兼業農家となる 第4章  事業への道  独立を決意  開業資金  窮地を救った妻の協力  小さな出発  見事に的中した予言  偉大なる兄の遺訓  支えてくれた人達  第5章  二つ目の会社を立ち上げる  副業:野菜の産直販売  副業:アルミサッシの販売  大利根パック本格始動 第6章  家族や社員とともに  赤貧の中の子供達  社員は家族  会うは別れの始め  安らかに眠れ  消えてしまった570万円  盗まれていた通行券  世代交代 第7章  山並みの彼方へ  父親との別れ  病魔との戦い1 大腸癌  病魔との戦い2 ひざ関節症  病魔との戦い3 前立腺肥大症  病魔との戦い4 濃厚接触者  人生の教え  山並みの彼方

その本はまだルリユールされていないその本はまだルリユールされていない

著者

坂本葵

出版社

平凡社

発売日

2025年3月26日 発売

ルリユール relieurとは、フランス語で「もう一度?する/し直す」という意味の〈re〉と、「(糸で)綴じる」という意味の〈lier〉、これら2つの単語を合わせた言葉であり、本書では、手製本する作業のことをあらわしています。 物語は、司法書士になる夢をあきらめた主人公まふみが、非正規職員の図書館司書として母校の小学校に赴任するため、実家近くのアパート「リーブル荘」に引っ越してくるところから始まります。ルリユール工房を併設するリーブル荘には、世界的な製本家として活躍する綺堂瀧子(きどう・たきこ)親方とその孫で天才製本家の由良子(ゆらこ)が暮らしています。まふみは小学校の司書として子どもたちが抱える様々な問題に直面しながらも、親方と由良子を通じて製本の世界に触れることで、どの本の背景にも人間の物語があり、本が人の心を救いうることを学んでゆきます。 【書店員さんの声】 全国の書店員さんから応援のメッセージが届いています! ーー本がつなぐ人と人との出会い。「私にも大事な本があった」ことをあらためて思い出させてくれる (くまざわ書店 森岡様) ーー実に読みどころしか見当たらない作品で、本に対する愛、言葉への信頼、生きることの尊さ……。深淵なる「学び」と比類なき「哲学」が凝縮されており、「こういう小説が読みたかった!」が、率直な想いです。 (アルパカ 内田剛様) ーー【紙の本への愛】がたくさん詰まっていて、登場人物も全員余すことなく好きになりました。 (紀伊國屋書店富山店 山口様) ーー本作は、本として、紙媒体で発売されることにとても意味のある物語だと思います。小さな事件もおこりつつ、みんなが前に進んでいく物語。誰もおいてけぼりにせず、手を優しく繋ぐような物語 (紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店 豊沢様) 本が好きな人ならば、必ず心に響くしかけにあふれています。ぜひご注目ください。 ■著者プロフィール 坂本葵(さかもと・あおい) 1983年愛知県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。大学の非常勤講師の傍ら執筆を始める。『吉祥寺の百日恋』(2014年/新潮社)で作家デビュー。そのほかの著作に『食魔 谷崎潤一郎』(2016年/新潮選書)など。本書が二作目の文芸作品となる。

マルマル

鷲田清一氏、伊藤比呂美氏ら大絶賛! ──1950年生まれの「期待の新人作家」現れる! 経営学から詩の講義まで、マルチな才能で知られる著者の自伝。 1950年、大田区の金属加工業の家に生まれた著者が下町のさまざまな人間関係の中で成長していく姿を小説風に描く『平川版「三丁目の夕日」』。話のメインは70年代〜80年代だが、そこから一転して2010年代へとジャンプして、旧友たちがふたたび集まって冒険をしていくという点ではスティーブン・キング『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせる。誰もが経験した甘美な子ども時代を追体験させてくれる傑作である。 【目次】 1960--東京の南 1960--負け犬たち 1960--反発と友情 1970--描かない絵描き 2010--帰還と再会 2022--偶然の旅行者 2022--結末 【著者略歴】 1950年、東京・蒲田生まれ。1975年に早稲田大学理工学部を卒業。77年、渋谷区道玄坂にアーバン・トランスレーションを内田樹とともに設立。01年、(株)リナックスカフェを設立。株式会社ラジオカフェ代表取締役。11年4月、立教大学特任教授。14年3月、「隣町珈琲」店主。16年4月、立教大学客員教授、早稲田大学講師。著書多数。

ノー・アニマルズノー・アニマルズ

出版社

ホーム社

発売日

2025年3月26日 発売

2025年に取り壊しが決まっている期限つきの“棲み処”。そこで生きる人間たちの「欲望」を描いた著者初の連作集! 俗世というジャングルをサバイブする男女はアニマルか。 グランドホテルならぬグランド古マンション形式の物語は、混沌として続いてゆく。----桐野夏生氏 両親が離婚し、母とふたりで暮らしている高校生の羽衣。母の自己中ぶりには慣れたが、母の今の恋人のことは心底気にくわない。その男と別れてくれたら母の全てを許してやるのに。 「501号室 十七歳はこたつで美白に明け暮れたい」 十年以上ホストとして生きてきた春樹。いずれは店を辞め同棲中の女を実家に連れていこうと考えていたが、女は勝手に出ていってしまい……。 「309号室 三十三歳はコインロッカーを使わない」 子どもが欲しいかどうかもよくわからないまま卵子凍結することを決めた有希子。人生の選択を先送りする最良の方法だと思ったけれどーー。 「403号室 三十九歳は冷たい手が欲しい」 ほか、全7篇を収録 【目次】 204号室 二十八歳は人のお金で暮らしたい 403号室 四十三歳はどうしても犬が飼いたい 402号室 八歳は権力を放棄したい 501号室 十七歳はこたつで美白に明け暮れたい 309号室 三十三歳はコインロッカーを使わない 403号室 三十九歳は冷たい手が欲しい 1階 二十六歳にコンビニは広すぎる 【著者プロフィール】 鈴木涼美 (すずき・すずみ) 1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部在学中にAV デビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東京大学大学院社会情報学修士課程修了。修士論文はのちに『「AV 女優」の社会学』として書籍化。2022 年『ギフテッド』が第167 回芥川賞候補作、23年『グレイスレス』が第168 回芥川賞候補作に。他の著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』『浮き身』『トラディション』『YUKARI』『娼婦の本棚』等多数。

熟柿熟柿

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年3月27日 発売

第20回中央公論文芸賞 受賞 本の雑誌が選ぶ2025年度上半期 ベスト10  1位 激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子・拓を出産する。出所後息子に会いたいがあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。自らの罪を隠して生きる彼女にやがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。『鳩の撃退法』(山田風太郎賞受賞)『月の満ち欠け』(直木賞受賞)著者による最新長編小説。 けんご(小説紹介クリエイター) 時間を忘れて、二度も読み耽ってしまった。一切の無駄がない、 洗練された美しい文章で紡がれた、心を抉る物語。(X  2025年4月10日投稿) 久田かおり(精文館書店中島新町店) 読み終わった後、しばらく何も考えられなかった。茫然と表紙を眺めつづけた。 しばらく他の物語を読みたくない、と思った。(Readee 書店員レビュー) 杉江由次(本の雑誌社) お涙頂戴の感動なんてものではない。もっと大きな本物の人生が、迫力を持って描かれる。震えがくるほどのすごい小説であり、2025年を代表する小説だ。 (本の雑誌 2025年6月号) 内藤麻里子(書評家) 一人の人生を語る業に、時間を意識した筆の冴えが加わり格別な一冊になっている。(毎日新聞 2025年5月5日朝刊) 吉田伸子(書評家) 罪は消えない。自責も続く。それでもなお、人生にさす一条の光はある。 奇跡のようなその光に、躊躇いつつも手を伸ばすかおりの姿が、読後も胸に残る。(朝日新聞 2025年5月24日朝刊)

周回遅れの異世界転生〜他の人より遅れてゲーム世界に転生したけど、メインストーリーそっちのけで自由に旅を楽しみます!〜周回遅れの異世界転生〜他の人より遅れてゲーム世界に転生したけど、メインストーリーそっちのけで自由に旅を楽しみます!〜

災害があった年、大勢の人が女神によってゲーム世界の冒険者として集団転生した。 そんな時、久間川塁(くまがわるい)は流行り病を患っていたが、快復することに成功。 しかしその後、間が悪く階段から転落してしまったーー。 目を覚ますと、女神から「集団転生の受付は終了した」と言われ…!? 仕方なく他の人より一年遅れて転生することに…。しかも、転生者の証である腕輪を貰い忘れてーー!? 転生後、「家事手伝いのルイ」としてNPCの扱いを受けてしまう…。 魔女バルバラの下で家事をしながら修業を積み、ようやく旅立つ頃には、冒険者としてはさらに遅れることに…。 しかしルイは、遅れを取り戻そうという気持ちはどこへやら、旅先で人助けをしたり、強力な魔物を退治したり、美味しいグルメを満喫したり…。 メインルートそっちのけで自由にこの世界を楽しむことに! しかし、天界の女神たちはルイの予想外の行動に驚き、なんとかメインルートに戻るよう画策、冒険者たちに緊急クエストを発布するが…? 出遅れ冒険者と愉快な仲間たちのゆるり旅が、今始まる!

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP