小説むすび | 2025年発売

2025年発売

筏までの距離筏までの距離

著者

水原涼

出版社

集英社

発売日

2025年6月26日 発売

小原晩、カツセマサヒコ推薦!! 恋ではない。友情ではない。 ふたりの関係の、呼び方を教えて。 学生の頃、彼女とはよく大学の付属植物園で過ごした。花の名前もよく知らないのに。 ある日彼女は、園内の礼拝堂の前で突然、耳鳴りがすると言った。 昨日、眠れなくて、宇宙の動画を見ていた時からずっと耳鳴りがする。 宇宙で鳴っている音を想像してからずっと、とーー「植物園にて」 新幹線で出会った女性と偶然にも温泉街で再会した私は、 彼女に導かれて、古びたリゾートマンションの屋上から花火を眺めていた。 30分足らずで終わった花火の後、彼女は先に部屋に行っていると言い残して、 屋上から去ったがーー「筏までの距離」 デビュー作で芥川賞候補に挙がった著者が贈る、 書き下ろし2篇を含む、わたしとあなたの8つの物語。 【著者略歴】 水原 涼(みずはら・りょう) 1989年兵庫県生まれ、鳥取県育ち。北海道大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。2011年に「甘露」で第112回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作が第145回芥川龍之介賞候補作になる。著書に『蹴爪(ボラン)』、『震える虹彩』(安田和弘との共著)がある。

誓いの簪誓いの簪

著者

天羽恵

出版社

徳間書店

発売日

2025年6月27日 発売

大藪春彦新人賞受賞作家が綴る、 心揺さぶる感涙の時代小説。 天涯孤独の少女が本当の愛に触れたとき、 ひとり心に誓ったのはーー。 命を狙われ、西国から遠く江戸まで逃れてきた少女のおりんは、 錺職人を目指しているお園の住む長屋で暮らし始める。 根っからの世話焼きで、おりんのことを家族のように大切にしてくれるお園。 束の間の幸せに浸るおりんだが、何者かがお園に矢を放ったことでその暮らしは一変してしまう。 もう二度と、自分のせいで人が死ぬところを見たくない。 今度こそ大切な人を守ると心に決めたおりんは、 長屋の隣人である武士の佐伯とともにお園の周囲に目を光らせる。 西国から追っ手が迫っていることも知らずにーー。 【著者コメント】 歳を重ねると、ふとしたことで、「幸せな人生とは何だろう」と考えてしまいます。 人それぞれに、幸せの形は違うでしょう。 おりんの幸せは、お園を守り抜くこと。 「大切な人がいれば、それだけで幸せなことなのよ」 そう語ってくれたお里の教えを胸に、おりんはひたむきに己の道を歩みます。 定めを受け入れ、素直にたくましく生きるおりん。 その姿が正しいかどうかは、誰にもわかりません。 ただ、彼女の生き様に心を重ね、どこか懐かしい人情に触れていただければ、作者としてこれ以上の喜びはありません。

街の彼方の空遠く街の彼方の空遠く

著者

高田漣

発売日

2025年6月27日 発売

音楽、映画、小説、記憶、膨大な愛のサンプリング SF的青春私小説 吉祥寺を舞台にした壮大なデビュー作! 山を街といいかえること。 街は人々の置き土産、街はマージナル・エコー。 いとうせいこう氏、中島京子氏、激賞! イカした音楽と引用の嵐を伴って、過去のJR中央線からあらゆる別宇宙へ。 これこそ異種のコトバが飛来しまくるPOP文学のふるさとだ。 ──いとうせいこう 吉祥寺の愉快な面々と時空を駆けめぐる漣さん。 1994年の大学生、戦前のバンドマン、ヘンテコな未来人、一頭の蛾も道連れ。 詩(ことば)と音楽の奔流に圧倒されつつ、なんとなく人恋しくなる傑作小説。 ──中島京子 ***** 「大丈夫、ただ顔を近づけてみてごらんなさい。彼らはあなたたちに語りかけてくれるから。ここにあるのはそんな民衆の詩(フォーク・ソング)なのです。そしてみんなの心で聴いて。この詩はこれからのあなたたちの宝物となるはずです。」──1994年、フロッピーディスクの読み込みエラーから始まる混乱、そして希望の物語。過去・現在・未来・パラレルを縦横無尽に往来し、イメージとしての故郷「吉祥寺」が立ち上がる。音楽、映画、小説、父との記憶……膨大な愛がサンプリングされ、レクイエムとなり、時空を超えて高らかに響き渡る。デビュー小説にして一大叙事詩。圧巻の「吉祥寺」三部作誕生!

ジェイムズジェイムズ

全米図書賞&ピュリツァー賞、驚異のW受賞! ブリティッシュ・ブック・アワード、カーネギー賞、カーカス賞受賞! ニューヨーク・タイムス・ベストセラー1位、2024年ベストブック最多選出。 各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作。 我が身を売られる運命を知り、生き延びるために逃げ出した黒人奴隷ジェイムズ。 しかし少年ハックをともないミシシッピ川をくだる彼を待ち受けるのは、あまりに過酷な旅路だった。 奴隷主たちを出し抜き、ペテン師を騙し返し、どこまでも逃げていくジェイムズの逃避行の果てに待つものとは──。 黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作。 物語は往々にして誰かの人生を破壊し、利用する。 だが、鮮やかなやり方で新たな命を与えることも出来る。この小説のように。 ───西加奈子 読み始めたが最後、『ハックルベリーの冒険』を愛する私がいかに「白人」であったか、 自分を笑い飛ばして痛快になる。 ───星野智幸 地獄の故郷を抜け出して、いっしょに生きよう。 この小説にそう誘われた気がした。 ───三宅香帆 米文学界の巨人、エヴェレット。 容赦なくも慈悲深く、美しくも残酷で、悲劇であり茶番劇でもあるこの見事な小説は、 文学史を書き換え、長らく抑圧されてきた声を私たちに聞かせてくれる。 ───エルナン・ディアズ 恐ろしくも抱腹絶倒、そして深く胸を打つ。 ──アン・パチェット この小説は読者の心をまっすぐに撃ち抜く。 ──ニューヨーク・タイムズ 恐ろしく、胸をえぐり、そして笑わせる小説。 ──ガーディアン 衝撃的でありながら爽快な結末。 ──ワシントン・ポスト

千の顔を持つシンデレラ千の顔を持つシンデレラ

あの夏、あなたに見せた素顔は、 けっして嘘ではないと信じてほしい。 イリンカはロンドンで突然誘拐され、ヴェネチアへ連れてこられた。 そこで待っていたのは、何世紀も続く名門の富豪ザーゴだった。 3年前の夏、イタリア旅行中のイリンカは彼と出会って恋に落ち、 純潔を捧げて、夢のような数週間を過ごした。だが彼に求婚されて 急に怖くなり、別れも告げずに逃げ出したのだ。 「僕の妹が恋人との仲を裂かれて泣いている。きみの仕業だな?」 変装の専門家であるイリンカには秘密を守るべき仕事依頼もある。 口を開かない彼女に、話すまで屋敷でメイドとして仕えるよう、 ザーゴは厳しく言い渡した。嘘でしょう? 一日中一緒に? 今度こそは逃さないと彼に熱く見つめられ、彼女は身を震わせた。 その高い変装技術を買われ、富裕層の顧客から様々な依頼を受けているヒロインは、偶然にもヒーローの妹のトラブルにかかわることに。メイドとして彼の屋敷で暮らすうちに、封印した想いが再び溢れて……。ケイトリン・クルーズらしい軽妙洒脱なロマンスです。

子爵に捨てられた醜いあひる子爵に捨てられた醜いあひる

白鳥になれたと思っていたけれど、 まだ醜いあひるの子だった……愛なしでは。 ビアンカは法律事務所に呼ばれ、余命わずかなイタリアの資産家が 存在を知らなかった姪の彼女に会いたがっていると言われて仰天した。 父の顔を知らず、早くに母を亡くしてずっと貧しかった私が? 叔父の邸宅で熱烈に歓迎されて、ビアンカは家族の愛を初めて知り、 幸せを噛みしめたーーそこにルカが結婚相手として現れるまでは。 叔父は自分の死後を考え、子爵の彼を姪の夫にしようと考えたらしい。 ビアンカは冗談ではなかった。6年前、ルカは私を残酷に切り捨てた。 “貧乏育ちの君と、貴族の僕では住む世界が違う”と言って。 ところが、ルカは二人きりになるなりビアンカの唇を奪って……。 人気作家J・ジェイムズによる、これぞまさにジェットコースターロマンス!な傑作をお届けします。病身の叔父を思うと、自身を捨てた子爵ヒーローとの結婚話を断れなかったヒロイン。けれど、まだ彼への想いを断ち切れていなかったことに気づくのでした。

別れの代償別れの代償

身重の私を見捨てたあなたを、 なぜか憎むことができなくて……。 アビーは4年前の離婚を機に、片田舎の村で画廊を経営しながら、 幼い息子と暮らしていた。ある日、予期せぬ訪問者が現れる── 元夫のギリシア人実業家ニックだ。子どもをなかなか授かれずに アビーが悩んでいるのを尻目に、彼は愛人のもとへ通っていた。 家を飛び出した彼女はその直後、身ごもっていることに気づき、 ニックに告げるが、彼は我が子と認めず離婚を申し立てたのだ。 今さら私と息子に何の用があるというの? 驚いたことに、ニックは自分と瓜二つの幼子を確認すると、 強引に再婚を迫ってきた。償いがしたいと言って。 彼への想いを断ち切れず、アビーは受け入れてしまうが……。 ギリシア富豪の夫に我が子の存在を否定され、追い払われたヒロイン。再婚後に彼の父親が亡くなり、ようやく隠されていた彼の苦悩を知ることになりますが……。ジャクリーン・バードらしい、王道のドラマティックなロマンスをお楽しみください。

泣きながら眠る夜には泣きながら眠る夜には

秘密で産んだ赤ん坊を見つめ、 あなたを想わない日はない……。 ジュリアは秘書として、妻として、 世界中を飛びまわる実業家の夫マックスを支え続けてきた。 クリスマスも新年も関係なく、くる日もくる日も仕事に明け暮れて。 こんなの……幸せじゃない。そう訴えても、夫は聞く耳を持たなかった。 とうとう耐えきれずに家を出たあとで、妊娠に気づいた。 でも、子供はいらないと言っていた彼には打ち明けられなかった。 1年後、ジュリアは独りで双子の赤ん坊を育てていたが、 今でも本当はマックスが恋しくて、枕を濡らす夜もあった。 父を知らずに育つ娘たちを思うと、悲しみで胸が潰れそうになる。 そんなジュリアの前に、ある日突然、怒りに満ちたマックスが現れた! ジュリアは幸せな結婚とはどんなものか、マックスと一緒に考えたいと心の底から訴えたのに、秘書でもある彼女がそんなことで仕事を放棄するなら“契約違反”だと冷たく返されてしまい……。シークレットベビー&夫婦の愛の復活を描いた名作をお贈りします!

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP