2024年6月5日発売
前世社畜だった主人公は悪役令嬢フィオナに転生し悠々自適なスローライフを送る…はずが、フィオナは公式設定にない病弱な身体だった!今ならわかる。なぜゲームのフィオナが悪役令嬢だったのか。体調が悪くて当たり散らすしかなかったのだ…。このままでは悠々自適なスローライフが送れない!フィオナが自身の体調を良くするため、生活と態度を改めたところ今まで険悪だった婚約者ルイスは事情を知った途端、過保護なぐらいフィオナを溺愛するようになり!?「いや、婚約破棄はしない」「これからはなんでも言っていいよ。なんでも叶えてあげる」お、おかしい!ゲームの設定と違って甘すぎる…!
山から魔物を狙う男がいた。“狙撃”と呼ばれる凄腕の狙撃魔術師だ。かつて恋人を失い死にたいと絶望していた彼は、突如現れた世界征服を企む異形の生命体と取引し、支配下に降る代わりに、一撃必殺の必中の目を手に入れた。しかし同時に「お前が死んだ時はこの世界をもらう」と告げられる。不本意ながらも生きる理由ができた男は、それ以来、死ねなくなった。己をかばって死んだ恋人の故郷を守るため、強大な魔物を仕留め続ける狙撃魔術師の物語。
辺境貴族のラグナに嫁いできたアリシアは乙女ゲー世界の悪役令嬢。彼女の周囲では、悪魔の力を振るうジェラシス、ゲームシナリオを捻じ曲げるパトリシアなどが依然不穏な動きを見せていた。そんな中、ラグナたちは夏季休暇を利用しブレイブ領に帰省する。しかし訓練のため訪れたダンジョンで、アリシアとの婚約を破棄した王太子と遭遇してー?
「立派なお坊さんになるのですよ」。母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。怠惰、折檻、嫉妬、暴力。ひたすら四書五経を学び、よい漢詩を作らんとすることをよすがとする彼の前に将軍寵臣の赤松越後守が現れ、その威光により、一気に周囲の扱いが変わっていく。しかし、赤松が帝の血をひく千菊丸を利用せんとしていることは明らかだった。周建と名を改め、建仁寺で詩僧として五山の頂点が見えたものに拘わらず、檄文を残して五山から飛び出し民衆の中に身を投げる。本当の救いとは、人間とは、無とは何なのか。腐敗しきった禅を憎み、己と同じく禅を究めんとする養叟と出会い、その姿に憧れと反発を同時に抱えながら、修行の道なき道をゆくのだった。己の中に流れる南朝と北朝の血、母の野望、数多の死、飢餓…風狂一休の生そのものが、愚かでひたすら美しい歴史小説の傑作。
航空機メーカーに勤めるクリフは、コストカットのために人命を軽視した設計変更を強制される。どうしても命令に従いたくない彼は、上司の殺害を企てるが計画は失敗し、クリフはあっけなく逮捕された。と思いきや彼が連れていかれたのは警察ではなく殺人者養成学校だった。そこでは、殺人技術ー毒草についての知識や武器の扱い方、性的誘惑の方法までーを専門に教えており、クリフも憎き上司を殺すため、学友たちと勉強に励むこととなる。卒業できる条件はたった一つ、上司の殺害に成功することだったが…。
異形を狩ることを生業とする、祓い屋の名家の娘・神崎雛乃。近付くものの生命力を吸い取る異能を持つ彼女は「死神姫」と呼ばれ、周囲に疎まれ孤独に生きてきた。そんなある日、敵対する一族の元当主・龍ヶ峰雪嗣への嫁入りの話が舞い込む。形式上の婚姻ととらえる雛乃だったが、「不老不死」の異能を持つ雪嗣は、雛乃の傍にいることができる唯一の人だった。ふたりは運命に導かれるように惹かれ合うがー?