著者 : カズアキ
ライラーの活躍で地位を追われた元イェニチェリ軍団長のズィー・ヤザンが、今度は異国の商人と反乱を企てているーー。 そんな情報を掴んだライラーとアスィールは、彼らが出入りしているという隊商宿へ足を運ぶことに。ライラーの機転で新米商人を助けたことで、件の商人・ダンテとの接触に成功し、彼と取引を試みる一行。ダンテも自身の商会を守るためだったと苦しい事情を明かし、取引に応じる姿勢を見せる。しかしその対価として、あろうことかライラーの下賜を求めると言い出して!? 国益のためなら奴隷の自分は駒として使うべきだと、”為政者として”アスィールに進言するライラー。しかし、そんな自分の心が揺れ動いていることに気づいてーー? *:;:*:;:*:;:* もくじ *:;:*:;:*:;:* ーー 序章 ーー 一章 和の国の姫君、動き始める ーー 二章 和の国の姫君、運命の出会いを果たす ーー 三章 和の国の姫君、日帰りで商人になる ーー 閑話 駆け出し商人の胸のうち ーー 四章 和の国の姫君に色仕掛けは似合わない ーー 閑話 敏腕商人の胸のうち ーー 五章 和の国の姫君が選ぶもの ーー 六章 和の国の姫君は、すべてを手に入れる ーー 終章
隣国ディノス王国の辺境伯アレンデールへと嫁いだパトレイア王国第四王女ヘレナ。 これまで与えられなかった温かな愛情をアレンデールから注がれ、少しずつ人間らしさを取り戻したヘレナ。 しかし、そんな彼女に“悪辣姫”と呼ばれるきっかけをつくったユルヨの影が忍び寄る。 「枕元にあるその花は、パトレイア王国にいた頃……ユルヨが好んで私に持ってきていた花です」 再び近づいてきた悪意にヘレナは立ち向かうことはできるのか……? 噂に塗り固められた“悪辣姫”によるウェディング・ラブストーリー、完結編!
パトレイア王国第四王女ヘレナは傲慢で癇癪持ちと悪評高く、“悪辣姫”と呼ばれていた。 そんな彼女が隣国ディノス王国の辺境伯、アレンデール・モレルに嫁ぐこととなった。 人質のような形で結ばれた政略結婚。そんな彼女は初夜の場で提言をする。 「私に離れのような居を与えていただきたいのです。そして旦那様は恋人の女性と本宅で暮らしていただければよいかと」 その静かな声音も、表情も、アレンデールが知る『悪辣姫』の噂とは異なり彼を混乱に陥れる。 なぜならば、彼女は本当はーー温かな家庭への憧れ以外は何もかもを諦めてしまったただの孤高の王女に過ぎなかったのだから。 噂に塗り固められた“悪辣姫”によるウェディング・ラブストーリー!
公爵家嫡男クリストフの“誕生日プレゼント”として引き取られたシャルロッテ。 彼女は義弟のクリストフと顔を合わせた日に気がついた。『ここ、乙女ゲームの世界では?』と。前世の記憶によるとクリストフは、幼い頃から誰からも愛を受けずに育ったせいか、後にゲーム内では歪んだ恋情から殺人を繰り返すサイコパス野郎となってしまう。しかしシャルロッテは思った。『私の愛で大満足! な感じになれば、変な事件を起こして日常を壊したりしない、はず』可愛い義弟を殺人鬼にしないために頑張る、ちょっと鈍感な義姉ちゃんの物語。
◆--1巻が発売即重版の注目新シリーズ!--◆ 寵姫として持て囃されたり、はたまた教養のない妃候補たちに舐められたり。 コネと派閥だらけの後宮に辟易したライラーは気づく。有能な妃を育てれば、注目も減り、この面倒な状況も覆るのでは!? そこで後宮改革を決意。女たちを教育して導き、人材を登用していく。しかしその結果、後宮(ハレム)内にライラーの派閥が浸透して……意図せずさらに立場を固めることに! 一方、反抗的な軍部を掌握すべく、ついに皇帝(スルタン)・アスィールも動き出す。ライラーは軍部との"ある賭"で、いちかばちか皇帝の味方を増やす秘策を思いつくがーー? 新たな大河ロマン、待望の第二巻! ◆--登場人物紹介ーー◆ ライラー……元は和国の姫君。聡明で明るく、領民に慕われていた。謀略で捕われてしまい、ダリル帝国の後宮(ハレム)に入れられたが……? アスィール……若きダリル帝国皇帝。後世には、斜陽にあった帝国を見事な手腕で復活させたと語られる名君。ある出来事からライラーを気に入りーー? 母后……現・ダリル帝国皇帝の母。非情で冷酷な一面ももつ女性。一方で、あるライラーの行動から、彼女になにかを期待し、注目している様子も。 デュッリー……後宮でライラーの側付きとなった少女。素直な性格で、はっきりものを言い、強かな一面ももつ。 ヤーサミーナ……皇帝にはべるのを許された愛妾。高慢で贅沢が好き。次の母后の立場を狙い、ライラーを敵視している。 カマール……奴隷商人として、ライラーを故郷から帝国へ連れ去った男。しかし、実は彼の正体は……? ーー 序章 ーー 一章 和の国の姫君、行動を開始する ーー 二章 和の国の姫君、女同士の戦をする ーー 閑話 元イクバルは逃げ出したい ーー 三章 和の国の姫君、発破をかける ーー 四章 和の国の姫君、すべてを整える ーー 五章 和の国の姫君、小姓になる ーー 六章 和の国の姫君、腕力ですべてを解決する ーー 閑話 新米皇帝の胸のうち ーー 七章 和の国の姫君、伝説の始まりを予感する ーー 終章
◆--発売即重版の注目新シリーズ!--◆ 後の世に伝説として語られる妃、ライラーは、元々和国の姫君。謀略で捕われダリル帝国の後宮(ハレム)に入れられた。しかしこの後宮では子を産まず数年経てば解放される道が! 彼女は希望を得て、皇帝(スルタン)に近づかず、年季明けを目指すと決意する。 だがさっそく皇后に試されたり、高慢な妃候補に挑発されたり。ライラーはいくつもの窮地を両親に鍛えられた聡明さと生来の明るさを発揮して乗り越えていく。しだいに周囲から慕われ、賢明な統治者としての片鱗すら垣間見せ……。 けれどその結果ーーなんで逆に成り上がって寵姫扱いされてるの!? *:;:*:;:* 新たな大河ロマン、ここに開幕! *:;:*:;:* 「わが家は幽世の貸本屋さん」シリーズ(マイクロマガジン社)、「異世界おもてなしご飯」シリーズ(KADOKAWA)の著者・忍丸氏、書き下ろし小説! *:;:*:;:*:;:*:;:*:;:* 担当編集コメント *:;:*:;:*:;:*:;:*:;:* 主人公のライラーの聡明さ、機転は必見!!! 痛快でスピード感あふれる展開に引き込まれること、間違いありません! とくに自分が好きなシーンは、敵視してくる妃候補から仕掛けられたある戦いに、思いがけない形でライラーが機転を見せたあの場面。 ほかにも見所となる華やかな後宮文化、異国情緒あふれる描写、登場人物達の魅力…… どれをとっても、この作品を読まないなんて、もったいないです! *:;:*:;:*:;:* もくじ *:;:*:;:*:;:* ーー 序章 ーー 一章 和の国の姫君、果ての地で決意す ーー 二章 和の国の姫君、ハレムへ行く ーー 三章 和の国の姫君、スルタンと相まみえる ーー 閑話 母后用人の胸のうち ーー 四章 和の国の姫君、獣を飼い慣らす算段をする ーー 五章 和の国の姫君、対決をする ーー 終章
恩人である少年とともに剣の腕を磨いていた千早。しかし少年はある役目のため、千早を置いて桜花京へと旅立ってしまう。17歳になった千早は剣術を修め、彼を探しに桜花京へ。親王の護衛に抜擢されたと思いきや、立場は人ではなく式神!?さらに、上司は畏怖される冥中将・清雅でー。悪霊からの文、呪われた宵壺、女房の神隠し。千早は事件と慣れない後宮のしきたりに四苦八苦するも、清雅の助言で独自の才覚を発揮して信頼を得ていく。一方で、異変は一つの疑惑へと収束し…。華と呪いの都で始まる和風綺譚!
犯罪都市・東京。この街で探偵社を営む小百合は、行き倒れていた元格闘家のローサを拾う。行くあてのない彼女から頼みこまれ、行方不明の姉を捜す代わりに、仕事を手伝ってもらうことに。 馴染みの議員・松田から依頼されていた花嫁の素行調査に、ローサとともにあたる小百合だったが……。花嫁の実像に近づくほど、浮かび上がるいくつもの疑念。見えるものだけが、真実なのかーー? やがて小百合達は、15年前、国家権力に葬られたある事件へと導かれていく。 #1 花嫁の秘密 #2 不倫の真相 #3 国の嘘
弟の病気の治療費を稼ぐことと、玉の輿に乗ることだけを考えて生きてきたエルナは、社交会で浮かないよう、空前のブームである「ファンクラブ」に入っていた。 王国筆頭魔術師であるスレンのファンのフリをしていたが、なんとその当人から求婚されてしまう。 意味が分からないけど、弟のためにもスレンとの婚約を決意するエルナ。 一方スレンは、エルナが自分のことを好いていないことを最初から知っていて!? 好きなフリを続けると誓った貧乏令嬢×愛が重すぎるイケメン筆頭魔術師 それぞれの愛が暴走するすれ違いラブコメディ!
(このまま、死にたくない!!)戦地で働く医師アイシャは、銃弾に倒れー目が覚めたら、四百年前の王太子妃パドマになっていた!初の女性医師として活躍し、戦乱の最中に処刑されたパドマ。その転落の契機は「王太子エドワードの突然すぎる病死」。アイシャは彼を死なせないよう決意するが、エドワードはなぜか、“パドマ”を警戒していて…?「わたしには、今のお前が必要なんだ」時を越え運命に抗うラブストーリー!!
二十年間の王位争いで国が荒れたリカー王国。やっと決まった王は急逝し、後を継いだのは弱冠十八歳の一人娘マーガレット。元修道女の跳ねっ返り娘だった。明確な味方は成り上がりの騎士エドマンドだけ。正統な王の血を引く男ライオネルには見下され、魑魅魍魎の跋扈する王宮でもまれ、マーガレットは少しずつ「女王」として成長していく。けれど度重なる反乱に加え、ついには戴冠式に必要な宝剣も紛失し…!?「リカーの王は、この私よ」無力だった少女が、国を、民を、自分を救う、光あふれるヒストリカル・ロマン!「カクヨム」書籍化作品。
「ワトスン」として生きることを信条とする岩藤すずは、医学部の合格発表に出向いていた。自己採点ではバッチリ合格圏内と自信満々だったが…いざ掲示板を見ると、自分の番号がない。納得がいかないすずは答案用紙の保管部屋に忍び込む。しかしそこで見たのは血まみれの巨大な犬の足跡と副学長の死体だったー。「君は助手というよりお邪魔虫だ」「ひどっ!ワトスンにむかって!」事件を探るすずの前に現れた優雅なホームレスが、抜群の推理力を発揮!?21世紀のホームズは低コストで華麗に事件を解決す!
自死を遂げたはずの芥川龍之介は、羅生門の下で目覚めた。そこで見せられたのは、未来の大日本帝国首都で起こる地獄絵の如き事件と、ある女性の死。これが自身の願った世界だと突きつけられた龍之介はー「…違う。こんなことは願っていない!名誉毀損だ!」「羅生門現象」と呼ばれる事件を食い止め名誉を回復するため、そして一人の女性を救うため、龍之介は現代の東京に蘇った。現代機器に滅法弱い、時代錯誤な「茶川龍之介」としてー。文豪探偵、慣れない21世紀で推理する!!
天才錠前師のトマス・ウルスに育てられたマージは、鍵や機械が大好きな、いっぷう変わった女の子。トマス亡きあと、錠前店をひとりで切り盛りしていたマージの元にある日、鉄道王としても成功しているアンブローズ伯爵家の若き当主・アレックスが訪れる。「ある金庫を開けてほしいから、身ひとつで伯爵家に来てくれ」という依頼を断ろうとしたマージに、アレックスは破格の報酬を約束し…!?
深海楓は架能風香に恋文を渡し、それは見事に振られた。「あなたの手紙には誤字が四十二、脱字が十四、文法的誤りが三十六、語の選択の誤りが七十八もあるわ」彼女は大変な読書家だった。食い下がる楓に、風香は一言。「ならーカフカにおなりなさい」彼女の敬愛するフランツ・カフカを目指し小説を書き始めた楓のもとに、級友から持ち込まれる不可解な謎。「彼女が突然消えてしまった」「姉が芋虫になった」そんな馬鹿な。しかし風香は冷静に鋭い観察眼でヒントをくれる。ヒントは常に、カフカにありー?
自らの願いをもとに、強大な力を持つ魔導書と契約する11カ国の王。しかし、リースルイン国の王女シルヴィアは、すべての魔導書を無効化できる“大いなる鍵と虚の書”を所有するも、絶対に契約などしないと決めていた。だが…。「-君のような王を、千年待った」突如現れたのは、美しい人型の眷属。君の願いが欲しいと嘯く彼に、頑ななシルヴィアの心は乱され!?
憂鬱な毎日を送るアンナのもとに、10年ぶりの手紙が届いた。差出人は、アンナの腹心の侍女だったリリヤ。「今こそ、あの事件の真相についてお話しできるのではないかと思い、筆をとりました」-10年前、名家の子息・キリルに見初められ、誰もが羨む結婚を間近に控えながら、キリルの弟との密会を重ねていたアンナ。その先に起きた、不可解な事件…。リリヤの手紙が明かす、衝撃の真相とは…!?
「君が好きだ。コクラン。…愛しているんだ」悠久の時を彷徨い続けた悪魔と、孤独の運命を受け入れ続けた王女。奇跡によって逃れられぬ虚無から解き放たれたレクスとコクランは、あらためて出逢った。しかしレクスは捕らえられ、コクランの知らぬ間に後宮から追放されてしまう。離ればなれになっても、三度出逢おうとする二人。それを阻むのは、どこまでも深い後宮の闇と、初めて知る後宮の外の世界だったー。「めでたし、めでたし」のその先に、真の恋物語は始まる。