出版社 : KADOKAWA
天才的な落語の才能を持ちながらも“とあるトラウマ”を抱えて伸び悩む前座の高校生・浮乃家陽太の前に現れたのは…… 「どうして魔王のワシが落語を修行するハメになるんじゃ!?」 ……魔王を名乗る謎の美少女!? ひとつ屋根の下、兄妹弟子として彼女と共に前座修行をすることになった陽太だったがーー 「ちゃんと兄さんって呼べよ!」「嫌じゃ。ヨタはヨタじゃ」 常識知らずな妹弟子の世話に悪戦苦闘(たまにドキドキ)する日々の中、次第に天賦の能力を開花させていく魔王に刺激され、陽太の中に眠っていた落語家としての『異次元の資質』がついに目を醒ます! 現役の落語家が紡ぐ、超本格《落語》物語ーーここに開演!!
クラスメイトの修羅場に偶然居合わせた僕、尾上雄介。 浮気を隠していたクズ彼氏に傷付く七瀬ひよりさんを放っておけず、思わず声をかけた。 「体を許してあげれば良かったのかな…」 そう落ち込む彼女を励まして、吹っ切れたような笑顔を見せてくれたあの日をきっかけに、僕と彼女の交流が始まった。 「……いいよ。あたし、雄介くんと幸せになりたいと思ってる」 ーー家で一緒にご飯を食べたり、2人きりでデートに行ったり、さらにはお泊まりまで…! 身長差30cm以上の凸凹カップルは少しずつ、自分たちのペースで心の距離を縮めていく。 純愛&『ざまぁ』が同時進行する新感覚ラブコメ、スタート!
旧都にある久堂家の本家・宮小路家に挨拶へ行くことになった美世と清霞。由緒ある神社の宮司である当主の弧門は清霞の幼なじみでもあり、二人を歓迎する。 新婚旅行を兼ねて楽しいだけの旅にしたかった清霞の思いとは裏腹に、初日から美世は金髪碧眼の端麗な男性に声をかけられる。 ユージンと名乗る彼は執拗に美世を誘い再会をほのめかす。さらに薄刃の力に目を付けた宮小路家の男達に美世は狙われて……。 ここからは、稀なるおしどり夫婦の物語。いざ、歴史と曰くと怪異に満ちた旧都へーー。 序章 一章 予感 二章 旧都と、新しい出会い 三章 宮小路の茶会 四章 宮小路の夢 五章 宮小路、最大の罪 六章 繋がる夢 七章 追いかけてくる過去 終章
魔王ヤミは長引く戦争に疲弊し、勇者ルクスに「殺して」と願う。 だが勇者は孤独な少女を殺せなかった。 ーーヤミは初めて恋をした。 ルクスは魔王の死を偽装し戦争を終結させた。 しかし二人きりの穏やかな生活は長くは続かず、ルクスは病死する。 失意の中ルクスの故郷に遺骨を届けると、そこには彼の面影を宿す弟のレイがいた。 行く当てのないヤミは、正体を隠しレイが営むアクセサリ工房に居候することに。 やがて魔王の魔法がアクセサリの持ち主に不思議な奇跡を招くと気づきーー 勇者がいない世界で紡がれる再生の物語。 ==登場人物== ヤミ 父の死後、幼くして魔王となった少女。 強すぎる力ゆえに、孤独に過ごしてきた。 ルクス 魔王を討つためにやってきた勇者。 戦後まもなく病死する。 レイ ルクスの双子の弟。 アクセサリ工房を営む、腕のよい職人。 プロローグ 第1話 勇者の指輪 第2話 最後のイヤリング 第3話 約束のペンダント 第4話 魔王のブローチ 第5話 真実のブレスレット 第6話 聖女のネックレス 第7話 未来の指輪 エピローグ 勇者の弟
怪異を癒やす力を持つせいで退魔師の一族から虐げられて育った明彩が、「夜叉王」涼牙の最愛となり、異界に渡ってから1年。 ついに涼牙から結婚を申し込まれ、明彩は天にも昇る思いで頷く。しかし彼の故郷である鬼の里で、脆弱な人間との結婚は認められないと反対されてしまう。明彩と生きられないのなら里を捨てると息巻く涼牙を宥め、明彩は自らの力で結婚を認めてもらうため、鬼の里に古くから伝わる過酷な精神修行「試練の洞窟」に挑むことに! しかしその裏で、涼牙をよく思わない里の若い鬼たちも動き始め……。
水龍を祀る都、水平京。 疫病が蔓延する市井で治療に携わるすみれは、美しい貴族の青年・貴月を助け見いだされる。 疫病は水龍が悪神に入れ替わったせいだが、神に相まみえるのは帝の一族だけ。 悪神を討つために東宮妃選びの儀式でその座を勝ち取れというのだ。 疫病の母を救いたい一心で、すみれは貴月を護衛に宮中へ。 しかし国中の貴族の姫が集まる中、肝心の東宮が姿を消し、「見つけた者を妃とする」と告げられる。 名家の姫君・鶯、 家の復興を誓う菖蒲、 臆病だが目的を秘めた卯の花。 誇りをかけた争奪戦の行方は……。 ==登場人物== すみれ 市井で病人を治療する庶民。 貴族の養女と偽り、東宮妃選びの儀式に参加する。 貴月《たかつき》 すみれの護衛。 美しく不遜な青年で、目的のためなら手段を選ばない。 鶯《うぐいす》 名家の姫君で、最も有力な東宮妃候補。 凜とした振る舞いで、他の参加者からも一目置かれている。 冬嗣《ふゆつぐ》 鶯の護衛。 宮廷で有名な歌人。 菖蒲《しょうぶ》 父の罪で没落した家の復興を目指し、流刑地から舞い戻った。 豪胆な性格。 赤朽葉《あかくちば》 菖蒲の護衛。 菖蒲に心酔する女性。 卯の花《うのはな》 生家は元は名家だったが、勢力争いに敗れ力を失いつつある。 非常に臆病。 火丸《ひまる》 卯の花の護衛。 血気盛んな少年で、卯の花とは幼なじみ。 序章 第一章 藤の花の妃争い 第二章 菖蒲と刀 第三章 卯の花月夜 第四章 雨夜の月 第五章 梅に鶯 終章
「人の罪が見える」故、人間不信の令嬢・咲菜。 義母には虐げられ家を追い出された咲菜は、学校の先輩で御曹司の花涼院旬と出逢う。 そこで「俺の嫁になれ」と契約結婚を命じられた咲菜。旬の不本意な婚約の解消のためで、本当に好きな人が現れた時は離婚も出来る。 居場所もあり魅力だけれど、咲菜は見てしまったーー旬の背に鬼百合、人殺しの花が咲くことを。 旬が優しいほど咲き乱れる花に咲菜は戸惑い、そして一層大きな花涼院家の罪に捕らわれてしまうが……。 お互い秘密を抱える二人が、やがて愛を知るシンデレラ物語。 第一章 月華の出会い 第二章 目覚めても夢の中 第三章 前途多難な花嫁修業 第四章 裏切りと罪の花 第五章 花涼院家の花嫁
高校生の七条和臣は天才術者だった。 能力者の名家「七条家」の生まれ、天賦の才、それらをすべて捨てて「普通」を選んだのだ。 そんな中、学年一の美少女・水瀬葉月があやかしと戦う姿を目撃する。 面倒を嫌い死ぬ気で逃げた和臣だが、葉月が一人であやかし退治をしていると知り渋々後見人となる。 それがきっかけで異形との戦いの世界に舞い戻り、圧倒的な実力と奔放さで因習の世界をも震撼させていくーー 「七条家が術者、七条和臣! お勤め、全うさせていただきます!」 最弱にして最強の術者の伝説が今、始まる! 第一章 秘密をのぞくとき 第二章 蜘蛛の糸 第三章 名ばかりの君 One more chance, one more world 第四章 夜間の術使用は気をつけなければならない。◯か×か 第五章 バカにつける薬はなにか 第六章 京都アルバイト戦線 第七章 秘密もまたこちらをのぞいている 終章 エピローグ
護衛の騎士クリフォードと偽の恋人になった私オクタヴィア。 すると父王が護衛の騎士をもう一人増やすと言い出した! しかも相手は因縁の相手ルスト……まもなく諸侯会議も開かれるし、仕方ないんだけどすっごく複雑です!! それに諸侯会議といえば、原作でも発生する媚薬イベントがーー断固阻止すべく立ち回ったはずなのに、どうしてこうなった!?
学園を卒業したベルティーアは王子ディランとの結婚も秒読み! と思いきや、国王の決定でベルは王太子の婚約者にされてしまう。 怒り心頭のディランはベルに駆け落ちしようと告げるが、ベルは他にも手があるはず、とディランを説得。 しかし一時的にでも他の男のものになるのを見ていられないディランはついにベルを監禁し……二人の愛の結末は!?
闇堕ちした義弟により破滅を迎える悪役令嬢に転生したアルメリア。 バッドエンド回避のため義弟グラジオを徹底的に褒めて励まし慈しんで闇堕ちを阻止することに! その結果グラジオは自己肯定感高めに育つもーー 「姉さん、結婚してください」 どんなに断っても外堀を埋めた上に毎日のように求婚してきて!? 義理とはいえ、姉弟だから結婚できません!
“異性が動物に見える”という呪いを受けている俺だが、もしかしたら隣の席の“ゴリラ”に恋をしているかもしれない。筋骨隆々、ごわごわした体毛、彫りが深く逞しいお顔ーー恋をする相手としては文字通り人間離れしすぎているが、声としぐさ、会話による反応は完全にクールな女の子だ。そんなゴリラさんと日々仲良く(?)絡んでいると、やはり惹かれていることを自覚してきて……でも一番大事な解呪方法が一向に見つからない! そんなある日、男子用の制服を着た一つ先輩の“ネコ”が現れてーー 「ボクは知っているのよーーこの呪いを解く方法を」 これは呪いで彩られた俺とゴリラのなんでもない日常の物語。
教育実習生として東京に戻った桐島。そこには、橘さんの妹・みゆきちゃんの姿があった。桐島は彼女を透かして、高校時代の鮮烈な恋情を改めて感じとる。 一方で、やるべきこともあった。己が粉々に砕いた、京都の人間関係の修復。つまり、泣かせた相手を、もう一度笑わせることだ。 それがどれだけ傲慢なことでも。 それがどれだけ身勝手なことでも。 そう願ってしまうのは、きっと罪なのだろうがーー。
『それぞれのハロウィン』--九校フェスが終わり、アリサとの時間が増えウキウキの茉莉花。ハロウィンイベントの告知を見かけて……。 『蟹パーティ』--11月上旬、蟹漁が解禁される。茜は十文字竜樹を実家に招待することになり。 『憧れのあの人』--五十里明は達也から魔法工学メーカー・FLTへ招待されるのだが……。 『クリスマスの前に』--街が恋であふれる季節・クリスマス、アリサと茉莉花の前にも、それぞれを慕う男性が現れ!? 乙女たちの日常を短編集でお届け!
第二次性徴期からの若い間だけ空想上の存在の特徴に覚醒した若者たち──ミューデント。普通の高校生・古森翼は、相変わらず幼馴染のサキュバス先輩・朔夜に振り回され、【文芸部()】の謎の活動に付き合っていた。 しかし、その彼女のトンデモ行動のせいで生徒会長であり『吸血鬼』のミューデント──赤月カミラに目を付けられ……!? 「彼が闇夜の眷属たる吸血鬼に付き従うべきなのは自明の理!」 「コウモリっつったらサキュバスの使い魔でしょーが!」 「普通」な古森の奪い合いがなぜか勃発!? やがて「特別」な彼女たちの対決は、文化祭でのミスコンにまで発展して……!?
「いるんでしょう、ワタリ。出てきてくれないの?」 環境汚染で住めなくなった地球に代わる安住の地を探し、ある星に降りたワタリとリドリー。良好な環境に反して、人々は暗い顔をしている。宇宙から来た異星人が「女王」として暴虐の限りを尽くしているというのだ。現れた女王は、地球の実験施設でワタリと友達だったと言い出してーー。 地球人との再会、宇宙で会った星人との再会、そして新たな星や人々とも出会いながら、ワタリとリドリーはまだふたりぼっち。少女たちの星間旅行は、今日も平和に続いている。 疑の星 蝕の星 涙の星 読の星 解の星 食の星 慈の星 没の星 神?の星 産の星 皮の星 虚の星 真の星
第七層フロアボス戦を経て、《夜の民》--吸血鬼の眷属へと変貌してしまったキリト。強大な力とともに、《日光》という致命的な弱点を与えられたキリトは、アスナ、キズメルとともにエルフ戦争のキーアイテム、《五つの秘鍵》を奪ったフォールン・エルフの追跡へと赴く。 しかし、キリトたちが辿り着いた先は意外にも、かつて攻略した第四層だった。 「一つ、頼まれてくれないか」 先代ビャクダン騎士団長ラーヴィクの依頼をきっかけに、一行はエルフたちの過去の因縁にまつわる、予想だにしない事態へと巻き込まれていく。 もはや彼らはただのAIではないーー!
王都から逃げ出した《アンロウ》を捕えるべく歓楽街にある会員制カジノへ潜入することとなった探偵事務所『エレメンタリー』。 簡単な任務のはずだったが、待ち受けていたのは薬物で強化された《アンロウ》、それはかつての仇敵・ジムの関与を匂わせるもので……。 そんななか、かつて『カルテシウス』でエージェントをしていたと名乗る初老の男・ダミアンが現れる。“前任者”の存在、そしてその末路を知ったノーマンは、己の歪んだ正義の果てに待つ未来になにを思うのかーー。
皇女の人生を悲劇に変えた。皇女の母を消し去った。青年の「姉」を葬り去った。世界を争いの炎で燃やした。--そのすべては、バルガ帝国の皇帝が描いた物語だった。 その物語を終わらせるため、ツシマとルプスは再びバルガの地に踏み込む。皇帝を倒すためには、その騎士にして六帝剣最強と名高いアマノミカミを避けては通れないと知りながら。 第一皇子カウサやその騎士フィーネ、ツシマの旧友アイマンまでもが己の信念を貫くためだけに、立場を捨てて戦いに身を投じていく。そして明かされる、ルプス逃亡劇の真相と皇帝の野望。ふたりの復讐の刃は皇帝を斬り捨てることを躊躇わない。皇女反逆編、堂々完結の第三弾!!