2014年10月発売
東京・谷中に佇む月影寺。その片隅に建つ古い日本家屋には二人の青年と二匹の猫が住んでいる。骨董鑑定の才があるものの、今は小間物を作って細々と生計を立てている家主の白藤晴と、居候の骨董オタク・宇多蒼一郎。そんな白藤家に、銀行員の梶という男が訪ねてきた。晴の亡くなった祖父に用事があるという梶は、どうやら骨董贋作にまつわるトラブルに巻き込まれている様子。過去の因縁から骨董を忌避する晴は、なんとか関わり合いにならぬようにしていたが、事態は殺人事件に発展し…!?
『サンタ日本支部キタグニ』に勤務する石蕗のもとに、見習いサンタの少女・春菊がやってきた。ある出来事から「弟子はとらん」と断固拒否する石蕗だったが、空回りしながらもめげない彼女に振り回されるうちに……?
あやかし事件が集う店・遠鳴堂で暮らし始めた明。転校早々、怪異を調伏した彼のもとに、霊に関する新たな相談事が持ち込まれる。元退魔師の叔父・倫太郎に手ほどきを受けながら、調査の先で明が出会ったのは……?
最後の峠を超えたのは、昼過ぎだった。絶好の見晴台からは、巨大な盆地が一望できる。そこには、5つの国があった。キノとエルメスはゆっくりと近づいて、三日間の滞在許可を求める。 「ほう、旅人さんは盆地の国々を回りたい? ならば、とてもいい時に来ましたね」 「この盆地の国々の、四年に一度の大戦争がもうすぐ勃発するんですよ! 熱い、戦いの火蓋が切って落とされるんです」 「奇跡だよ!」 「大戦争、楽しんでいってね!」 (「スポーツの国」)他全13話収録の第18巻が登場!
≪加速研究会≫との戦いを終えた黒雪姫ら≪ネガ・ネビュラス≫は、ついに白のレギオン≪オシラトリ・ユニヴァース≫との決戦を決意する。≪ホワイト・コスモス≫に挑むためには、緑のレギオン≪グレート・ウォール≫との休戦協定が絶対条件だった。 緑の王≪グリーン・グランデ≫と交渉のため、ハルユキは緑の本拠地・渋谷へ向かう。 そんな重大な局面で待っていたのは、高級ホテルのプールで水着姿になる黒雪姫で!? これは新たな特訓なのか。それともただのレクリエーションなのか!?
「『夏の取材&執筆合宿』! あんたたちの夢を叶えるためには、必須のイベントよ!」 無事に『妹小説』を書き上げた和泉マサムネは、売れっ子作家・山田エルフの誘いで彼女の所有する南の島にやってきていた。 引きこもりの妹・紗霧の件もあり、合宿に乗り気ではなかったマサムネだが、他ならぬ紗霧からの“後押し”や、ムラマサ先輩の参加もあって、この合宿を有意義なものにしようと意気込むが……。 「二人で遊んでましょう!」仕事そっちのけで遊び始めるエルフ。 「こ、こんな水着で……外に出るなど」 エルフにハメられえっちな水着を披露することになってしまったムラマサ先輩。他にも新しく出来た執筆仲間やエルフの兄の登場など、マサムネはじめての執筆合宿はどうなってしまうのかーー?
「そういえば初めて『あの人』と出会ったのも、あの交差点だったかしら」 食蜂操祈が初めて上条当麻と遭遇したのは、数多の魔道書を司る白いシスターが魔術の世界から逃げ出し空から振ってくる、ずっと前のことだった。 今でも、食蜂操祈は覚えている。ツンツン頭の少年との想い出を。 はじめは、新手のナンパかと思った。 ある時は、水着を見られた。 ある時は、バッグで頭をぶん殴った。 ある時は、間接キスを経験させられた。 そして、最後にーー。 命を救われた。 それは、彼女の人生の中でも、一、二を争う『幸せな時代』。精神系最強の能力者『心理掌握(メンタルアウト)』の、大切な『記憶』だった。 食蜂操祈の過去を紐解く物語が、今始まる。
殺し合う者たちを結ぶ「赤い糸」を見る少年、楠見朝生。そして彼と「結ばれて」いる少女、水木しげ子さん。──心の底から不気味で、人形みたいに完璧だった彼女が、失ったもの。その喪失はあまりにも大きく、二人の歯車を狂わせていく。 そんな二人の前に、最後にして最大の事件が転がり出す。狂気に満ちた赤い糸の来歴を辿るうち、朝生としげ子さんの運命の時が、ついに訪れる──。 ただ一度の〈20回記念特別賞〉受賞作、衝撃の完結! 血の呪いに終止符を打つのは、彼女の死か、彼の死か、それとも。
脱モブキャラに、モブ子と俺は挑み続ける。 次なる戦いの舞台は生徒会長選挙だ。なぜ選挙? それはもちろん、ヒロイン候補の一人・鶴木美汐に勝つためだ。クィーン・オブ・委員長の異名を取る鶴木にモブ子が敵うはずもない。しかし、それでもがんばるモブ子のひたむきな姿が、まわりの目を確実に変えていく。 そんな中、新たに現れたヒロイン候補ーー天羽詩歌。彼女もまた選挙に立候補していた。鶴木、天羽、そしてモブ子。それぞれの想いが交錯する選挙の結末は!? 好評恋愛戦略ストーリー第2弾!
天人と魔人の見習いとして存在する『ドール』。幼い容姿をした彼らは『奇跡の砂』と呼ばれる物質で造られていた。 魔界に住むドールのラシカは、禁忌である人の血を体内に宿し、欲望のままに人間界で血を求めていた。そんな彼を止めるため、天界の美少女ドール・シュマは、人間界へと向かうことに。シュマが出会った高校生の峰城世水は、天人から力を与えられた依代と関係があり、一緒に街を彷徨うラシカを追い求める。 美麗なドールたちがその身を奪い合う、ダークアクションファンジー開幕!
「ミカサ自動車のインターネットゲートウェイ構築が取れたぞ」 年度末の超繁忙期、社長が受注してきたのはなんと国内最大の自動車メーカー案件。悲鳴をあげながら対応を開始する工兵だが、頼みの立華はなぜかうわの空……からの無断欠勤……からの退職話!? どうやら隠された事情があるようで、工兵は立華の復活を目指して行動を開始する。しかし一方、ミカサ案件も待ったなし。立華不在で苦境に立たされる。 はたしてミカサ案件の行方は? そして立華は本当に会社を辞めてしまうのか?
死んでしまった子供だけが行けるという魔法の国マ・ウアー=コギト。そこへ迷い込んだぼくは、かつて憧れたお姉さんと出会う。温かで懐かしいファンタジーストーリー。
目つきが悪く無愛想なために友人のいない超能力者、干支川圭一。近寄りがたいオーラを発するクールな彼にも、苦手としている相手がいた。 それが、ぺったんこだけど売れっ子の天才女子高生推理作家、小町柚葉。 なんの因果か、二人は桂林館高校のミステリー研究部に所属していた。 そんなある日、美人のお嬢様、眞壁瑠璃子を事故から救ったことで、圭一と小町は奇妙な事件に巻き込まれるのだった……。 まったく噛み合わない迷コンビが妖しげな謎に挑む、コミカル・ミステリー!
≪学園≫に夏の文化祭・サマーフェスティバルの季節がやってきた!! 零と一緒に参加したいけど素直になれない百華。そんな百華をみかね、零は二人で過ごせる企画を考えるが、生徒自治会長の小町がそれを黙って見過ごすわけもなく……。 そして二人きりのイベント準備を心待ちにしていた百華はとってもご機嫌ななめなご様子。なぜか生徒自治会に所属する中等部の女の子が準備を手伝うことになって、零にべったり付きそい「零お兄ちゃん」なんて呼び出して──!? トラブルだらけの二人の恋の行方は!?
小学生と過ごす夏休みは終わらない! 「やっと二人の愛の時間がはじまるね?」 「……貫井くんとの、ないしょのデート」 双龍島でのライブを終えて潤たちの住む町に引っ越してきた霧夢と相ヶ江柚葉。 「わにゃ、小部屋に連れ込んでお楽しみ」 「響、ちょっとそこに正座で座りなさい」 「はむ。響にー、めざせ全員こうりゃく」 そのおかげでリトルウイングの三人娘たちにも疑われることになり波乱の展開に!? 疑惑のお詫びに三人にもデートを強要される響なのだが、まずは自由研究の課題探しも兼ねて潤との初デートをすることに──!?
「明らかに首無しライダーは異常な存在だという事は解るだろう? 首無しライダーはね、ある種の人達にとっては希望なんだ。彼らは求めるのさ。どんな些細なものでもいい、世界が裏返る為のきっかけを──」 ダラーズの終焉から一年半。池袋では今、首無しライダーに関心を持つと消されていく。来良学園の新入生である三頭池八尋と琴南久音は、姉と妹が行方不明になっている辰神姫香のため、失踪事件を追い始めたのだが……待っていたのは首無しライダーことセルティ・ストゥルルソン本人との衝撃的な出会いだった。 平和島静雄と対等にやり合った八尋の噂も駆け巡り、池袋のざわめきが大きくなり始めた時、ついには粟楠会の幹部や八尋の仲間まで姿を消していく。非日常を求めて再び動き出した池袋の行方は──。
文化祭ステージ披露の準備に励むヒップホップ研究部の面々。迷惑小悪魔マミラダも地上での生活に慣れ、真一もラップ文化に寛容になってきた今日この頃。 だが事件はやはり一人のラッパーと一本のマイクによってもたらされる。伝説のラッパー・MCゴッドスパーク。彼が持つのは、マミラダの父・メフィストフェレスの魔力が込められた最凶のサタニックマイクだった。 そして波乱含みの文化祭の最中、マミラダは一通の手紙を残して魔界へと姿を消してしまい……。 空前絶後のリリックで贈るラストMCバトル!
軍事クーデターが起こり、カトヴァーナ帝国内でイグセム派とレミオン派が激突する。それはイクタたちにも影響を及ぼし、イグセム家のヤトリは父のもとに戻るべく、騎士団を離脱。またレミオン家のトルウェイは、父と対峙することを決意。そしてイクタは、父バダ・サンクレイの残した独立部隊「旭日連隊」を率いて、内戦を収めようと立ち上がる。 激しく揺れる帝国で、それぞれの想いを胸に戦場を走る少年少女たち。彼らの未来に希望はあるのか…? 本格ファンタジー戦記、待望の6巻!
異形に歪んだ超大な“大機関時計”が墓標のようにこの星の全土に突き立ったその日、世界は終わった。機械死人が呻きを上げ、生き残った僅かな命を貪り尽くして静かになった世界に残された最後の“人”、青年・キリエと少女・ジュヌヴィエーヴ。ふたり寄り添いながら、すれ違いながら、死んでしまった世界の果てで最後の場所を求め、旅を続けるー「スチームパンクシリーズ」の桜井光が綴る“美しい終末世界”