2020年10月発売
夜9時、1m。それが僕と女神との秘密の時間と距離。そう、僕の家の隣には女神が住んでいる。 「旭くん、わたしはいったいどうしてキミのことが好きなんでしょうか?」 ベランダ越しに甘く問いかけてくるのは、完璧美少女の氷見夏菜子先輩。冴えない僕とは一生関わらないはずだった。 だけど、僕が彼女の家の隣に引っ越してきたとき、そして彼女が僕のことを好きだと告げた瞬間に始まったんだ。 可愛すぎる先輩と、大切な時間を積み重ねていく、かけがえのない日々が。 この世で僕と女神先輩しかまだ知らない、近くて遠いひそやかなベランダ越しの世界のなかでーー。
「磊一よ、私からの持て成しと、同じバケモノ同士への親愛の証じゃ。食え」そう言って彼女が突き出したそれは、人間の“はらわた”だったー。昭和25年晩夏。名家の令嬢の家庭教師として、村を訪れた青年・塩沢磊一。そこで彼が目にしたものは、死体のはらわたを貪る美しき“バケモノ姫”、御首茉莉花の姿であった。淑やかな令嬢の変貌は病か、それとも祟りによるものか…?時を同じくして起こる少女の連続失踪事件。失踪者の特徴は、茉莉花の部屋で見た“それ”と一致していて…。バケモノ姫の家庭教師・塩沢磊一がすべての謎を解き明かすー!!
円四郎の通う独立学校に転校生として入学したメリル。あらゆる魔術を再現出来る“交渉人”の特性を持つ彼女だが、遅刻と居眠りで成績は最悪だった。一方、学年トップだった美夜も、円四郎にあるツボを押されて以来、成績は下落し親には退学して結婚しろと迫られていた。そんな彼女たちの評価アップと、報奨金を貧乏生活の足しにするため、生徒会のミッションを受けることにした円四郎。魔術は使えなくても武術で生徒会幹部に実力を認めさせると、提示されたのは街を騒がす高層ビル連続爆破犯の確保だった。成果を上げるべく調査を進めていくなか、候補に浮かんできた人物はなんと学園の先輩、宇佐美七海でー!?
対立していた三大国の枠を超え、束ねられた人々の願いの力によって、地底は滅亡を回避し平和がもたらされた。しかし創造神の死の真相、残る八神選定者、そして魔王の父親を名乗った男の正体…未だに様々な謎が解かれることのないまま、アノスの心に残されることとなった。それらの手がかりを得るために再び地底へと赴いた一行は、アノスの失われた記憶が封じられているという“創星エリアル”の存在を知る。だがそれが隠されている地では“神話の時代”の有力魔族、通称“魔導王”が暗躍していてー?はたして失われた記憶に謎を解く鍵があるのか?第八章“魔王の父”編!!
カルタ達が不在の中、無人の新型学園船セカンドグリモノアを『脅威』の群れが覆い尽くす。いや無人ではない、船の最下層には深手を負い水晶像となったまま回復を待つかけがえのない旧友、ゲキハ達が取り残されているのだ。今度は本物の『脅威』、何が起きるかは未知数。それでも学校の奪還を目指すカルタ達だが、全体指揮を執る生徒会長キョウカの元にもう一つの問題が。多国籍連合軍の代表として何食わぬ顔で現れた美女は、未熟な復讐者ナタレーナを仇討ちの連鎖に巻き込んだ人物だったのだ。つまり、人間達の『黒幕』。「レトネーエ=クーレントです。続行不能とみなした場合は我々が引き継ぎます」
その日、ある少年が死んだ。 仲間思いで心優しい、少しだけ照れ屋な……そんな彼はいなくなり、瞳に仄暗い光を宿した狂戦士のような男が、ただ一人立っていた。 少年の名はスカイツ。彼は、幼馴染たちで構成されたパーティである《塔》を攻略するさなかに、魔の祝福を受けてしまう。 「自分が死ぬと、その場に居合わせた仲間の“能力”とーー“存在そのもの”を吸収して、時間を戻し復活する」能力。 親しい友を意図せず自らの力で「喰らい」、失意の彼は次第に心を擦り減らしていく。そして、その身を削る苦しみの果て、彼は【鬼】へとその身を堕とす。 《塔》に挑む者たちの異常な日々と、彼らの罪と咎を描くダークファンタジー。
霊感体質の女子高生・杏は、バイト先の椅子工房「TSUKURA」のオーナーであるヴィクトールとはるばる北海道白糠町を訪れた。望月晶の願いどおり彼を見つけた後、二人は当地のホテル三日月館に宿泊。例のアレも出るそのホテルで、杏はゴスロリ衣装に身を包む二人の少女と出会う。心中願望を抱く少女たちに、杏は『毒薬』-小瓶入りのピンクの粉末を預けられるが…?ついに杏がヴィクトールへの恋を自覚したり(他の工房に)浮気したり、ふんわりオカルティック・ラブ第三幕。
ブラック企業で一生懸命働いていたのに、ミスをなすりつけられてクビになった藤岡ノエル。もういやだ!疲れた!と倒れ込んだときー辺りは白銀の世界に変わった。「ここどこ?」「大精霊フェンリルの背の上だ」見た目が白銀美人に変化していたノエルは、愛子となる資格があるのだという。氷魔法の腕を磨き、森の動物のケアをして、ユニコーンを手懐けて…雪国スローライフを送っているうちに、自信を取り戻していく。評判を聞きつけた王国の使者もやってきてー。大人気、癒しの雪国ファンタジー!!
無実の罪によって絞首刑をうけたローズマリーが、悪女として歴史に名を残して20年ー。何とローズマリーは、平民“マリー”として転生していた。前世の記憶があるマリーは過去の経験から、今度は平穏に生きていくことを望む。しかしマリーの望みとは裏腹に、マリーは王宮へと舞い戻るのであった…。「さあ姉様。貴女を殺した奴等をどうやって懲らしめたいですか?」生前可愛がっていた弟はすっかり変わり果て、姉の代わりに復讐を果たそうとしていた。「我が主。貴女の望みを教えてください」前世で忠誠を誓っていた騎士が、今世でも忠誠を誓ってくる。かつて自分を殺した相手に、仕返しなんて考えていないのに。周りがそれを許してくれないんですけど…!
エリックの領土の砂浜ででっかいお城を作ってみたり、船に乗って魚釣りをしたりと夏を楽しんだスロウレット家。夕飯も(エリックと小競り合いがあったけど)大満足ですこやかな眠りについたアルフリートだったが、翌日に待っていたのは地獄の合同稽古だった!しごかれまくった挙句、軽い気持ちでエリノラに水をかけたことからなぜかバトルに発展!浅瀬で対峙するアル&エリック&シルヴィオの男軍団VSエリノラ&ルーナ。よし、数の優位は取った、あとはなんとか動きを止めて…え?シルヴィオ兄さんがいない?振り向くと、遥か彼方の海面に浮かぶシルヴィオ。「覚悟はできてんでしょうね?」…アルフリート、ラスボスとの対決に挑みます!第4回ネット小説大賞金賞受賞作品。
コーリの街に辿り着き、冒険者となったヒイロとニーアはある日、偶然知り合った冒険者からダンジョンの存在を知らされる。心躍らせながらニーアと共にそのダンジョンへ向かうヒイロ達。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、仕掛けられた卑劣な罠と、おぞましい魔物たちによる手厚い歓迎だったー。不器用サラリーマンの異世界のんびりファンタジー、文庫化第2弾!
魔物を次々と味方に引き入れていく青年・和也に危機感を抱いた魔王は、彼を懐柔すべく城に招待する。ところが、寄り道ばかりでなかなか来てくれない。迎えに出した者達は次々と失敗を重ね、音信不通になる者も出てくる。業を煮やした魔王は、自ら迎えに赴くことになるが…。「万能グルーミング」であらゆる魔物を手なづける癒し系モンスターお手入れファンタジー、堂々完結!
中等科に進学したフィンは、同級生とともに三頭の竜を孵した。そこで彼は遊び盛りの雛竜達のために、学校の裏庭に魔法で大きな池を造る。その後、夏休みに入り、フィンは充実した日々を過ごしていた。ところが、カザフ王国のミランダ姫から届いた手紙が、彼の平穏な生活を一変させたー!落ちこぼれ少年が大活躍!?大人気魔法学園ファンタジー、文庫化第5弾!
異世界に転移した経理女子のカエデは会計知識と行動力で、ドラゴンの脅威から西方騎士団を救った。異世界での暮らしにも慣れてきて美形騎士フランツとの仲も急接近。さらにゲルハルト団長から「金庫番補佐にならないか」と誘いを受ける。騎士団の助けになるならと引き受けたカエデだったが、就任早々とんでもない事件に直面!騎士団の帳簿に不正処理ー横領の痕跡を発見する。カエデとフランツは横領事件を調べ始めるが、彼女たちを待っていた意外な真相とは…。ほんわか異世界スローライフ・ファンタジー、新たなトラブルの幕開け!!
私ことローゼマリーは転生者。最後のフラグ折り、『魔王復活阻止』。魔王が封じられている石を、無事に城まで持ち帰ることに成功。そして、石を持ち帰ったご褒美は、政略結婚を拒否する権利!これで万事解決!…とは、もちろんいかない。拒否権を行使できるのは半年ほど。それまでにレオン様と両想いにならないと、政略結婚ルート突入。よし、やるぞ!と、気合を入れて鏡をみると、あれ?ゲームのローゼマリーと比べて凛々しさも気高さも足らない!さらに、ゲームヒロインの召喚が迫ってきて…!?お待たせいたしました、大人気シリーズ第六弾。レオン様ルート目指して、今日もフラグを叩き折る!
近づく二人の距離…安藤さん(犬)も応援してます! ▼△▼人気シリーズ、最高のハッピーエンド!!▼△▼ 無愛想な高遠(たかとお)の動物病院には、日和(ひより)と雑種犬の安藤さんに加えて動物看護師である三芳(みよし)が入り、運営は軌道に乗ろうとしていた。 そんななか、以前高遠が退職に追い込まれた「井関アニマルクリニック」の院長が現れる。 「聞いてるかどうか分からないんだが…気まずい別れ方をしたものだから」 日和は高遠を思い、院長とのすれ違いが解消されるよう心を砕く。 一方、日和の元恋人が病院に偶然現れたことで、高遠との距離が変化する。賢く可愛い安藤さん(犬)に見守られながら、不器用な二人が選ぶ未来は…? 感動の最終巻! 一話 犬話休題一 二話 犬話休題二 三話 エピローグ
怪異や難事件の駆け込み寺・薄紅の姫。中宮を狙う“鬼”の事件を落着させ、その昼の姿である末席の女房として念願の書司となった。一方、静かに読書にふけりたい夜の薄紅の元には、願いに反して親しくなった晴明の孫・奉親が訪ねてきては面倒に巻き込んでいく。そんなある日、彼女は後宮の蔵書破損をきっかけに密命をくだされた。後宮を去ってしまった皇后宮を連れ戻せーと。後宮の祈祷も担う奉親とともに、この難題に挑むことに。物語知識を駆使するものの、皇后宮は断固として拒否し…。
安土桃山の終わりごろ、京の都に美しい少年舞い人が現れる。彼の名は白火。京に上ってきたばかりの田舎の能一座の看板役者で、卓越した優美な舞いは瞬く間に噂になった。それを聞いた京随一の一座、柚木座の若太夫の蒼馬は白火に引き抜きの話を持ちかける。けれど白火はかたくなに拒否をした。実は白火は女の子。弱小一座を支えるため、幼少のころより女人禁制の能舞台に立っていたのだー。「お前、舞いが好きか?」華やかな京の都で織りなされる能楽恋絵巻の幕が開く。
生まれながらの不運体質な女子大生・楠城湊は、その日もすこぶる体調が悪かった。迷い込むように路地裏の料理処を訪れた湊は、そこで謎めいた美貌の店主・白澤さんに手料理を押し売られる。「帰しませんよ?貴女には、僕の料理を食べていってもらいます」そう言って出された料理はなんと“肉じゃが”!!おかげですっかり体調は戻ったものの、その日からなぜかー妖怪が見えるようになってしまった!!白澤さんのご飯を食べれば治まる(?)ことから、店でバイトする代わりに簡単お料理レシピを教わることになり…!?