制作・出演 : アート・ペッパー
モダン・ジャズの超有名スタンダード曲をマーティ・ペイチ率いる11人のビッグバンドをバックに演奏した1959年のアルバム。秀逸なアレンジとペッパーのスリリングなソロが魅力の1枚。
1960年、L.A.録音のアルバム。ワン・ホーンのカルテット形態によるスタンダード名曲集で、安定したプレイを聴かせてくれる。その後の長い引退生活を考えると、感慨深くなる一枚。
付かず離れず、軽やかな足取りで踊るかのようなアート・ペッパーとウォーン・マーシュの共演盤。ペッパーの充実したコンテンポラリー期の口火を切るにふさわしい佳作で、さわやかで乾いた西海岸の空気を感じさせてくれる。
A.ぺッパーのカルテットによるオランダでの未発表、81年の録音。演奏時間を気にしないライヴでペッパーが吹きまくる大熱演となっている。長尺のトラックが4曲、なかでも18分超の「マンボ・コヤマ」は、躍動的なリズム陣をバックに迫力十分のペッパーのアルトが素晴らしい出来映え。
H.ホーズは1952年からの軍務で日本にも駐留しているが、このアルバムはその直前1951年の初リーダー作。初とはいえ、ここでの彼のプレイはダイナミックそのもの。そのアドリブはピアノ版パーカーと想起させるほどの迫力だ。一曲だけだがA.ペッパーが参加していることもアルバムの価値を上げている。
制作・出演
アート・ペッパー / ウィントン・ケリー / クロード・ウィリアムソン / ジャック・モントローズ / ソニー・レッド / ペッパー・アダムス / モンティ・バドウィグ / ラリー・バンカー発売元
日本コロムビア株式会社インタープレイからのドキュメント・シリーズ第9弾。ペッパーがトロントのジャズメンと共演したライヴ。この頃の彼は比較的好調だったようで、自作冒頭曲の迫力あるソロでもそれが十分に伝わってくる。バックではセネンスキーのプレイが印象に残った。
アート・ペッパーのカムバック作『リビング・レジェンド』の直前、75年3月に収録された発掘音源。大学で行なわれたコンサートだ。参加したバディ・コレットによる私家録音。今回「クール・ブルース」が新しく追加された。メンバーが豪華で、ペッパーの演奏は好調である。
貴重なシリーズからヘイグとベイカーの共演がアルバム化された。ジャム・セッションの模様を収録しているので内容は散漫だが、マニアなら目が離せない一枚だろう。音質もよくないし、顔合わせ以外に興味はないが、それでもこうした発売は嬉しい。
チェット・ベイカーがチャーリー・パーカーと共演した同名アルバムとは別内容の作品で、1952年8月に西海岸で行なわれたジャム・セッションの模様を収録。短いながらもペッパーの瑞々しいソロも聴かれる。研究家やコレクターには嬉しい初CD化だ。
発売元
株式会社ポニーキャニオンもともとは既発売であるロンドンとパリのライヴで合計5曲、今回はこれにロンドンのライヴの未発表2曲が追加されたコンピレーションである。まず驚くのは劇的に改善された音質。未発表の「ブルース・フォー・ハード」「レッド・カー」も含め音質の良さが際立ち、まるで生まれ変わったような演奏だ。
1952年2月、LAのサーフクラブにおけるライヴ録音といえば、ザナドゥ盤『アーリー・ショー』『レイト・ショー』を思い浮かべるが、まさにそれと同じ時の録音。ペッパー抜き、ハンプトン・ホーズ・トリオの演奏も2曲。ペッパー初期の演奏が聴ける貴重な録音だ。