制作・出演 : ウラディーミル・アシュケナージ
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、楽興の時ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、楽興の時
いくら思い入れの強い曲といっても、あまりに濃厚にやられては、聴き手も疲れる。清水はそのあたりを十分に踏まえ、眼も覚めるような技巧を駆使しながらも、努めて客観的に弾き、かえってこの協奏曲の化物じみた凄みを浮き立たせる。指揮も好演だ。
ぐっすり眠れるクラシック Zぐっすり眠れるクラシック Z
『ぐっすり眠れる』シリーズ第3弾となる、眠れるクラシックの有名曲を集めたクラシック・コンピ盤。吟味を尽くした“ぐっすりと眠れる”楽曲をフェード・アウトなしで収録。快眠を誘う究極の癒し系アルバムだ。
エルガー:「威風堂々」第1番〜第6番、弦楽セレナードエルガー:「威風堂々」第1番〜第6番、弦楽セレナード
第6番(ペインにより補筆。2006年初演)まで存在するにもかかわらず、第1番のみがダントツで有名な「威風堂々」。アシュケナージはオケの明るい響きとパワーをフルに活かし、各曲の魅力を溌剌と描き出している。第2番以降を聴いたことがない人には特にお薦め。弦楽セレナードは一転して柔和な仕上がり。
エルガー:交響曲第1番エルガー:交響曲第1番
響きの輪郭と色彩のくっきりとしたエルガー。たっぷりとまろやかな響きの中から悠揚とノーブルな旋律が浮かび上がる、昔ながらの英国流の姿とは一味違う。ジェントルな語り口の中にも、キレのよさや透明感といった、現代の快の嗜好のようなものが浮き出る。
impressions THE BEST OF SUWANAIimpressions THE BEST OF SUWANAI
制作・出演
ウラディーミル・アシュケナージ / サカリ・オラモ / チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 / ニコラ・アンゲリッシュ / バーミンガム市交響楽団 / フィリップ・モル / ボリス・ベレゾフスキー / ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン / 諏訪内晶子96年以降2008年までの音源から10曲をセレクトしたベスト盤。何より新譜のベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第9番」の第1楽章が聴けるのがうれしい。ヴァイオリン名品集としても使えるうえに、諏訪内の演奏家としての熟成の軌跡も把握できるのも良い。