制作・出演 : オアシス
イイ意味で図太さの感じられる6作目。過度なアレンジに頼ることなく、楽曲の強さのみで勝負したパワフルな作品だ。ノエルが積極的に作曲に参加したことで、ギャラガー兄弟間の均衡がバランス良く保てた一枚。デビュー10周年を飾るに相応しい快作といえるだろう。
元ライド(〜ハリケーン#1)のアンディ、元ヘヴィ・ステレオのゲムという新メンバーを迎えて作られた実質上初のアルバム。リアムはもちろん、彼ら二人も曲作りに参加し、まるで初期の結束力を取り戻したかのようなシンプルなサウンド。傑作だ。★
新たな地平を進み始めた最新作『ヒーザン・ケミストリー』からのセカンド・シングル。言葉数は少ないが、サウンドやその隙間を含めた楽曲全体から伝わってくる強いメッセージが胸に響いてくる壮大なバラード。アルバム未収録の(2)(3)も佳曲です。
地元ロンドンのウェンブリー・スタジアムで2000年7月に行なわれたライヴの興奮さめやらぬ様子がくまなく収録された、初の2枚組ライヴ・アルバム。選曲もベストといえる豪華な内容だ。
U2との仕事で有名なマーク・ステントをプロデューサーに迎えたオアシスの4作目。そのせいか多彩なアレンジやミックスでサウンドの幅が広がり、ギター以外の楽器も新鮮に響く音作りが新しい。曲は今回も堂々たるビートルズ・テイストのオアシス節だ。
B面集。カヴァーというより、ほとんどカラオケ状態で熱唱される(7)には大笑い。「ジョン・レノンのように歌いてェずら」と言わんばかりのこの態度が、ギャラガー兄弟を理解する鍵なのでは。煽るだけ煽ってなんの責任も取らない解説はいかがなものか。
『ビー・ヒア・ナウ』からのサード・シングル(1)のほかはシングルのみ発売された曲で、ストレートなロック(2)、哀愁のあるミディアム・ナンバー(3)、原曲に忠実なストーンズのカヴァー(4)と続く。さすが怖いものなしの人気者、4曲ながら充実している。
これぞ英国ならではのロック。音楽的な新鮮味は何もないけれど、とにかく力で捩じ伏せるような堂々たるバンド・サウンドで、メロディアスな歌を聴かせる文句なしのオアシスの通算3作目。既にビートルズ風な匂いすらもオリジナルとして昇華した力作。★
惜し気もなくシングルに新曲を投入することで有名なオアシス。今回も3曲がプラスされている。中でもスレイドのカヴァーになる(4)は出色。すでにシングルの収録曲だけでアルバム並の量を誇るだけにシングルといえども見逃せない。必聴盤であり必携の1枚。
ヒット曲(1)をフィーチャーした6曲入りミニ・アルバム。アルバム未収録の新録(2)〜(4)に加え、日本盤のみのボーナス・トラックとして(1)のデモ・ヴァージョン(5)と、ビートルズの「悲しみをぶっとばせ」のカヴァー・ヴァージョン(6)を収録したファン必携盤。
スバラシイ! 単なるロック・バンドのパワーをまざまざと見せつけてくれる。 表題曲は『マジカル・ミステリー・ツアー』期ビートルズ風味付け。 「アイ・アム・ザ・ウォラス」のカヴァーもある。他の曲も全部いい。 最高。すべての人に聴いてほしい若者音楽。
シングルだけで大いにもりあがったオアシスの、デビュー・アルバム。2本のギターが織り成すダイレクトなロックに、ネトっとしたヴォーカルが歯切れいい。前評判だけじゃない内容になっている。早くも次作に期待。ストーン・ローゼスみたくならないといいが。