制作・出演 : サン=サーンス
品格のある歌心と上品な音色。オーケストラやアンサンブル活動の中で身に付けた「抑制の美」を、ソロでも実践している彼だ。もっと羽目を外してもいいかなと思いつつ、ギリギリのところで踏み止まるのも彼の魅力なのだろう。ソッリマでは、彼の感性の鋭さも聴ける。
フランスにおける器楽音楽の先駆者、サン=サーンスの有名な交響詩集。1950〜60年代、最もフランスの精神を持っていた指揮者のひとり、デルヴォーによる、洗練とドラマが見事にブレンドされた1作だ。
アルバムのタイトルのように、キラキラと輝くようなハープの音色が愉しめる。グランド・ハープやミニ・ハープを使い分け、多重録音で華麗な響きを演出したり……聴き慣れた美しいメロディにうっとりしてしまう。ハープのエレガントな魅力を伝えるアルバムだ。
2003年の日本音楽コンクールで第1位を獲得した遠藤真理。デビュー盤でいきなり協奏曲で勝負を挑んでくるが、この若さにしてすでに音楽をナチュラルに息づかせる術をしっかり心得ている点が逸材たるゆえん。まろやかな深みのある低音も美しい。要注目の新星だ。
制作・出演
M.カゾーラン / アルド・チッコリーニ / アレクシス・ワイセンベルク / サン=サーンス / ジョルジュ・プレートル / パリ音楽院管弦楽団 / ミシェル・デボスト / ロベール・コルディエ生活シーンや音楽ジャンル、話題のTVや映画をテーマ別に編集した、ライト・クラシックのシリーズ。演奏家は、アーノンクールやクレーメルなど一流を揃え、たっぷりとした収録曲数と高い質を保っている。
フランスにおいて、器楽曲の地位を大いに高めたサン=サーンスの作品集。ここではオルガン付の壮麗な交響曲第3番や、ユーモアあふれる室内楽の「動物の謝肉祭」など、サン=サーンスの多彩な音楽が満喫できる。
およそ半世紀も前の録音なのにこのリアリティは何だろう! ミュンシュ全盛期の気迫と情熱がグサグサと聴き手を突き刺してくるようなサウンドと演奏に終始圧倒される。特にオルガンが入る第2、4楽章など新たな発見と再認識を余儀なくされる楽しみがある。
30代前半でオケのポストを離れ、以後、ホルン奏者としては稀なソリストとして活躍した名手へルマン・バウマン。アンコールなどにふさわしいこの小品集でも、多彩で高度なテクニックとチャーミングな表情を披露。