制作・出演 : シャルル・デュトワ
プロコフィエフの第3番は2度目の録音、他はこれが初録音となったもの。アルゲリッチのなんともエキサイティングな演奏が素晴らしい。これらの楽曲のベストに上げられる録音だ。デュトワとの緊迫感あるやり取りにも注目。
2006〜7年に話題となったクラシックの楽曲を集めたコンピレーション・アルバム。癒しの歌として注目された「千の風になって」は、日本語とUKヴァージョンの2種類が楽しめる。
ショパン・コンクールでの録音を除けば、ともに2度目の録音。閃光のように輝くピアニズムと飛びちるパッションはそのままに、円熟味が加わり一層の凄みを帯びている。デュトワのサポートも絶妙だ。
「パリの喜び」は、オッフェンバックのオペレッタの楽曲を組み合わせ、ロザンタールがバレエ曲に仕立てたもの。グノーは、伝説の美女たちが踊る場面での音楽として有名だ。デュトワの洒落た演奏が光っている。
デュトワが得意とするラヴェルの作品集で、バレエと関係が深い作品が収められている。モントリオール響の精緻で純度の高い演奏が上質なシャンパンを思わせる、彼らの代表的な録音だ。
1953年にチャイコフスキー博物館で発見された4曲の「パ・ド・ドゥ」を、第3幕に入れた完全なる全曲盤。デュトワによる演奏は、知的でシンフォニックな「白鳥の湖」を生んでいる。
洗練された音色と精緻なアンサンブルで一世を風靡したシャルル・デュトワ&モントリオール交響楽団は、ロッシーニのような軽快な音楽も得意としていた。1990年10月、モントリオールでの録音。
協奏曲ではロジェらしい明快なタッチによる、透明度の高いクリスタルな音色が聴きもの。特に両手の協奏曲の第2楽章では節度ある歌い口と相まって絶妙な味わいが立ち昇る。デュトワ/モントリオールもラヴェルと相性がよく、きらびやかな音色の世界をたっぷりと聴かせる。
制作・出演
クラウディオ・アバド / ゲオルグ・ショルティ / シャルル・デュトワ / ジョン・マカーディ / フィルハーモニア管弦楽団 / ベルナルト・ハイティンク / モントリオール交響楽団 / モーツァルト / ロンドン交響楽団“どこかで聴いたクラシック”シリーズの第4弾。2006年のモーツァルト・イヤーに合わせたモーツァルト集。6つのテーマをCD6枚に振り分けて、モーツァルトをとことん味わい尽くそうというもの。演奏家も一流。
制作・出演
コミッシェ・オーパー / ザビーネ・マイヤー / シャルル・デュトワ / シャンタル・ジュイエ / フィルハーモニア管弦楽団 / ベルトルト・ゴルトシュミット / モントリオール交響楽団 / ヤコフ・クライツベルク / ヨーヨー・マ制作・出演
エレーヌ・ペラガン / ゲイリー・レイクス / シャルル・デュトワ / ジャン=フィリップ・クルティス / ジーノ・キリコ / デボラ・ヴォイト / フランソワーズ・ポレ / モントリオール交響楽団発売元
ユニバーサルミュージック世界の子守歌、というありがちなコンピ企画……と思いきや、さすがクラシックの老舗というべきか、あるカッチリしたものを感じさせつつ、非常におおらかな選曲をしているあたりが興味深いというか、ちょっと待てというか。曲目一覧を見て皆様も悩んでください。