制作・出演 : シューベルト
ともにパリ音楽院出身、国際コンクールで優勝・入賞を果たしてきた池田珠代とパトリック・ジグマノフスキーによる夫婦デュオのメジャー・デビュー盤。「幻想曲」ではやや慎重な面持ちながら、曲が進むにつれて闊達なタッチで展開される豊かな詩情に魅了される。
制作・出演
エドゥアルト・ドロルツ / カール・エンゲル / ゲオルク・ドンデラー / ゲオルク・ヘルトナーゲル / シュテファーノ・パッサッジョ / シューベルト / ドロルツ四重奏団 / ヴァルター・ペシュケ発売元
日本コロムビア株式会社さまざまな作曲家による管弦楽編曲の歌曲集。ベルリオーズらしい色彩豊かなオーケストレーションによる「魔王」やデンマークの現代作曲家ラスムッセンによる「潜水者」など、豊かな響きが歌唱を包み込む。明るく力強い声を活かしたスコウフスの劇的な表現が秀逸。★
最高の音で楽しむために!
名ソプラノ、フレミングの初のリート・アルバム。メトの看板プリマとなり、まさに上り調子の時の録音だ。シューベルトの世界を持ち前の美声で清冽に歌い上げており、エッシェンバッハの的確な伴奏も素晴らしい。
シューベルト「野ばら」などの歌曲の有名曲と「庭の千草」などのヨーロッパ民謡とを中心に集めたアルバム。演奏はソロと合唱からなり、伴奏はピアノ、オーケストラ、無伴奏とさまざま。なじみ深い楽曲集だ。
数少ないツィマーマンのシューベルトだが、名演として高い評価を受けた演奏だ。シューベルトのロマンティシズムに内包する光と影をあますところなく表現しており、その“歌”はこの上なく美しい。
このシューベルトの最後の作品をもって、彼のシューベルト録音も一段落だろうか。低音でも艶を失わない美声によって歌われてきたシューベルト歌曲の数々は、どれもが後世に伝えたいもの。今回もドラマティックに歌い上げることで陰影の深い世界を作り上げていて見事だ。
テンシュテットによるスタジオ録音では唯一のシューベルト。ベルリン・フィルとの録音はいずれも充実したもので、ここでもきめ細やかな表情に彩られたロマンティックなシューベルト像を創り上げている。
ファルセット声域を駆使して、超高音を歌う男声歌手“カウンター・テノール”の歌唱を集めたコンピ。その特殊な声の饗宴は、古のオペラ全盛時代を彷彿させる。ジャルスキーの現代的な技術と、最後の去勢歌手モレスキによる1902年の録音「小荘厳ミサ曲」の聴き較べはエキサイティングだ。