制作・出演 : シューベルト
普通の演奏家なら、ヴァイオリン的美感とやらで艶やかかつ甘美に歌って終わりそうな曲である。しかしそこはクレーメル。響きの質感や色を頻繁に変化させ、作品のイメージを覆すほどの技アリ的演奏を聴かせる。アファナシエフもクセ者。
しかしテンション高いなと思わされるが名演奏なのだ。聴きはじめたとたんに思わず引き込まれるわけだが、「現代におけるクラシック」という業を背負っているようにも聴こえたりして。もともとデジタル録音なので、リマスタリングの効果は、遠景の解像度向上という感じ。
制作・出演
アロイス・ポッシュ / イザベル・ファン・クーレン / エドゥアルト・ブルンナー / ギドン・クレーメル / クラウス・トゥーネマン / シューベルト / タベア・ツィンマーマン / ダーヴィド・ゲリンガス / ラドヴァン・ヴラトコヴィチ制作・出演
ゲオルク・ヘルトナーゲル / シューベルト / スヴャトスラフ・リヒテル / ドミトリー・シェバーリン / ボロディン弦楽四重奏団員 / ミハイル・コペルマン / ヴァレンチン・ベルリンスキー制作・出演
ウィリアム・プレウシル / クリーヴランド弦楽四重奏団 / シューベルト / ジェイムズ・ダンハム / ジェイムズ・ヴァン・デマーク / ジョン・オコーナー / ピーター・セイラフ / ポール・カッツうまーい。ソナタでの1フレーズずつというか、1音ずつと言ってもいいくらい表情に変化を付けたきめ細かな演奏には驚いた。半端じゃない美しさを作り上げている。しかしこのこってり味は、ライヴ向きではある。感動的過ぎるもんね。リストの方は、もう文句なし。★
作曲家の吉松隆がプロデュース。“アヴェ・マリア”“子守歌”“夢”という3つのキー・ワードによる曲を集めている。全曲、弱音で始まり弱音で終わるという構成で、ピアニシモの繊細な世界を堪能できる。
コントラルトのナタリー・シュトゥッツマンが「冬の旅」に挑戦。彼女は、エキセントリックになることなく、深みのある声で優しくゆったりと歌い上げる。まるで寒くて辛い冬の旅の途中で暖に巡り会ったような気分だ。ユニークな「冬の旅」といえよう。
最高の音で楽しむために!
フィッシャー=ディースカウの後継者、ドイツ・リートの明日を担う期待の歌手と言われるだけのことはある。繊細にして大胆。知的なコントロールは師匠のディースカウ譲りだが、感情の発露はより直截的で、起伏が大きい。久しぶりに聴きごたえある「冬の旅」だった。★
さまざまなシチュエーション別に編まれたクラシック・コンピ、こちらのテーマは“胎教によい曲”。胎教によい=赤ちゃんの心にも優しく響く=「アヴェ・マリア」やモーツァルトのピアノ・ソナタ第11番など、リラックス系の定番曲がずらり。価格がうれしいので贈り物にも。