制作・出演 : シューマン
両曲とも、デュ・プレが遺した貴重な名演。特にシューマンは、美しい陰影をたたえた極上の演奏となっている。録音当時、バレンボイムとの新婚生活にあったデュ・プレの、心身ともに充実した至芸が堪能できる。
アルゲリッチは何歳になっても挑発的なアーティストだ。我儘おばさまの眼鏡に適った若手が集められて、時代の今が反映された緊張感いっぱいの音楽が百花繚乱するルガーノ・フェスティヴァルは、その真骨頂。2002年からシリーズ化されているライヴ盤は、イベントの記録にとどまらない優れた演奏の録音でもある。弾き手、聴き手、どちらの側にいても、一音も疎かにできない“疲れる”演奏のつらなりはまさにアルゲリッチ節のオンパレードでもあり、CDとなっても“ながら聴き”を許さないテンションの高さだ。
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キングレコード株式会社フランスのロマン派作曲家の珍しい作品集。めったに聴けないものも多く、管楽器ファン以外にも広く勧めたいアルバムだ。ダムはいずれも真摯に取り組んでいて、その幅広い表現力がこれら小品の魅力を倍加させている。
アシュケナージ28、29歳のときの録音。「交響的練習曲」と「幻想曲」は最初の録音、「カノン形式の練習曲」は初のCD化となる。後年のスケール感や余裕には欠けるが、ピンと張り詰めた精気みなぎる演奏がみずみずしい。
発売元
キングレコード株式会社クラシック音楽を最初に意識したのは、教室でなくて「ウルトラマン・シリーズ」だとする世代も多い。本作では、ウルトラマン・シリーズで使われたクラシック楽曲を、冬木透監修で一挙収録。
ふんわりと柔らかな音質も手伝ってか、非常に口当たりの良い音色である。とはいえ、妙に甘ったるい気配などなく、洗練された感覚で流麗に、情緒豊かに歌っている。ショパン風なスタイルによる名演ともいえるだろう。ライヴ録音とのことだが、当日の聴衆は驚くほど静か。
最高の音で楽しむために!