制作・出演 : ジェルジー・リゲティ
リストからリゲティまでハンガリー出身の作曲家によるチェロ作品9曲を収録。ほとんどが未知の作品という貴重さもさることながら、ミクローシュのテンションの高い演奏に魅了される。特にファルカシュやヴェレシュなど20世紀作品の熱演は感動もの。
制作・出演
オマール・エブラヒム / サラ・レナード / ジェルジー・リゲティ / ダーヴィド・ゲリンガス / ペーテル・マシューズ / マックス・ボネ / ラインベルト・デ・レーウ / リンダ・ヒルスト制作・出演
アンサンブル・アンテルコンタンポラン / ウィリアム・ピアソン / ゲルト・ツァッハー / ジェルジー・リゲティ / ジェーン・マニング / ピエール・ブーレーズ / ホーカン・ハーデンベルガー / メアリー・トーマス / ローランド・ペンティネン制作・出演
ASKOアンサンブル / カロリーネ・シュタイン / ジェルジー・リゲティ / ジョナサン・ノット / ハインツ・ホリガー / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マリー=ルイーズ・ノイネッカー / マルグリート・ファン・レイセン / ラインベルト・デ・レーウ制作・出演
ASKOアンサンブル / アマディンダ・パーカッション・グループ / カタリン・カーロイ / カペッラ・アムステルダム / シェーンベルク・アンサンブル / ジェルジー・リゲティ / ジークフリート・パルム / フランク・ペーター・ツィンマーマン / ラインベルト・デ・レーウ50年代から90年代までの作品が収められているが、それらはさほど実験的ではなく、微かに民族的な匂いのあるものや、新古典的なスタイルがほとんど。リゲティの関心は、繊細に耳を研ぎ澄ますと言うより、響きを鋭く対立させぶつけるところにあるようだ。
世界初録音が半分ほどしめるこの第6集には、ハンガリー時代の初期作品から70年代後半までの作品が集められている。初期の作品は、バルトークやストラヴィンスキーらとの関連が聴けて興味深い。そして60年代のクラスターを駆使したオルガン曲が圧巻。
リゲティは猟奇系の人で、そういう人は江戸川乱歩はじめ大概カラクリ好き。責め道具、だまし道具……、怪しい仕掛けで人をいたぶるのが好き。当盤は100台のメトロノームをコツコツいわせたりし、聴き手の耳を怪しくいたぶる。これぞ猟奇的からくり音楽!
リゲティ・エディションの第4弾。彼は東京オペラシティの“コンポージアム”の今年のテーマ作曲家でもある。彼の声楽作品のベスト・アルバムといったCD。一貫して流れる実験精神。発表された当時ほど刺激的でないのは、演奏のクオリティが高いから?
ナンカロウって人が生身には弾けぬ複雑怪奇なリズムを持つ自動ピアノ曲を作った。リゲティはそれに刺激され、名人なら弾けるものの、万華鏡的リズム変化の連続で弾く者と聴く者を錯乱させずにはおかぬ猟奇的傑作「練習曲集」を作った。これはその決定盤。
コダーイの影響で合唱曲を作るようになったというリゲティ。実験的な作品もあるが、さまざまなスタイルによって合唱の魅力を引き出そうというアプローチで書かれたいるようで、充実したアルバムとなった。日本の合唱団のレパートリーにも加えてほしい。