制作・出演 : ジョン・スコフィールド
同名映画のサウンドトラックとして制作されたもので、前作『TUTU』同様にマーカス・ミラーがサウンド・デザインを担った。スパニッシュ・テイストに彩られたマイルスのフレージングが聴ける87年作品。
2008年、ニューオーリンズで作った本作を聴けば、ジョンが近年の諸作でジャズ・フュージョン・ギタリストから脱却し、違ったフィールドへシフト、原点回帰(?)していることをより一層強く感じるはずだ。マイルスが彼に求めた“黒さの一端”が充満した快作。ご機嫌!★
ジョンがマイルス・デイヴィス・バンドにスカウトされる直前、81年のトリオでのライヴ作品。この頃から彼のギター・サウンドは一聴して彼とわかる個性を発揮している。スティーヴ・スワロウ(b)のソロの美しいメロディは必聴。録音状態も良好。
「朝日のあたる家」のゲストにフリゼールと、リニューアル・ベース・ディザイアーズをも想起させるエマーシー移籍第1弾には、盟友スワロウ、スチュワートの名も。が、過去作との対照比較を無意味と化し、ジョンの全キャリア&カラーを、アルバム・曲中で渾然とさせた快作。「ベター・ニュー・チューン」がボーナス。★
フランコ・アンブロゼッティ(flh)の映画音楽を主題にしたアルバム第2弾。フランコの艶のあるトーンも魅力的だが、前作に引き続き参加しているジョン・スコフィールドやグレッグ・オズビーのプレイも圧巻だ。
イタリア系トランペッター、フランコ・アンブロゼッティが、トップ・ギタリストのジョン・スコフィールドと長尺バトルを繰り広げる凄まじいアルバム。ハイ・テンションなアドリブ合戦は必聴だ。
若きジョンスコの裏リーダー・アルバムと評されるアルバムだが、聴いてみると確かに納得。とりわけギター1本で奏でる(4)は珠玉。対して『ナウ・ヒア・ディス』は、渡米後のヒノテルによるワン・ホーン・カルテット状態。いずれもあえて脇役に徹するギャルパーの立ち位置がかえって印象的だ。★
ベース・ディザイアーズのリーダーとして知られる人気ベーシストによる、18年ぶりとなるECM録音作。公私にわたるパートナー、イリアーヌをはじめ、NYシーンの精鋭たちが集まったクインテットで、ジョン・スコフィールドの参加も話題だ。
元マイルス・バンドのサックス奏者。いきなりベラ・フレックのバンジョーが聴こえ、なんじゃこれはとビックリ。要するに本作はブルーグラスとのドッキングという点が一番のポイント。半分の曲がナッシュヴィル録音。試みとしては面白い。あとは好みの問題だろう。