制作・出演 : ジョージ・ムラーツ
白人の中堅ジャズ・テナーの中でいつも趣味の良い歌心を聴かせてくれるアレンが、ピアノで歌うことにかけては右に出る者のいないリヴィング・レジェンドと組んだ。トリックもフェイントもかけないのにひたすら美しく溶け合うジャズの心。ひとつの理想郷だ。
ポップ・ユニット、PSY・Sのメンバーとしてデビューし、近年はジャズを志向する女性シンガーの2004年録音作。パンチの効いたスキャットが気持ちいい(5)、明瞭で情感豊かな表現に個性が際立つ(7)など、快唱が並ぶ。(8)はドン・フリードマンのファンキーなピアノ演奏が楽しい。
『ヴィーナスジャズ・スペシャル・キャンペーン』のアンコール・プレス。アーチー・シェップがいつになくブルージーなプレイを展開する。リズム陣もはつらつとしたプレイで応えている。
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株式会社ポニーキャニオンピアノのサイラス・チェスナットを中心とするグループの97年録音デビュー作。その後、このバンドはトリオになったが、本作にはアルト・サックスのアントニオ・ハートが加わっている。哀しみのジャズとでもいうのか、悲哀に満ちた曲を切々と演奏していて、心にしみる。
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株式会社ポニーキャニオンサイラス・チェスナットを中心とする現代版オールスター・トリオの第2弾作品。10曲中3曲で若手サックス奏者のエイブリーをフィーチャー、変化に富んだ聴きやすい構成が大きな魅力。コンテンポラリーなヒット曲からD.ゴードンの名曲まで幅広くカヴァーした選曲も充実している。
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株式会社ポニーキャニオンこのバンドの魅力はサイラス・チェスナット、ジョージ・ムラーツ&ルイス・ナッシュの3人が対等の関係でプレイしているところにある。これは第6作で、ソニー・ロリンズのレパートリーを中心にした選曲。スティーヴィー・ワンダーの曲も2曲。優雅なトリオ演奏だ。
フリードマンはキャリアの長いピアニストだが相変わらず新鮮な響きを保っているところが素晴らしい。美しいタッチと印象的なフレーズが表情豊かに迫ってくる。バラードにおけるリリカルなプレイがこのひとの持ち味だ。それがこの作品でも魅力を放つ。