制作・出演 : ダイナソーJr.
2006年の単独来日ツアーを記念した企画ベスト・アルバム。バンドの中心人物J.マスシスがセレクトしたベスト曲の他、2005年のライヴ音源も収録。オルタナ代表格ならではの轟音ギター&美メロを堪能できる。
話題の映画『グレース・オブ・マイ・ハート』に使用された、ポップなコーラスが印象的な名曲(1)に、アルバム未収録曲を加えたシングル。アコースティックでニール・ヤング調カントリー風味の佳曲(2)、バンジョーの明るい音色が陽気に響く(3)も聴きもの。
3度目の来日に合わせて発表された5曲入りライヴ・ミニ・アルバム。来日公演でもそう思ったけど、J.マスシスはライヴでは徹底してギタリスト。本作でもソングライター色が強まってきたアルバムにはない、情熱的なギター・サウンドが堪能できる。
J.マスシスがほとんどの演奏を手掛けた本作は、身体は脱力しつつも感情だけは目一杯覚醒しながら疾走しているような彼ら本来の持ち味、魅力が発揮された傑作だ。前作以上にシンプルで粗削りなサウンドながらメロディはポップ、この感覚が堪らない。
『ホェア・ユー・ビーン』からのシングル盤に入っていたアルバム未収録テイクなどで編集された日本独自のCD。粗いギターの音色などが、よりナマっぽく迫ってきて、オリジナル・アルバムでの欠落を補った感じだ。人を食ったようなジャケットもいい。
93年のアルバム。ギターの個性的な音色で轟音を聴かせる部分は減り、ストリングス、オルガンも使って味のある歌を聴かせる曲が多い。そのギターとヴォーカルのバランスがすばらしく、バンドの状態もいい傑作だと思う。
アルバム「ホエア・ユー・ビーン」からの先行となるEP。泣きのメロディでジワジワと盛り上げ情感たっぷりのギター・ソロを聴かせる(1)、ラフな演奏でニール・ヤング張りのヘヴィ・ロックをキメる(2)、自作曲のアコースティック・カヴァー(3)。持ち味を出し切った好盤。
先にアメリカで発売されていた4曲入りシングルに、J.マスシスの好意により(?)日本盤のみ2曲のライヴ(5)(6)がプラスされたシングル。その2曲のライヴは、当時の新メンバーによる初録音となっている。ルーズでヘヴィな音が心地良い。
暴虐さが後退して随分と普通っぽくなっちゃたな。もうカオス系ジャンクはやんないのかな、B.ファストじゃないもんネ。でも60'sガレージが好きな人なら、かなり聴き易くなってて絶対に優れ物と感じる。なんか一般にも支持されそうで、私は醒めてますけど。