制作・出演 : ダニエル・バレンボイム
バレンボイムと結婚した頃のデュ・プレ全盛期の録音。確固とした造形と、情熱的でロマンティックな躍動感あふれる音楽とが、完全に一体となった見事な演奏だ。バレンボイムのピアノもピタリと寄り添って瑞々しい。
このチェロ協奏曲は、協奏曲の最後のスタジオ録音となったもの。ライヴのようにスリリングで情熱的な演奏が素晴らしく、感興のおもむくままの体裁ながら、確かな造形をかたどっている。そこが天才のなせる技か。
ルービンシュタイン85歳過ぎの録音ながら、まったく歳を感じさせない輝かしく溌剌とした演奏が繰り広げられており、驚嘆させられる。スケールの大きさや細部の多彩なニュアンスなど、巨匠ならではの世界が味わえる。
ゲーテの『ファウスト』を題材とした声楽付きの大作。バレンボイムの譜読みの精密さと的確さ、加えてベルリン・フィルの抜群の合奏力とドミンゴらの声楽陣によって、圧倒的で迫真の演奏が展開されている。
バレンボイムの3度目となる幻想交響曲。シカゴ響の驚異的な合奏能力が十二分に活かされ、優雅さと豪壮さ、繊細さと迫力に満ちた演奏が楽しめる。ベルリオーズ編曲の「ラ・マルセイエーズ」も面白い。
「大地の歌」に続く、2枚目となるマーラーの交響曲。ほとんどマーラーを録音していなかっただけに、当時非常に注目された。遅めのテンポでじっくりと取り組み、壮大な世界を構築している。
制作・出演
アレックス・クライン / シカゴ交響楽団 / ジョゼフ・ゴラン / ジョン・シャープ / ダニエル・バレンボイム / デイル・クレヴェンジャー / デイヴィッド・マクギール / ラリー・コムズ / リヒャルト・シュトラウスシュトラウスの初期のホルン協奏曲やアンダンテ、晩年の二重小協奏曲やオーボエ協奏曲は、シカゴ響の首席奏者たちの競演が楽しめる贅沢な録音。そして、最後はバレンボイムのピアノ独奏が聴けるサービス満点な一枚だ。
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク / シカゴ交響楽団 / ジョセフ・ゴラン / ジョン・シャープ / ダニエル・バレンボイム / チャールズ・ピクラー / バレンボイム / リ=クオ・チャン / ルーベン・ゴンザレスユニバーサル・ミュージックのドイツ・グラモフォン、デッカ、フィリップスが擁する7人の演奏家によるショパンの作品集。有名曲ばかりを集めたもので、名人たちが繰り広げる各人各様のショパンが楽しめる。
両曲とも、デュ・プレが遺した貴重な名演。特にシューマンは、美しい陰影をたたえた極上の演奏となっている。録音当時、バレンボイムとの新婚生活にあったデュ・プレの、心身ともに充実した至芸が堪能できる。