制作・出演 : ダニエル・バレンボイム
バレンボイムは、モーツァルトが書いた全15曲の変奏曲を録音しているが、本作はその中からの抜粋盤。モーツァルトの熟達した変奏の技の魅力を十全に引き出した仕上がりだ。
新しいクラシックの聴き方を提案した“イマージュ・クラシーク”シリーズ。第5弾となる本作は、初期ロマン派の作曲家、シューベルトの作品集。オーケストラ曲から歌曲まで、シューベルトの魅力的なメロディが満載だ。
“癒し”をコンセプトに、ジャンル/作曲家別にクラシック音楽を集めたシリーズのモーツァルト編。休日の朝や就寝前など、安らぎとくつろぎが欲しいひと時にぴったりの作品となっている。
豊饒にして華麗、流麗にして強靭なパールマンのヴァイオリンが素晴らしい。パールマンが最も良かった70年代半ば過ぎの名演。バレンボイムも、豊かな音量と音楽性を備えた一級の伴奏を付けている。
バレンボイムと結婚した頃のデュ・プレ全盛期の録音。確固とした造形と、情熱的でロマンティックな躍動感あふれる音楽とが、完全に一体となった見事な演奏だ。バレンボイムのピアノもピタリと寄り添って瑞々しい。
このチェロ協奏曲は、協奏曲の最後のスタジオ録音となったもの。ライヴのようにスリリングで情熱的な演奏が素晴らしく、感興のおもむくままの体裁ながら、確かな造形をかたどっている。そこが天才のなせる技か。
ルービンシュタイン85歳過ぎの録音ながら、まったく歳を感じさせない輝かしく溌剌とした演奏が繰り広げられており、驚嘆させられる。スケールの大きさや細部の多彩なニュアンスなど、巨匠ならではの世界が味わえる。
ゲーテの『ファウスト』を題材とした声楽付きの大作。バレンボイムの譜読みの精密さと的確さ、加えてベルリン・フィルの抜群の合奏力とドミンゴらの声楽陣によって、圧倒的で迫真の演奏が展開されている。
バレンボイムの3度目となる幻想交響曲。シカゴ響の驚異的な合奏能力が十二分に活かされ、優雅さと豪壮さ、繊細さと迫力に満ちた演奏が楽しめる。ベルリオーズ編曲の「ラ・マルセイエーズ」も面白い。
「大地の歌」に続く、2枚目となるマーラーの交響曲。ほとんどマーラーを録音していなかっただけに、当時非常に注目された。遅めのテンポでじっくりと取り組み、壮大な世界を構築している。
制作・出演
アレックス・クライン / シカゴ交響楽団 / ジョゼフ・ゴラン / ジョン・シャープ / ダニエル・バレンボイム / デイル・クレヴェンジャー / デイヴィッド・マクギール / ラリー・コムズ / リヒャルト・シュトラウスシュトラウスの初期のホルン協奏曲やアンダンテ、晩年の二重小協奏曲やオーボエ協奏曲は、シカゴ響の首席奏者たちの競演が楽しめる贅沢な録音。そして、最後はバレンボイムのピアノ独奏が聴けるサービス満点な一枚だ。