制作・出演 : バレンボイム
ベルリオーズ:幻想交響曲 ラ・マルセイエーズベルリオーズ:幻想交響曲 ラ・マルセイエーズ
バレンボイムの3度目となる幻想交響曲。シカゴ響の驚異的な合奏能力が十二分に活かされ、優雅さと豪壮さ、繊細さと迫力に満ちた演奏が楽しめる。ベルリオーズ編曲の「ラ・マルセイエーズ」も面白い。
ブゾーニ:歌劇≪嫁選び≫ブゾーニ:歌劇≪嫁選び≫
ブゾーニ没後75年を記念しての録音で、ブゾーニの4つあるオペラの第1作。比較的軽妙な作品だが、めったに上演されない貴重なもの。東西ドイツ統一後のベルリン国立歌劇場音楽監督に就任したバレンボイムの意欲作だ。
ベートーヴェン;交響曲第9番≪合唱≫ベートーヴェン;交響曲第9番≪合唱≫
パレスチナ人のサイードが作り、ユダヤ人のバレンボイムが練り上げた、イスラエルとパレスチナの若者によるオーケストラのライヴ録音。イスラエルのレバノン空爆さなかという、尋常でない状況下での尋常でない熱気に満ちた演奏だ。バレンボイムの煽りによくついている。
ベートーヴェン:交響曲全集ベートーヴェン:交響曲全集
待ちに待ったバレンボイムによる初のベートーヴェンの交響曲全集。近年ますます円熟味を増すバレンボイムがベルリン・シュターツカペレを得て、巨匠の芸を如何なく発揮した風格ある6枚組。
ブルックナー:交響曲全集ブルックナー:交響曲全集
バレンボイム2度目の全集。鳴らすところは存分に鳴らし、弱い部分はしっとりじっくり歌うという、ひとことで言うとかなりねっとりとした演奏である。前回の全集よりも単純でない点は評価できるが、この独特の暑苦しさに好き嫌いが分かれるだろう。解説の中で指揮者は「素っ気ない終わり方が望ましい」と述べているが、実際はその逆ではあるまいか。かなり効果を狙っていると思われる。
ブラームス:二重協奏曲/メンデルスゾーンブラームス:二重協奏曲/メンデルスゾーン
(1)ではパールマンはかゆいところに手が届くように歌い、美音をたっぷりとふりかけてサーヴィス満点。マはどちらかといえば脇役に徹し、しっかりと適度に自在な表情を作る。伴奏はそれなりにメリハリのついた明快なもの。(2)はWPCC-5633と同じ演奏。