音楽むすび | 制作・出演 : バイエルン放送交響楽団

制作・出演 : バイエルン放送交響楽団

フルトヴェングラー:交響曲 第2番 ホ短調フルトヴェングラー:交響曲 第2番 ホ短調

ヨッフム/フルトヴェングラー:交響曲第2番 ドイツの名指揮者、オイゲン・ヨッフム[1902-1987]による意外なレパートリーの登場です。  コンサートにオペラに戦前から大活躍したヨッフムは、1934年からハンブルクでオペラの音楽総監督とオーケストラの首席指揮者を兼任していましたが、1949年にはバイエルン放送局の音楽監督に任命されてミュンヘンに移り、バイエルン放送交響楽団の設立に尽力します。ヨッフムは同ポストに1960年まで在任、オーケストラをドイツ第1級の水準にまで育て上げると、今度はコンセルトヘボウ管の首席指揮者へと旅立つのでした。  当時のバイエルン放送響は、最初から人選が良かったのか、戦後間もない結成にもかかわらず水準が高いのが印象的。『カルメン』や『ボリス』の放送録音からドイツ・グラモフォンへのブルックナーやモーツァルトのセッション録音に至るまで、きわめて旺盛な活動を展開していた壮年期ヨッフムならではの意欲あふれる演奏の数々を現在も数多く聴くことができます(中でもブルックナーの5番は素晴らしい演奏)。  そんなヨッフムがここで指揮をしているのが、フルトヴェングラーの交響曲第2番です。巨匠渾身の力作である交響曲第2番は、長大で悲劇的な雰囲気を湛えた後期ロマン派風の巨大な作品で、晩年のフルトヴェングラーが演奏会やレコーディングでの紹介に熱心だったことでも知られています。1948年には、ヨッフムが首席指揮者として在任中のハンブルク・フィルに客演してこの曲を指揮しており、そうした背景もあって、このヨッフム指揮による演奏がおこなわれたのかもしれません。  フルトヴェングラーはこの演奏会の10日前、11月30日に亡くなっており、ヨッフムの悲嘆も大きかったと思われますが、それだけにここでの演奏も、敬愛する巨匠への哀悼の気持ちがいっぱいに込められた、実に深く素晴らしいものとなっています。この作品の紹介に非常に熱心だった、晩年のフルトヴェングラーの遺志をつぐかのようなシリアスな演奏です。放送録音だけあって、モノラルながら音質が良好なのも幸いでした。 【収録情報】 ・フルトヴェングラー:交響曲第2番ホ短調  バイエルン放送交響楽団  オイゲン・ヨッフム(指揮)  録音時期:1954年12月10日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:モノラル(ライヴ) Powered by HMV

キリル・コンドラシン - リムスキー=コルサコフ:ロシアの復活祭序曲/フランク:交響曲ニ短調キリル・コンドラシン - リムスキー=コルサコフ:ロシアの復活祭序曲/フランク:交響曲ニ短調

BR KLASSIK〜バイエルン放送自主制作レーベル コンドラシン/フランク:交響曲ニ短調、ほか 旧ソ連の生んだ名指揮者、キリル・コンドラシンは、クーベリックの次にバイエルン放送響の首席指揮者に着任する予定でした。1978年にソ連から亡命して、コンセルトヘボウ管などへの客演で着々と西側での声望を高めていたコンドラシン[1914-1981]。  しかし彼は、1981年3月7日、クラウス・テンシュテットが本番直前にキャンセルした北ドイツ放送交響楽団のアムステルダム公演(マーラーの交響曲第1番ほか)で代役を引き受け、演奏会を大成功に終わらせたものの、直後に具合が悪くなり搬送先の病院で急死してしまいます。バイエルン放送響と相性抜群と見られていた名指揮者だけに、この悲劇は多くのファンを落胆させることとなります。  そんなコンドラシンが残した録音のなかで、最も知名度が高いもののひとつがアルゲリッチと競演したチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でしょうか。ワイルドなソロと豪快に渡り合うオーケストラの表現力はいつ聴いても凄いものです。その演奏会の後半に演奏されたのが、このフランクの交響曲ニ短調。  そのピアノ協奏曲第1番を上回るほどのアグレッシヴな演奏は、伝統的な重厚路線とは一戦を画す、コンドラシンならではのシャープなセンスを感じさせてあまりに見事です。 【収録情報】 ・リムスキー=コルサコフ:序曲『ロシアの復活祭』 ・フランク:交響曲ニ短調  バイエルン放送交響楽団  キリル・コンドラシン(指揮)  録音時期:1980年2月7,8日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:ステレオ(ライヴ) Powered by HMV

ベートーヴェン:交響曲第9番ベートーヴェン:交響曲第9番

ベートーヴェン:交響曲第9番『合唱』 ヤンソンス&バイエルン放送響&合唱団 ローマ教皇ベネディクト16世のためのコンサートでの第九のライヴ録音。先にDVD発売されているものと同じ演奏で、7000人収容のヴァチカンの大ホールに響き渡る白熱した壮大なベートーヴェンを、ハイブリッド・タイプのSACDで楽しむことができます。 【収録情報】 ・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125『合唱』  クラッシミラ・ストヤノワ(ソプラノ)  リオバ・ブラウン(メゾ・ソプラノ)  ミヒャエル・シャーデ(テノール)  ミヒャエル・フォッレ(バス)  バイエルン放送合唱団  ミヒャエル・グレイザー(合唱指揮)  バイエルン放送交響楽団  マリス・ヤンソンス(指揮)  収録時期:2007年10月27日  収録場所:ヴァチカン、オーディエンス・ホール  収録方式:デジタル(ライヴ)  プロデューサー:ヴィルヘルム・マイスター  エンジニア:ゲアハルト・グルーバー  SACD Hybrid  CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND Disc1 1 : Beethoven: Symphony No. 9, Op. 125: I. Allegro ma non troppo, un poco maestoso [15:50] 2 : II. Molto vivace [12:03] 3 : III. Adagio molto e cantabile - Andante moderato [13:37] 4 : IV. Finale: Presto - Allegro assai [24:08] Powered by HMV

ブルックナー:交響曲第8番ハ短調ブルックナー:交響曲第8番ハ短調

クーベリック/ブルックナー:交響曲第8番(1977年ライヴ) ヨッフムの次にバイエルン放送響の首席指揮者に着任したのがラファエル・クーベリック[1914-1996]です。1979年まで首席を務めたクーベリックは、退任後も頻繁に客演し、バイエルン放送響と最も深い関係を築きあげた名指揮者として知られることとなります。  ドヴォルザークやスメタナのほか、マーラーやベートーヴェン、シューマンなど独墺系レパートリーでの見事な演奏で知られたクーベリックは、ブルックナーでも素晴らしい成果を聴かせていました。  この交響曲第8番は、以前、海賊盤が出回ってその演奏内容がマニアの間で評判となっていたものです。オルフェオ・レーベルから発売されている8番は、クーベリックがバイエルンの首席に着任して2年後のものでしたが、それから14年を経たここでの演奏では、オーケストラが完全に手足となり、指揮者と一体となった演奏を聴くことができます。演奏時間はトータルで4分半ほど遅くなりディテールの美しさと表現の深まりが顕著になっています。 【収録情報】 ・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB.108 [ハース版]  バイエルン放送交響楽団  ラファエル・クーベリック(指揮)  録音時期:1977年5月12日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:ステレオ(ライヴ) Disc1 1 : Bruckner: Symphony No. 8: I. Allegro moderato [15:27] 2 : II. Scherzo: Allegro moderato - Trio: Allegro moderato [15:06] 3 : III. Adagio Feierlich langsam, doch nicht schleppend [25:29] 4 : IV. Finale: Feierlich, nicht schnell [22:06] Powered by HMV

エルガー:エニグマ変奏曲/ヴォーン=ウィエルガー:エニグマ変奏曲/ヴォーン=ウィ

デイヴィス/エニグマ変奏曲、ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番 コンドラシンの急逝もあり、クーベリックの後任はなかなか決まりませんでしたが、1983年、少し前にバイロイトで成功を収めてドイツでも人気上昇中のコリン・デイヴィス[1927- ]がバイエルンの首席指揮者として迎えられることとなりました。当時、デイヴィスはロイヤル・オペラの音楽監督のほか、ボストン交響楽団の首席客演指揮者も務めていましたが、バイエルン着任後は集中的に同楽団を指揮、演奏会にレコーディングに目覚しい成果をあげることとなります。そうした事情もあってか、1980年代の終わりになるとデイヴィスは再建なったドレスデンのゼンパーオーパー(ドレスデン国立歌劇場)のオーケストラであるシュターツカペレへの出演が増え、やがて名誉指揮者兼オペラ担当となり、10年目の1992年にはバイエルンの首席を辞するのですが、その後もマーラーの8番などで素晴らしい共演を聴かせていました。  このアルバムには、有名な『エニグマ変奏曲』と、知名度は低いながらも充実した内容を持つヴォーン・ウィリアムズの交響曲第6番という2曲の英国レパートリーが収録されています。  着任の年の『エニグマ変奏曲』は、時期的には1965年と2007年のロンドン響との録音の中間に位置するものですが、ドイツのオケだけに響き具合の相違なども興味深いところ。もちろん、演奏内容は文句なしです。  ヴォーン・ウィリアムズの交響曲第6番は、戦中から戦後にかけて書かれ、同じく戦争交響曲として知られる第4番の世界の再現・発展形ともとれる過激で凶暴な迫力に満ちた音楽が強烈な傑作。テナー・サックスが醸し出す退廃的な雰囲気、連打されるバスドラの迫力が印象的なこの交響曲に、ライヴで燃えるデイヴィスが激しいアプローチで迫ります。 【収録情報】 ・エルガー:『エニグマ変奏曲』  録音時期:1983年12月14日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:ステレオ(ライヴ) ・ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第6番ホ短調  録音時期:1987年4月30日,5月1日  録音場所:ミュンヘン、ガスタイク、フィルハーモニー  録音方式:ステレオ(ライヴ)  バイエルン放送交響楽団  サー・コリン・デイヴィス(指揮) Disc1 1 : Elgar: "Enigma" Variations, Op. 36: Introduction [01:25] 2 : Variation 1: C. A. E. (The Composer's Wife) - [01:56] 3 : Variation 2: H. D. S. P. (Hew David Steuart - Powell) [[44] 4 : Variation 3: R. B. T. (Richard Baxter Townshend) - [01:28] 5 : Variation 4: W. M. B. (William Meath Baker) - [[30] 6 : Variation 5: R. P. A. (Richard Penrose Arnold) [02:20] 7 : Variation 6: Ysobel (Isabel Fitton) - [01:33] 8 : Variation 7: Troyte (Troyte Griffith) - [01:01] 9 : Variation 8: W. N. (Winifred Norbury) - [01:43] 10 : Variation 9: Nimrod (A. J. Jaeger) - [04:05] 11 : Variation 10: Intermezzo: Dorabella (Dora Penny) - [02:53] 12 : Variation 11: G. R. S. (George Robertson Sinclair) - [01:03] 13 : Variation 12: B. G. N. (Basil G. Nevinson) - [03:00] 14 : Variation 13: Romanza: *** (Lady Mary Lygon) - [02:51] 15 : Variation 14: Finale: E. D. U. (The Composer) [04:55] 16 : Vaughan Williams: Symphony No. 6: I. Allegro [07:11] 17 : II. Moderato [11:15] 18 : III. Scherzo: Allegro vivace [06:07] 19 : IV. Epilogue: Moderato [11:47] Powered by HMV

マリス・ヤンソンスマリス・ヤンソンス

BR KLASSIK〜バイエルン放送自主制作レーベル ヤンソンス/『ばらの騎士』『ティル』『4つの最後の歌』 2003年、マゼールの次にバイエルン放送響の首席指揮者に着任したのはマリス・ヤンソンス[1943- ]です。着任当初、ピッツバーグ交響楽団の首席指揮者を兼ねていたのは前任のマゼールと同じというのがおもしろいところですが、ヤンソンスは同ポストを2004年で終えると、今度はコンセルトヘボウ管の首席指揮者に着任、直線距離で600キロ強の二つの名門オーケストラの首席指揮者として大活躍することとなります。  このアルバムでは、そんな上り調子のヤンソンスならではの快調な演奏を楽しむことができます。自身、「R.シュトラウスの音楽は私の人生と共にあり、深く何度も繰り返し触れ合っている」と語るだけあって、オーケストラの高度な表現力を生かし切った見事な演奏が展開されており、その芳醇な音色と表情豊かな音楽には惚れ惚れするほど。  アニヤ・ハルテロスは、近年、世界のオペラハウスから招かれているドイツのソプラノ歌手。ドイツ物からヴェルディ、ヘンデルまでこなすレパートリーの持ち主の彼女は、そのシリアスな声質と繊細な表現力によって、ドイツ・リートでも高い評価を得ており、この『4つの最後の歌』についても、すでにファビオ・ルイージ指揮シュターツカペレ・ドレスデンと共演したアルバムがリリースされているので、ヤンソンス盤との比較も興味深いところです。 【収録情報】 ・R.シュトラウス:『ばらの騎士』組曲 AV.145  バイエルン放送交響楽団  マリス・ヤンソンス(指揮)  録音時期:2006年10月19,20日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:デジタル(ライヴ) ・R.シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』op.28  バイエルン放送交響楽団  マリス・ヤンソンス(指揮)  録音時期:2009年3月5,6日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:デジタル(ライヴ) ・R.シュトラウス:『4つの最後の歌』AV.150  アニヤ・ハルテロス(S)  バイエルン放送交響楽団  マリス・ヤンソンス(指揮)  録音時期:2009年3月25,27日  録音場所:ミュンヘン、ガスタイク、フィルハーモニー  録音方式:デジタル(ライヴ) Powered by HMV

モーツァルト:クラリネット協奏曲/グリエール:ハープ協奏曲/コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲モーツァルト:クラリネット協奏曲/グリエール:ハープ協奏曲/コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲

BR KLASSIK ミュンヘン国際音楽コンクール優勝者たちによるコンサート 2008年、2009年のミュンヘン国際音楽コンクール優勝者たちによる「若き芽のコンサート」です。このコンクールは、1952年に創設され、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、チェロ部門の他、室内楽やハープなどたくさんの楽器の演奏家の登竜門として知られています。優勝者が出ることがあまりなく、本当に実力のある人を世界へ送りだす質実剛健なコンクールでもあります。  このアルバムは、そんな珍しい「優勝者」の演奏を楽しめる1枚です。2008年のクラリネット部門優勝者、セバスチャン・マンツは伸びやかなモーツァルトを聴かせます。2009年のハープ部門の優勝者セソンは、グリエールのハープ協奏曲を演奏。七色の音色で聴衆を魅了しました。また、同年のヴァイオリン部門の優勝者ヘユンは当時17歳。最年少の優勝者として特に注目を浴びる中、コルンゴルトの協奏曲を弾きこなしています。(ナクソス・ジャパン) 【収録情報】 ・モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調 K.622  セバスチャン・マンツ(クラリネット)  バイエルン放送交響楽団  コルネリウス・マイスター(指揮)  録音時期:2008年9月19日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:デジタル(ライヴ) ・グリエール:ハープ協奏曲変ホ長調 Op.74 ・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35  エマニュエル・セソン(ハープ)  パク・ヘユン(ヴァイオリン)  バイエルン放送交響楽団  ロランス・レーヌ(指揮)  録音時期:2009年9月19日  録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール  録音方式:デジタル(ライヴ) Powered by HMV

J.S. バッハ:マタイ受難曲 BWV 244J.S. バッハ:マタイ受難曲 BWV 244

J.S. Bach: Matthäuspassion Werkeinführung von Wieland Schmid mit Musikbeispielen Chor und Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks Regensburger Domspatzen Peter Dijkstra Sprecher: Christian Brückner, Gert Heidenreich, Reinhard Glemnitz, Marlen Reichert Die Matthäuspassion von J.S. Bach ist eines der bedeutendsten Oratorienwerke und vielleicht “die” Komposition der abendländischen Musikgeschichte, die wir mit der Passionszeit verbinden. Gerade deshalb gilt es, dieses monumentale und komplexe musikalische Werk für neue Hörer greifbar zu machen, aber auch „alten Hasen“ werden so manche Details und Bezüge bisher entgangen sein. In der Reihe BR-KLASSIK Wissen gibt der Autor Wieland Schmid eine Werkeinführung in die Matthäuspassion, die sowohl grundlegende strukturelle Prinzipien plastisch darstellt als auch dem Komponisten bei der Arbeit über die Schulter blickt und schlaglichtartig beleuchtet, wie Bach mit vielfältigen Mitteln den biblischen Text in die Sprache der Musik übersetzt hat. Eine fesselnde Reise durch die Matthäuspassion, die Hörbuch- und Musikfans gleichermaßen anspricht. Die Musikbeispiele werden von Chor und Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks sowie von den Regens-burger Domspatzen interpretiert, Dirigent ist Peter Dijkstra. Der Sprecher ist Christian Brückner, der unter anderem als feste Synchronstimme von Robert de Niro in der Filmwelt bekannt ist, viele weitere Filmrollen synchronisierte und in einer Vielzahl von Hörbuchprojekten zu hören ist. Powered by HMV

ハイドン:ミサ曲第14番「ハルモニー・ミサ」/交響曲第88番/シンフォニア ニ長調ハイドン:ミサ曲第14番「ハルモニー・ミサ」/交響曲第88番/シンフォニア ニ長調

ヤンソンス&バイエルン放送響ライヴ ハイドン:交響曲第88番『V字』、ハルモニー・ミサ 【このCDについて】 ヴァルトザッセン教会で行われたこのハイドン・プログラムの目玉は何と言ってもハルモニー・ミサでしょう。ハイドンの12曲あるミサ曲の最後を飾るこの作品の息を飲むような演奏が堪能していただけます。バイエルン放送響と放送合唱団という2つの団体から発せられる妙なる調べ。この作品の表題にもなっている管楽器の輝かしい響き(ハルモニーとは木管楽器の合奏の意味)、表現力豊かな独唱者たち。あまりにも荘厳で力強い響きは全ての聴衆を圧倒します。(ナクソス・ジャパン) 【オーケストラについて】 1949年に設立されたバイエルン放送響は、ドイツの伝統を理想的な形で継承しているオーケストラ。ヨッフムが種をまき、クーベリックが育て上げた「いぶし銀の響き」が特徴です。以降、コリン・デイヴィス、ロリン・マゼール、そしてマリス・ヤンソンスと、5人の世界的な指揮者のもとで飛躍的に発展したこのオーケストラは昨年末、英国の権威ある「グラモフォン誌」にて世界のオーケストラ第6位に選ばれ、まさに一流のオーケストラとして認知されるまでに至りました。(ナクソス・ジャパン) 【マリス・ヤンソンスについて】 ヤンソンスは「私の録音観は、まずライヴに勝るものはないということ。音楽には、生演奏でなければ絶対に出てこない情熱の高まりや、オーラのようなものがあります。」と語るように、これらのアルバムにはヤンソンスとバイエルン放送響が起こす、激情的でロマンティックな濃密なオーラがしっかりと刻み込まれています。  マリス・ヤンソンス[1943- ]は、指揮者アルヴィド・ヤンソンスの息子として1943年にラトヴィアのリガに生まれました。レニングラード音楽院でヴァイオリン、ピアノ、指揮を学び、優秀な成績で卒業、ウィーンでハンス・スワロフスキーとエステルライヒャーに、ザルツブルクでヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。  1971年にレニングラード・フィルを指揮してプロ・デビューし、1973年からはムラヴィンスキーに招かれて副指揮者をつとめたという経歴の持ち主で、1986年のレニングラード・フィル来日公演でのムラヴィンスキーの代役としての第5番での見事な演奏は語り草にもなっています。  1979年から2000年にかけての長い期間、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、この楽団の国際的な知名度を高めました。  その間、1992年にはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、1997年から2004年までピッツバーグ交響楽団の首席指揮者も兼任、1990年代を迎えるとベルリン・フィルやウィーン・フィルなど各国一流楽団への客演も本格化します。  そして、2003年にはバイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任し、さらに2004年からはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の常任指揮者も兼務するというすごい活躍ぶりをみせることとなり、数々の来日公演やウィーン・フィルのニューイヤーコンサート出演などもあり、日本でもすっかりおなじみの巨匠となっています。 【収録情報】 ハイドン: ・ミサ曲第14番変ロ長調Hob.XXII:14『ハルモニー・ミサ』 ・交響曲第88番ト長調 Hob.I-88『V字』 ・シンフォニア ニ長調(序曲)Hob.Ia-7  マリン・ハルテリウス(ソプラノ)  ジュディス・シュミット(アルト)  クリスティアン・エルスナー(テノール)  フランツ=ヨセフ・ゼーリヒ(バス)  バイエルン放送交響楽団&合唱団  マリス・ヤンソンス(指揮)  録音時期:2008年10月  録音場所:ヴァルトザッセン、修道院付属教会  録音方式:デジタル(ライヴ)  SACD Hybrid  CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND 【BR KLASSIKレーベルについて】 バイエルン放送交響楽団、放送合唱団、そしてミュンヘン放送管弦楽団。この3つのアンサンブルの素晴らしい演奏記録が、バイエルン放送(Bayerischer Rundfunk)が自ら立ち上げた「BR KLASSIK」レーベルから愛好家のために提供されることになりました。  バイエルン放送響誕生から60年、レーベル発足を記念してまずリリースされるのは、現在バイエルン放送響の首席指揮者として腕をふるっているマリス・ヤンソンスによるマーラー、ブルックナー、ハイドンという、まさにファンにとって垂涎のアイテム。また、放送局が所持している過去音源からのリリースも予定されており、第1弾としてマルタ・アルゲリッチと共演したピアノ協奏曲2曲が登場します(1973年、オイゲン・ヨッ Powered by HMV

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