制作・出演 : バイエルン放送交響楽団
ヤンソンスとバイエルン放響とのライヴ・シリーズ第5弾。没後200年となるハイドン・イヤーにふさわしい、ヤンソンスの美的バランス感覚や才気がフルに発揮された一枚だ。オーケストラも“粋”な演奏を繰り広げている。
制作・出演
アラン・マリオン / ギャビー・カザドシュ / サン=サーンス / サー・コリン・デイヴィス / バイエルン放送交響楽団 / フィリップ・アントルモン / フランス国立管弦楽団 / ヨーヨー・マ / ロリン・マゼール今や世界最高のチェリストとして押しも押されぬ存在となったヨーヨー・マの記念すべきデビュー・アルバムからサン=サーンスのチェロ協奏曲とデビュー前にアントルモンたちとのアンサンブルを録音した「動物の謝肉祭」とシューマンの名協奏曲をカップリングしました。1981年の発売当時には、その音楽性と驚異的なテクニックに「カザルス以来の天才チェリスト現る」と世界中で絶賛されましたが、デビュー当時のみずみずしく伸びやかな演奏がここには記録されています。
制作・出演
アーノンクール / ドヴォルザーク / ニコラウス・アーノンクール / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / バイエルン放送響 / ビルギット・レンメルト / ピョートル・ベチャーラ / フランツ・ハヴラータ / ルーバ・オルゴナソーヴァバーンスタインは20世紀を代表する指揮者のひとり。名前は知っているが聴いたことない人向けのベスト盤。1枚目は、得意のアメリカものが中心、2枚目は交響曲からの抜粋。アメリカものとウィーン古典派、ロマン派交響曲とのノリの違いなど、これはこれなりに興味深い。
ネトレプコとビリャソンという、オペラ界のスター2人が共演した21世紀の「ボエーム」。ベルトラン・ド・ビリーの切れのいい指揮、歌手陣、合唱団の充実ぶりなど、久しぶりに出た「ボエーム」の名盤だ。
制作・出演
イヴリン・リアー / クーベリック / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / ヒルデ・レッセル=マイダン / フランツ・クラス / ヘフリガー / ヤナーチェク / ラファエル・クーベリックヤナーチェクの代表的な声楽曲2曲を収録。グラゴール文字による典礼のための宗教曲と、ロマの娘と駆け落ちする男をうたった歌曲だ。クーベリックの共感に満ちた指揮とピアノ、ヘフリガーの名唱が印象的。
制作・出演
クリスティアン・ゲルハーヘル / シューマン / ドロテア・レッシュマン / ニコラウス・アーノンクール / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / マリン・ハルテリウス / ヴェルナー・ギューラアーノンクールは初共演のバイエルン響との相性も良く、シューマン節が炸裂している。円熟期の大作として、また合唱音楽の聖(教会)から俗(演奏会)への転換をマークするロマン派音楽の傑作として、重要でありながら録音が少ない作品。珠玉の秀演。★
制作・出演
アンドレアス・シュミット / アンネ=ゾフィー・フォン・オッター / エンゲルベルト・フンパーディンク / ジェフリー・テイト / テルツ少年合唱団 / ハンナ・シュヴァルツ / バイエルン放送交響楽団 / バーバラ・ボニー / マルヤーナ・リポヴシェク当時注目の新進だったフォン・オッターとバーバラ・ボニーをヘンゼルとグレーテルに配した、2人がスーパースターとなった今こそ注目のアルバム。テイトの語り口の巧さなど、聴きどころも満載だ。
モーツァルト生誕250年を記念しての企画BOX。1日1枚、1週間毎日モーツァルトを楽しもうというセット。曜日ごとにテーマを決めてコンピレーションされている。演奏家も一流を揃えて、満足度100%。
発売元
キングレコード株式会社74歳のゼルキンの堂々とした演奏が堪能できる貴重なライヴ録音。伴奏を受け持つ63歳円熟期のクーベリックとバイエルン放響も、磐石の演奏でゼルキンを支えている。ここに新たな名盤が加わった。
人気、実力ともに世界のトップ・クラスのヤンソンスの魅力は“現代的スタンダード”ではないかと思う。十分に洗練されているが、メリハリやコントラストが明快につけられ、親しみやすい演奏。ライヴならではの緊張感や求心力もこのシリーズの魅力だろう。
「火の鳥」から意外な響きが聴こえてくる。ふわり音色が受け渡されるはずのパッセージがゴツと滞る。炸裂するトゥッティの背後で金属打楽器の残響が蒼く漂う。シチェドリン作品でもパスティシュのような意匠のなかから突如異形の音の形が現れる。津々のライヴ。