制作・出演 : バイエルン放送交響楽団
クーベリック至高の芸術4::シューマン:交響曲第1番「春」/交響曲第2番クーベリック至高の芸術4::シューマン:交響曲第1番「春」/交響曲第2番
最充実期のクーベリックが手兵バイエルン放送響と残したシューマン。ゆったりとしたテンポで進められるが、音楽が剛毅で折り目正しく、まったく弛緩しない。まさにドイツ音楽というべき演奏。オーケストラの渋めの音色も作品によく合っている。
クーベリック至高の芸術5::シューマン:交響曲第3番「ライン」/交響曲第4番クーベリック至高の芸術5::シューマン:交響曲第3番「ライン」/交響曲第4番
クーベリックにとってのベスト・コンビネーションは、晩年に再会したチェコ・フィルでもなく、ミュンヘンのこのオケ以外にないと今さらのように確信される。古風で少々さびれた典雅さが古いドイツの空気感を表出させる、説得力あふれるシューマンは逸品。
マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 他マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」 他
制作・出演
アレッサンドラ・マルク / エリーザベト・ノルベルク=シュルツ / コリン・デイヴィス / シャロン・スウィート / バイエルン放送交響楽団 / ブラームス / ベン・ヘップナー / リャン・ニン / ヴェッセリーナ・カサロヴァドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70 ヴァイオリン協奏曲イ短調ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調 作品70 ヴァイオリン協奏曲イ短調
クーベリックが、20年近くシェフを務めたバイエルン放送響から去った年(とその前年)のライヴ。交響曲ではアゴーギグも効果的で、むせ返るような熱い共感を聴かせている。協奏曲での塩川はときにヴィブラートが気になるものの、感興にあふれた歌が好ましい。
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 作品88 管楽セレナードドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 作品88 管楽セレナード
名匠クーベリックのキャリアのなかでは、後期にあたる時期のライヴ録音。交響曲第8番はよく弾み、よく歌う、じつに気持ちのいい演奏だ。定評の高い66年録音のベルリン・フィル盤に対し、手兵との一体感が前面に押し出され、ライヴ特有の感興にも満ちている。
ジェームズ・ゴールウェイの芸術 7::Vol.7 20世紀1ジェームズ・ゴールウェイの芸術 7::Vol.7 20世紀1
制作・出演
エドゥアルド・マータ / ジェームズ・ゴールウェイ / チョン・ミュンフン / ハンス=イェク・プロファンター / バイエルン放送交響楽団 / フィルハーモニア管弦楽団 / ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 / ロリン・マゼールハチャトゥリアンの土俗性も、マゼールの洗練された折衷主義も、ロドリーゴのローカル色も、ゴールウェイが吹くと、なんと楽々と明瞭に鳴り響くことだろう。チョン・ミョンフン、マゼール、岩城宏之、アルゲリッチなど、共演者もきわめて豪華である。
ブラームス:ピアノ協奏曲全集ブラームス:ピアノ協奏曲全集
オピッツは必要以上に渋さを強調しないところが良く、特になだらかに弾く場面など、なかなか。反面、ここぞという時の切れや、明晰さは今ひとつ。デイヴィスの伴奏も、やや肩に力が入った感じだが、スケール感やわき上がるような情熱はそれなりに表現されている。