制作・出演 : パウル・ヒンデミット
ヒンデミット:交響曲「画家マティス」/組曲「いとも気高き幻想」ヒンデミット:交響曲「画家マティス」/組曲「いとも気高き幻想」
「画家マティス」は、同名のオペラを再構成したヒンデミットの代表作のひとつ。新古典主義時代の作品で、暗い色調の音楽だが力強く親しみやすさもある。ケーゲルの直截(ちょくせつ)的な表現も効果的だ。
ヒンデミット:ルードゥス・トナリス、組曲≪1922年≫ヒンデミット:ルードゥス・トナリス、組曲≪1922年≫
作曲者が試みた和声と対位法の構造を、徹底したバランス・コントロールとクリアなタッチによって明瞭に知覚させる。ペダル処理もほぼ完璧で一音一音が磨き抜かれている。第7間奏曲でのスケールの大きさも素晴らしい。作品26では作曲者の若き闊達さが魅力だ。★
ドイツ伝統の響き シリーズ101::ヘルベルト・ケーゲルの芸術 ヒンデミット:交響曲《画家マティス》他ドイツ伝統の響き シリーズ101::ヘルベルト・ケーゲルの芸術 ヒンデミット:交響曲《画家マティス》他
ドイツ・シャルプラッテンの音源。新古典主義の作風だが、シニカルな感じは全然せずに、熱っぽくて親しみやすさも持っている。そのあたり、ケーゲルの指揮も大きい。特異な作曲家だけあって、独得のエネルギーが発散されている。オーケストラも張りつめたものがある。
ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容|ウォルトン:ヒンデミットの主題による変奏曲ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容|ウォルトン:ヒンデミットの主題による変奏曲
セルが親交を結んでいたウォルトンの2作品を収録。アメリカでの初演もセルがつとめたゆかりの深い作品だ。敬愛する同世代の作曲家の作品を、セルが楽しんで演奏する姿が伝わってくる。
ヒンデミット:交響曲<画家マティス> 他ヒンデミット:交響曲<画家マティス> 他
この演奏、ウィーンやベルリンのオケとでは成し得なかったものと思う。ヒンデミット+バーンスタイン+イスラエル・フィル、誰しもがコテコテと感じるであろう組み合わせが、“三全音”よろしく透明にして機能美あふれる音響を生みだしている。指揮者の祈り?