制作・出演 : ブラームス
ベルリン・フィルとの1952年のライヴ盤と並び称される、フルトヴェングラー・ファンにはおなじみの名盤。壮大なスケールと緊迫感が、凄まじい熱気を生み出している。録音は古いが、同曲の代表的録音のひとつ。
ボスコフスキー生誕100年記念企画。珍しくロンドン響を指揮している。ドヴォルザークはブラームスにあやかって曲を書いたエピソードがあり、この曲集を並べて聴くというのには意味がある。「舞踏への勧誘」も収録。
ハーディングが20代前半で音楽監督に就任したドイツ・カンマーフィルを振ってのブラームス。室内オケながらも重厚なサウンドづくりで、古楽奏法の影響が随所に表われたロマンティックなブラームスを描いている。
硬質なタッチ、個性的なアクセントや間合い、それらが、一寸の狂いもなくブラームスの音楽の核心にはまってゆくのが、感覚的に分かっていくときに感じる、一種の快感。ポゴレリチの真骨頂を聴くことが出来る。
チェロ・ソナタを除き、ブラームスの歌曲のチェロ編曲版を集めた珍しいアルバム。マイスキーによる一連の歌曲のチェロ編曲版シリーズの1枚。マイスキーの歌心が、全編にあふれ出さんばかりだ。
ブラームスはじっくりと大家風に仕上げた演奏。並み居る競合盤の一躍トップというわけにはいかないが、悪くない。いっそう見事なのはコルンゴルトだ。ここではスナイダーのしたたるような美音、そしてウィーン・フィルの艶やかさが存分に発揮されている。
ベルリン・フィルのフルトヴェングラーの影がまだ色濃かった頃のピアノ協奏曲と、完全に自家薬籠中の物となっていた頃の若きクレーメルとのヴァイオリン協奏曲。興味深い組み合わせとなっている。
フリッチャイ&手兵RIAS響のブラームス デ・ヴィート独奏のコンチェルト 流麗優美な第2交響曲 エディション・フェレンツ・フリッチャイ第10集はオール・ブラームス・プログラム。ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻で、すべて完全初出の内容となります。 まず、注目されるのがデ・ヴィート[1907-1994]独奏の協奏曲。彼女のきわめつけのレパートリーとされる所以は、カンティレーナにおけるあたたかくも輝かしい音色を聴くと明らかで、これに雄渾なフリッチャイのバックが華を添えます。デ・ヴィートでは、ケンペン(1941年)やフルトヴェングラー(1952年)とのライヴ盤や、シュヴァルツとのスタジオ盤(1953年)以来4種目、いずれにしても録音嫌いで知られた彼女による貴重なブラームスの登場はファンならずとも快哉を叫びたくなるところでしょう。 さらに、記録ではフリッチャイが唯一全曲の録音を残しているブラームスの第2交響曲。フリッチャイのブラームスはめずらしく、そもそもヴァイオリン協奏曲も全曲としてはこのたびが初めて。ピシッとアンサンブルが揃ったフィナーレも驚異的ですが、大きな構えで流れるように全曲を聴かせます。価値ある内容に加えてシリーズ自慢の音作りもこれまで通り、当アルバムの登場は広く歓迎されるものとなるでしょう。(キングインターナショナル) 【収録情報】 ・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77 1. 23'15 +2. 10'23 +3. 8'41 = TT. 42'19 録音時期:1951年10月8日 録音場所:ベルリンーダーレム、イエス・キリスト教会 録音方式:モノラル ・ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73 1. 14'34 +2. 9'07 +3. 5'25 +4. 8'41 = TT. 37'47 録音時期:1953年10月13日 録音場所:ベルリンーダーレム、イエス・キリスト教会 録音方式:モノラル ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン) RIAS交響楽団 フェレンツ・フリッチャイ(指揮) Disc1 1 : Brahms: Violin Concerto, Op. 77[42:19] : I. Allegro Non Troppo [23:15] 2 : II. Adagio [10:23] 3 : III. Allegro Giocoso, Ma Non Troppo Vivace [08:41] 4 : Symphony No. 2, Op. 73[37:47] : I. Allegro Non Troppo [14:34] 5 : II. Adagio Non Troppo [09:07] 6 : III. Allegretto Grazioso [05:25] 7 : IV. Allegro Con Spirito [08:41] Powered by HMV
クラリネット五重奏曲は、ザビーネ・マイヤーとABQとの共演ということで話題となった録音だ。マイヤーとの絶妙なアンサンブルが素晴らしい。弦楽五重奏曲でも、ABQの驚異的な合奏能力が堪能できる。
最高の音で楽しむために!
悠揚迫らぬその音楽は、緊張感というよりも深々とした大河のよう。その巨大さに応える都響の能力の高さは、さらなる化学反応を生み、楽器間のバランスに一層の深みと立体感を生んでいる。細部の魅力もさることながら、まず語られるべきは全体のスケールの大きさである。★