制作・出演 : ベルリン・フィル
リヒターがベルリン・フィルと残したハイドン。まさに虚飾を排した古典的な均整美をたたえた演奏で、バッハでみせるリヒターとは違う一面と相通ずる面が同居している。興味の尽きない一枚だ。
音楽的にはまったく正反対の二人が、互いに相手の希有の才能を見抜き、尊敬し続けた。その最初の出会いと共演……それが1957年のコンサートだった。全身全霊で紡ぎ出していく若き日のグールドにカラヤンが触発される……まさに歴史的な演奏となっている。
伝統を誇るレーベルが擁する歴史的名演から最新の話題盤まで、名曲名演を厳選した“RCAレッド・シール★ザ・ベスト”の1枚。剛毅で辛口の「英雄」。「未完成」はベルリンでのライヴ。
絶賛を博しているヴァント/BPO録音第3弾。老齢に達しながらまるで衰えを知らぬヴァントの精密な棒さばきは、ブルックナーの本質を細部まで克明に描き出し、独自の境地に達している。
今世紀最後の巨匠ギュンター・ヴァントとベルリン・フィルという最上の組み合せで、99年11月に行なわれたコンサートのライヴ録音。ヴァントのカリスマぶりがいかんなく発揮された究極の演奏。
巨匠ヴァントがベルリン・フィルとついにブルックナーの最高傑作、交響曲第8番を録音。2001年1月の定期演奏会でのライヴの模様で、同曲を何度も演奏しているヴァントの決定的名盤だ。
カラヤンにとって4度目となったベートーヴェン交響曲全集からの1枚。円熟期、あるいは爛熟期のベルリン・フィルとの1枚とも言うべき録音で、カラヤンによる美の極致が味わえる。
冥王星が太陽系の惑星からはずされ、ホルストの時代と同じ8個となって、あらためてこの作品が注目されるようになった。カラヤンの2度目の録音で、雄大でダイナミック、他の追随を許さない壮麗さが味わえる。
制作・出演
アグネス・バルツァ / ウィーン楽友協会合唱団 / カラヤン / ジャネット・ペリー / ジョゼ・ヴァン・ダム / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィル / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ベートーヴェン / ヴィンソン・コールカラヤンの4度目で最後となったベートーヴェン交響曲全集からの1枚。細部に至るまで徹底的に磨き上げられており、その独特の流麗さと緊張感は孤高の域に達している。晩年のカラヤンのひとつの到達点が味わえる作品だ。
ラヴェルによるオーケストラ編曲版と、オリジナルのピアノ版とを聴き比べられるアルバム。アバドがBPOを駆使して目くるめく世界を描き出し、ウゴルスキのピアノもまたダイナミックで雄弁な演奏を繰り広げている。
ベルリン・フィルとのマーラー・シリーズからの1枚。交響曲第4番はアバド2度目の録音となる。円熟期のアバドの新鮮な感覚にあふれた名演。ベルク初期の歌曲集でのフレミングの歌唱も絶品だ。
小澤征爾がベルリン・フィルとデジタル録音した、チャイコフスキーの交響曲第5番と大序曲「1812年」を収録。小澤が最も得意とするチャイコフスキーの名演が楽しめる。