制作・出演 : ベルリーニ
現役最長老かという域に達しているバリトン歌手、レナート・ブルソンのイタリア歌曲集。長年地道な鍛錬で声を熟成させてきた彼の、その端正な歌の美学は、人々の心に深く染み入る。
一段と深みを増した時期のカラスによる、得意のヴェルディとベッリーニのオペラ・アリア集。カラスの凄味が如実に分かるアルバムである。ヒロインの内面に深く潜行し、たぐいまれな心理描写を成し遂げている。
ゲオルギューのEMI移籍第1弾となるアルバム。ヴェルディ、プッチーニ、マスネなどのリリカルな役を得意としていたゲオルギューが、ドラマティックな歌やコロラトゥーラに挑んだ意欲作として注目された作品だ。
話題のふたり、ガランチャとネトレプコの競演にどっぷり酔いしれる愉悦。演奏会形式での公演ライヴだが、舞台を彷彿とさせる迫真力は歌手陣の力量の素晴らしさ。加えて、スターだけを突出させずに全体を大きく俯瞰する指揮の技。バランスに優れた秀演。★
韓流ならではの清々しさがクラシカル・クロスオーヴァーに登場。18歳という年齢を感じさせるのは、そのイノセントなヴォーカルの冴え、伸びやかさと初々しさを残したビジュアルのみだ。ソ・ウォノの安定したヴォーカル・テクニックは聴き手を至福に誘う。
20世紀最高のソプラノ、マリア・カラスの歌を100曲収録した究極のマリア・ベスト・コンピレーション。没後30年企画で登場したカラスのオリジナル録音で、たっぷりとオペラが楽しめる。
カラス2度目の録音で、ともにセラフィン、スカラ座。コレッリ、ルートヴィヒらの共演者と録音面から、この1960年盤が群を抜いている。このカラス盤を聴かずして、「ノルマ」を語るなかれとまで言われる一枚だ。
フレーニの『オペラ・アリア集』と『重唱集』をまとめたアルバム。フレーニ30歳前後の上り調子の時期の素晴らしい歌唱が楽しめる。両作とも、彼女の魅力を広く知らしめた記念すべき作品だ。
かのローマ法皇も喝采を贈ったという美貌のディーヴァ、フィリッパ・ジョルダーノのデビュー盤。映画『海辺のピアニスト』のエンディング・テーマも収録され、魅惑の歌声を響かせている。
オペラのアリアをポップスのように歌う、イタリア生まれのポップ・ソプラノ、フィリッパ・ジョルダーノのベスト・アルバム。その情感のこもった自由な歌唱は、並みのオペラ歌手よりもよほど作品の本質を突いている。日本未発表音源2曲を含む。
《EMIクラシックス ベスト・セレクション》第5回発売からの1枚。もはや伝説と化した20世紀を代表するソプラノ歌手、カラスの、全盛期の録音からのベスト・セレクション。