制作・出演 : ベートーヴェン
クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団演奏による、ベートーヴェンの交響曲「運命」「第8番」をHQCD化。緊張感あふれる巨大なスケールを作り上げた「運命」に対し、軽やかな美しさを聴かせる「第8番」。どちらも聴き応え十分だ。
クレンペラー指揮、フィルハーモニック管弦楽団による、ベートーヴェンの交響曲「田園」をHQCD化。リズムを重視し、テンポを速くして演奏されることが多い「田園」を、どっしりとしたテンポと、低音の強調で雄渾さと雄渾さを表現している。
カラヤン初となったベートーヴェンのピアノ協奏曲録音から「第5番」をHQCD化。1970年代もっとも人気のあった指揮者とピアニストのコンビでの演奏は、信頼関係の下に生まれた屈指の名演だ。
チョン・キョン=ファによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲から、2度目の録音となった1989年のライヴ音源をHQCD化。起伏の大きな作りや、強めのアクセントなど、感情移入の激しいチョン・キョン=ファの演奏が楽しめる。
難病のため若くしてこの世を去った天才チェリスト、デュ・プレが夫であったバレンボイムと残した熱いベートーヴェンをHQCD化。1970年、エジンバラ国際音楽祭でのライヴを収録した本作では、奔放で自発性に富み、豊かに響くチェロの魅力が堪能できる。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中でも特に人気の高い4曲をブーニンが演奏。これまでショパンやシューマンなどの演奏に傾倒していたブーニンが、研鑚と模索を経て到達した集大成的なベートーヴェンが聴ける。
クレンペラーの代表録音のひとつであるベートーヴェンの「英雄」をHQCD化。曲全体を支えるどっしりした低域と、悠揚迫らぬテンポで雄大なスケール感を表現している。クレンペラーの手腕が光る名演だ。
1957年録音のクレンペラー指揮による、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」をHQCD化。ゆっくりとしたテンポで壮大なスケール感を作り出している。“第九”の峻厳さと雄大さを存分に表現した演奏を楽しめる。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / カート・ストレイト / サイモン・ラトル / トーマス・ハンプソン / バーバラ・ボニー / バーミンガム市交響楽団合唱団 / ビルギット・レンメルト / ベートーヴェン西本智実とロイヤル・フィルの出会いを記録した2009年の東京でのライヴ録音。一期一会的な緊張と勢いが演奏に感じられる。西本の指揮は熱く、ロイヤル・フィルを積極的にリードする。ロイヤル・フィルはさすがに潜在能力が高く、ここというときに地力を発揮する。
ベルリン・フィル芸術監督のラトルは、ウィーン・フィルとも良好な関係にあり、ベートーヴェンの交響曲全集の録音を担った。その中から白眉というべき躍動感に満ちた新鮮な「第9」をHQCD化。
第1ヴァイオリンが原田幸一郎からウンジャンに変わった第3期の東京SQによる、名演として名高い全集だ。見事な求心力をもって揺るぎのない演奏を繰り広げた一枚で、ズーカーマンとの五重奏曲ほかも面白い。
2010年2月にウィーン楽友協会大ホールで行なわれたリサイタルのライヴ(2枚組)。感興の趣を重んじる演奏家ゆえ、ライヴではその本領が遺憾なく発揮され、高度な技術を駆使した自在な音楽運びや型破りな解釈が炸裂。特に「熱情」でのド迫力、プロコ終楽章のエキサイティングぶりは圧巻だ!
最高の音で楽しむために!
正規完全初出&オリジナル・ステレオ・マスター使用! 作曲者本流の流れを汲むきわめつけのプログラム バックハウスのベートーヴェン・リサイタル audite の看板である「ドイチュラントラジオ・クルトゥーア・シリーズ」に超弩級のタイトルが登場します。獅子王バックハウス[1884-1969]が世を去る3か月ほど前におこなったリサイタルは、極め付きのオール・ベートーヴェン・プログラム、しかも完全初出のステレオ音源という最高の内容です。 【作曲者直系の流れを汲むバックハウスのベートーヴェン演奏】 バックハウスが不世出のベートーヴェン弾きであることに異論を唱える方はまずいないでしょう。これは1899年にフランクフルトでバックハウスがダルベールに師事したことに由来していますが、ピアノの流派を弟子から師匠へ遡ると、バックハウス→ダルベール→リスト→ツェルニー→ベートーヴェンとなり、すなわち、バックハウスはベートーヴェン直系の弟子筋にあたります。 音楽評論家で自らも高名なピアニストのワルター・ニーマンが「新古典主義者」と評したバックハウスのスタイルは、がっちりとした構成と主情的表現が皆無というのが特色で、まさしくベートーヴェンこそは、バックハウスのピアニズムが遺憾なく発揮されるレパートリーといえるでしょう。 【バックハウスによるレコーディング】 「ベートーヴェンのエキスパート」 にふさわしく、バックハウスはソナタの全曲を1950年から1954年にかけてモノラルでセッション録音したのちに、再録がかなわなかった『ハンマークラヴィア』をのぞいて、1959年から1969年にかけてステレオでふたたびセッション録音しています。 このたびの2枚組のセットに収められた音源は、ベーゼンドルファーのピアノを好んで弾いたバックハウスがベヒシュタインを使用しているのも興味深いところで、すべてが完全初出の内容となります。 ちなみに、第15番は1930年代のSP録音、1953年のDeccaへの第1回目のモノラル・セッション録音、1961年Deccaへの第2回目のステレオ・セッション録音、1969年6月のライヴ録音につづくもので、5種のうち4番目にあたります。 第18番は1930年代のSP録音、1948年のセッション録音、1954年のDeccaへの第1回目のモノラル・セッション録音、1963年Deccaへの第2 回目のステレオ・セッション録音、さらに「バックハウス最後の演奏会」として知られる、1969年6月のオーストリア、オシアッハでのライヴ録音につづく録音となり、6種中5番目に相当します。 第21番も1950年のDeccaへの第1回目のセッション録音、1959年のザルツブルクでのライヴ録音、1959年のDeccaへの第2回目のセッション録音、1959年ボンでライヴ録音(MM006)、そして1969年6月オーストリアでのライヴ録音につづいて、5番目で6種目にあたるもの。 第30番は1950年モノラル、1961年ステレオと、いずれもジュネーヴでのDeccaによるセッション録音につづいて3種目になります。 【ドイチュラントラジオ・クルトゥーア・アーカイブのオリジナル・ステレオ・マスター使用】 このたびもまたベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻となりますが、ここでステレオ音源によるリリースというのもうれしいかぎりです。2010年にauditeの社主でプロデューサー&エンジニア、ルトガー・ベッケンホーフ氏が万全の音づくりで最新リマスタリングを施しています。 極上の音質でバックハウスの雄渾無私の厳しい造形美をたっぷりとお楽しみください。(キングインターナショナル) 【収録情報】 CD1 [68:15] ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28『田園』 ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調Op.31-3 ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53『ワルトシュタイン』 CD2 [17:41] ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109 ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ:ベヒシュタインE) 録音時期:1969年4月18日 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー 録音方式:ステレオ(ライヴ) Powered by HMV
バックハウス死の前年の、ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音。20世紀最高のベートーヴェン弾きといわれたバックハウスの、入魂のベートーヴェンを聴くことができる。文字どおりの集大成といっていい演奏だ。
ポピュラーなクラシック作品を低価格に、かつ本場演奏家でと欲張って、しかし解説は一切なしの割り切り系シリーズ“Premium 999”。Vol.001の本盤は、マズア1回目の全集からの有名曲カップリング。ゲヴァントハウスのふくよかな響きとマズアの柔和な音楽は、第6番の前半とベスト・マッチだ。
2010年1月に87歳で亡くなったスウィトナーが、86年にN響と残したライヴ録音で、同シリーズの7枚のうち、最後の録音となる。音楽の構造的側面を重視したオーソドックスなスタイルで、柔和な「田園」に対して、「運命」では濃密なエネルギーの噴出が印象的。ともに風格を備えた円熟ぶりが魅力だ。
リリカルで繊細なピアニズムによる異色のベートーヴェン演奏として話題を呼んだ録音。ルプーの美質が前面に出ているうえ、独特の美しさを湛えていて高い評価を得た。メータの伴奏もピアノをどっしりと支えている。