制作・出演 : ベートーヴェン
制作・出演
スイス室内合唱団 / スティーヴ・ダヴィスリム / チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 / チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 / デイヴィッド・ジンマン / デトレフ・ロート / ビルギット・レンメルト / ベートーヴェン / ルート・ツィーザクベーレンライター新全集版の使用、古楽器を採り入れた軽やかな響きなどの新しい試みで絶賛されたジンマン&チューリヒ・トーンハレの全集に、後発の序曲集を組み合わせた日本独自企画。重苦しさのない爽快なベートーヴェン演奏は、今なお他とは一線を画す。
パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルが一体となって新たな地平に踏み出した記念碑的企画の第1弾。ベーレンライター版、小編成オケ、古楽器の一部使用などなど、すでにやり尽くされたかにも思える技の総合が、ヤルヴィたちのエネルギーを得て新たに輝く。★
対等に対峙する名手4人の妙技が和を奏でたABQが20世紀的ベートーヴェンを極めたとするならば、4本の楽器が競い合うように主張を繰り返すエンデリオンQには、デル・マーの新校訂譜の使用と相まって、新時代を予感させてくれるだけの魅力がある。
ものすごい剣幕で爆走するアレグロ、暴力的な強打も辞さないフォルテシモーーサイは古典的美意識をかなぐり捨て、作品の途轍もないエネルギーを露にすることに全精力を傾ける。刺激に鈍感になりきった現代人に楽聖の熾烈さを体感させる超過激な怪演。★
クレーメル、アルゲリッチのベートーヴェン、ソナタ全集の中でも、最も個性的な1枚。2人の個性がぶつかり昇華する「クロイツェル」と、一転、中期に書かれた10番での、寄り添うような演奏が印象的。
テツラフが、高度な技術に裏打ちされたとても個性的な演奏を繰り広げている。非常にアグレッシヴでテンポも速い。独自のカデンツァや即興的なフレーズなど、さまざまなところで驚かされる。ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管の演奏もとても新鮮だ。
1979年に結成され、ヨーロッパでは高い評価を得ているエンデリオンQの弦楽四重奏曲全集の第1弾。最新のJ.デル・マール版を使用しての初の全集となる。また99年に発見された作品を入れるなど注目のシリーズだ。