制作・出演 : ムソルグスキー
聴く人によってはディズニーの「ファンタジア」を連想しそうな、お伽噺の世界に入ってゆくかのようなジュリアン・ユーのアレンジ(味付けには中国テイストも)が何と言っても話題だろう。しかしそれを精緻に再現する演奏のクオリティが評価されるべきアルバム。
《ユニバーサル・クラシック文庫》ジュリーニ編10点からの1枚。オケの多彩で明晰な響きを活かして、ラヴェルの魔術的なオーケストレーションの妙を鮮やかに再現。
《ベスト・クラシック 100》から人気作を選んでハイブリッド盤化したシリーズ20点からの1枚。アバド3度目のチャイコフスキーの5番録音で、ベルリン・フィルの合奏力に圧倒される。
東京芸術大学助教授も務めるピアニストの青柳晋が「展覧会の絵」を録音した。ロシア的な泥臭さはあまり感じられず、ときおり聴かれる繊細なタッチが印象に残る。その意味で、後半のラヴェルの作品の方が彼に合っているといえるだろう。
発売元
日本コロムビア株式会社制作・出演
オリガ・トリーフォノワ / コンスタンチン・プルージニコフ / サンクトペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団 / ズラータ・ブルイチェワ / ニコライ・オホトニコフ / ニコライ・プチーリン / ムソルグスキー / ワレリー・ゲルギエフ / ヴィクトル・ルツククーセヴィツキー(1874〜1951)は、25年にわたってボストン交響楽団の音楽監督を務めアメリカを代表する指揮者として名を馳せた。「展覧会」は世界初録音。「ツァラ」も「ボレロ」も最初期の録音。同時代の音楽を消化しきっているところはさすが。歴史的名盤だ。
フィンランドから飛び出した才能のひとり、サラステがトロント響と組んだ96年の初録音。よく聴かれるラヴェル版ではなく、フンテク版&ゴンチャコフ版から“純スラヴ傾向”に留意し、指揮者自身の解釈によって取捨選択したスコアを採用している。新鮮な響きが興味深い作品だ。
ステレオ初期の黄金コンビ、ライナー&シカゴ響の名演が蘇る。ラヴェル編曲による「展覧会の絵」は、当時のシカゴ響の凄さを知るには最適の作品といえよう。
有名なオペラの聴きどころをコンパクトにまとめた《NEW 1枚でオペラ》シリーズ。ロシア出身の巨匠ロストロポーヴィチが祖国の大作曲家ムソルグスキーの代表的オペラを指揮。