制作・出演 : リスト
発売元
日本コロムビア株式会社“2本のメイン・マイクによるピュアな高音質”を謳うHQCD。過去には“ワン・ポイント”録音を強調していたレーベルだけに、多少の矛盾を感じるのは否めない。しかし、会場の響きが、インバルのうめき声ともども、眼前にストレートに湧き上がってくるさまはオーディオ的、音楽的の両面で愉悦。
ゲヴァントハウス管の音楽監督を務めていた時の録音。マズアが得意としていたリストの作品集で、リストにありがちな大仰な身振りを排して、リストの甘美なロマンティシズムを重厚な響きの中で表現している。
発売元
日本コロムビア株式会社DENONクラシックの定番“クレスト1000”シリーズ。9回目となる発売分には、デンオン、スプラフォン(チェコ)、オイロディスク(ドイツ)の豊富な音源から聴いておきたい、聴いてみたい名盤をセレクトして収録。
チェリストの新倉瞳(桐朋学園研究科2年在籍)の3枚目のアルバム。チェロへの編曲もの中心だが、新倉の温かな音色に魅了される。チェロのオリジナル曲であるショパンのソナタでは、ショパンを得意とする高橋多佳子のピアノも聴きものとなっている。
クライバーンの40歳前後のころの録音で、リストのピアノ・ソナタを中心にロマン派の小品を集めたアルバム。彼の豪放さと優れたテクニック、抒情性と深々とした響きやロマンティシズムなどが味わえる。
2003年の同タイトル・アルバムから、SWR放送録音分の特典ディスクを外しての再発売。ブックレットの文章も、当時のものを流用。名技を問われるリストやショパンの音楽から、推進力や技巧とは異なる面を掘り出すような独特の演奏スタイルは、今聴いても独自かつ新鮮。大衆に支持された理由が歴然。
リスト弾きとして高い評価を得ていたキューバ出身のボレットの、リスト名演集。19世紀ロマン派のヴィルトゥオーゾの伝統を受け継ぐボレットならではの、ロマンティシズムにあふれた名技性を発揮している。
(1)は強弱の幅広さがきわ立つ豪快な演奏だが、強奏にあっても響きが濁らない心地好さがあり、また、譜面に忠実な構造性も光る。晩年の前衛的な作風が特徴的な(2)(4)、および(3)(5)では、独特の内省的な暝想性が奥深く追求されている。
フジコ・ヘミングのメジャー・デビュー10周年記念のベスト盤。本作は、デッカ・レーベルにて録音されたアルバムから人気曲を選んだもの。1973年録音の「ラ・カンパネラ」にはじまる、彼女の軌跡が辿れる1枚だ。
彗星のごとくデビューした20才(当時)のピアニスト、小菅優のソニー・クラシカルデビュー盤が、ベスト・クラシックに登場!!TBS系「情熱大陸」に出演、その反響は凄まじく、純クラシックのなかでもコア向けな楽曲でもある「超絶技巧練習曲」が、空前のヒットとなりました。そのひたむきな音楽に対する姿勢、女性とは思えないほどのパワフルな打鍵、そして限りなく繊細なタッチが、その万人の心に共感を生んだすべての元であったことでしょう。改めて、じっくりとお聴きください。
古今東西、クラシックのピアノソロの名曲を1枚にまとめたアルバムです。これ1枚で、ピアノソロのクラシック歴史が分かる名演奏をそろえています。また、どの曲もメロディが美しく、優しい気分をもった楽曲ですので、リラクゼーションCDとしてもお楽しみ頂けることでしょう。
40歳代に入って、ますます進化している彼。意欲的なリサイタルのライヴは、持ち前の硬質だが多彩な音色を駆使して、熱気のこもった迫力のある演奏を展開した彼の魅力をしっかりととらえた。どんなに熱しても過度にならず、しかし冷め切らない、そのバランスが魅力だ。
92年以降のルイサダのキャリアを集大成した、自身初のベスト・アルバム。彼自身による選曲で、日本未発表録音を5曲含むうえ、ドイツ・グラモフォン音源のグラナドスの曲も収録されている。