制作・出演 : 内田光子
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 ピアノ協奏曲第27番変ロ長調モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 ピアノ協奏曲第27番変ロ長調
情のおもむくところ対極的な2曲を並べながら、ことさらにその違いを際立たせるのではなく、響きとウタのデリカシー、細部を濃やかに息づかせる内田流の佇まい。オケも協奏というよりは溶けてシンクロ。ぽつり透明なピアノの響きに耳が沈潜する2楽章が出色。
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集、幻想曲シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集、幻想曲
沸たる情動と沈潜する物思い。シューマンの音楽が持つ二つの貌、その移ろいを濃やかに捉え息づかせて、音の運びが片時も直線的にならない。ピアノの響きもあえてクリアに整えず、分厚く多様な色を混然と保持する。その中で高域が艶めいて色香を放つ。濃密だ。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番
ハ短調(K.491)がまさに天国的な美音で迫る。同曲にはお気に入りの仲間ザンデルリンクとの共演という奇盤(HMF)も存在するが、今回はECOとの鮮烈なシリーズ以来20年以上の磨きがかかった弾き振り演奏ライヴであり、“デイム・ウチダ”の貫禄!★
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番≪ジュノム≫ ピアノ協奏曲第8番≪リュッツォウ≫モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番≪ジュノム≫ ピアノ協奏曲第8番≪リュッツォウ≫
80年代に録音されたモーツァルト作品集。細やかなニュアンスやデリカシーを楽しめるモーツァルトで、小じんまりとしているものの美しい仕上がりだ。テイトの伴奏はフレージングが明快で、ソロとの対照が秀逸。
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第11番・第12番・第14番モーツァルト:ピアノ協奏曲 第11番・第12番・第14番
80年代に録音されたモーツァルト作品集の中から、ピアノ協奏曲第11、12番と第14番を新たにカップリング。テイトの誠実な指揮によって、内田のしなやかな感性が活かされた演奏となっている。