制作・出演 : 小澤征爾
小澤征爾&ボストン響の初期の代表的名演の一つ。小澤の最も得意なレパートリーのひとつであるチャイコフスキーから、劇的な交響曲第5番を収録。第2楽章のカヴァロスキーによるホルン・ソロも印象的。
演奏至難なアイヴズの「交響曲第4番」と「宵闇のセントラル・パーク」を収録したアルバム。テンポもリズムも異なる2群に分かれたオーケストラを小澤が巧みにリードし、天才的な指揮ぶりを繰り広げている。
小澤征爾が得意とするフランス音楽から、有名な「夢のあとに」「パヴァーヌ」や劇音楽などといったフォーレの名曲を収めたアルバム。ボストン響の洗練された演奏を見事に引き出す、小澤の手腕が光る。
小澤征爾が1972年に当時の手兵だったサンフランシスコso.と録音した“ロメオとジュリエット”。チャイコフスキーの幻想序曲、プロコフィエフのバレエ組曲、ベルリオーズの劇的交響曲と、3人の作曲家のそれぞれの色合いが堪能できる。
小澤征爾が最も得意とするチャイコフスキーの作品から、バレエ音楽「白鳥の湖」の全曲を収録。ボストン響の首席奏者たちの素晴らしいソロにも魅了される。小澤とボストン響が活発に録音していた頃の一枚。
制作・出演
エディット・マティス / ジュディス・ディキスン / スチュアート・バロウズ / タングルウッド音楽祭合唱団 / トマス・ポール / ドナルド・マッキンタイヤー / ベルリオーズ / ボストン交響楽団 / 小澤征爾小澤征爾がボストン響の音楽監督に就任した直後の73年10月に録音した「ファウストの劫罰」。ソリスト、合唱、大編成オーケストラを統率し、ベルリオーズ指揮者としての小澤の評価を世界に定着させた記念碑的録音。
近現代ものにおいて絶大な力を発揮する小澤のR.シュトラウスだけに、非常に高い評価を得ている録音である。ボストン響を完全にコントロールし、細部のへの彫琢とスケール感とを併せ持った演奏を展開する。
小澤の珍しいバッハもので、師匠の斉藤秀雄をはじめ、ストコフスキー、ウェーベルン、シェーンベルク、ストラヴィンスキーと、編曲者の選定がいかにも小澤らしく、発売当時話題となった。無条件に楽しめる1枚だ。
小澤唯一のワーグナー・アルバム。パリ・オペラ座での「タンホイザー」が好評だったように、もっとワーグナーを聴きたかったと思わせる1枚だ。小澤独特の洗練された極上のワーグナーを聴くことができる。
制作・出演
エディタ・グルベローヴァ / カール・オルフ / ジョン・エイラー / トーマス・ハンプソン / ドム少年合唱団 / ベルリン・シュターツ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / 小澤征爾 / 晋友会合唱団小澤の19年ぶり2度目の録音。今回はベルリン・フィルという最強のオーケストラを得て、気心の知れた晋友会合唱団とともに渾身の演奏となった。ソリストもグルベローヴァをはじめ充実した布陣で臨んでいる。
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク / イェンス・ペーデル・ヤコブセン / キム・スコウン / ジェイムズ・マックラッケン / タティアナ・トロヤノス / タングルウッド祝祭合唱団 / デイヴィッド・アーノルド / ボストン交響楽団 / ヴェルナー・クレンペラー / 小澤征爾生誕150年記念のベスト盤。交響曲の聴きどころはもちろん、交響曲理解に欠かせない歌曲やピアノ四重奏、バッハの曲への編曲など珍しい曲も含んだ、まさにベスト・オブ・ベストな内容となっている。
小澤指揮による70年代半ばと、若杉指揮の60年代の武満作品を集めたCDで、もともとは2枚のLPで発表されたもの。ともに武満作品において定評のある指揮者だけに、優れたソリストを擁し、その神髄に触れている。
小澤、ボストン響によるマーラー交響曲全集の1枚で、3番目に録音されたもの。こうした大部の曲を徹底的に整理し明確にまとめあげる才能に秀でた小澤の名演のひとつ。二人のソリストも素晴らしい。
ウィーン・フィルの定期演奏会のライヴ録音で、小澤にとって3度目の「シェエラザード」。豊かな色彩感とウィーン・フィルならではの豊潤な響きに彩られた、緊張感あふれる熱演が繰り広げられている。
制作・出演
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / サイトウ・キネン・オーケストラ / サンフランシスコ交響楽団 / ドレスデン・シュターツカペレ / フランス国立管弦楽団 / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ボストン交響楽団 / リヒャルト・シュトラウス / 小澤征爾 / 晋友会合唱団小澤征爾75歳記念のベスト盤。CD6枚組、総収録時間7時間49分、101曲を収録している。ボストン響音楽監督就任の1973年から2002年のVPOとのニューイヤー・コンサートまで、究極のベスト盤となっている。
それぞれ2枚組として発表された2つのアルバムを、CD3枚組としてコンパイル。今回のリリースにあたって、第9番は初めてSACDハイブリッド化を施している。いずれもレコード・アカデミー賞を受賞した、小澤の代表的なマーラー録音である。
これは名盤である。メシアンと武満の代表作の組み合わせながら、30代半ばの小澤の覇気と才気が漲った熱演が最大の魅力。「トゥーランガリラ」での熱狂と陶酔、「ノヴェンバー・ステップス」でのフレージングのなまめかしさと音響美など一期一会的な感動がある。必聴必携盤だ。★