音楽むすび | 2011年6月15日発売

2011年6月15日発売

和カフェ〜和楽器による夏の歌〜和カフェ〜和楽器による夏の歌〜

J-POPの大ヒット曲に加えて、「越中おわら節」、夏の唱歌メドレーも収録。 ■アルバム内容 近年静かなブームである「和」。抹茶ラテ等、和と洋をミックスしたものが多数登場しています。 その様な世相を反映して誕生した、“和楽アンサンブル”。このユニットは、純邦楽の若手実力派達が、日本人でありながらあまり聴く機会のない和楽器の魅力と、その響きの美しさに、より気楽に触れてもらいたいとの思いから結成しました。本作から和楽器と純邦楽に関心を持つ方が増えて行けばうれしく思います。 また、カフェ・ミュージックというジャンルが出現し、定着しましたが、和のインテリアや飲食に合うカフェ・ミュージックとして、この“和カフェ”シリーズが定着すればと考えております。 今作は2010年3月3日リリースの「和楽器による春の歌」に続くリリース第2弾です。 2曲目の「夏祭り」には長唄の「大薩摩」、8曲目の「花火」には下座音楽の「佃の合方」を挿入する等、随所に邦楽の隠し手を盛り込む等、聴き応え十分なアレンジを施しています。 さらにアレンジに関しては、洋楽器でのアレンジをそのまま和楽器に当てはめるのではなく、あくまで和楽器の特性を生かして、再構築しました。 今後このシリーズは「和楽器による秋の歌」「冬の歌」に続いて行きます。日本発のカフェ・ミュージックにご期待下さい。 ■収録曲 1. 少年時代 井上陽水作の1990年発表の作品。二十絃箏と胡弓のアンサンブルが美しい仕上がりです。 2. 夏祭り[「大薩摩」(長唄)入り] Jitterin' Jinによる1990年発表の作品。和太鼓と三味線が大活躍するこの曲は。三味線ソロで歌舞伎で演奏される長唄の「大薩摩」、そして最後に三味線二挺により「すががき」という裏打ちのリズムで追いかける奏法が使われています。 3. 越中おわら節 富山県の民謡。胡弓をフューチャーした有名曲であり、毎年9月1日〜3日に行われる「風の盆」でも演奏されます。歌舞伎で使われる、掌に乗るほど小さな竹笛を数本並べた「虫笛」が演奏に使われています。 4. 夏色 ゆずの1998年発売の作品。十七絃の箏の伴奏に、尺八と三味線パートが絡み、そこに小鼓とかけ声が日本の夏を演出しています。 5. 真夏の果実 サザンオールスターズの名曲。二十絃・十七絃の箏と胡弓のアンサンブルが気持ちいい仕上がりです。 6. 童謡メドレー(夏は来ぬ〜海〜夏の思い出〜われは海の子〜椰子の実) 尺八の「夏は来ぬ」から中棹三味線の「海」、篠笛による「夏の思い出」、太棹三味線が低音を奏でる「われは海の子」、琴のアルペジオに尺八、胡弓、三味線が絡む「椰子の実」まで、多彩な仕上がりです。「海」では鳴物が川の流れや、水辺の風景を描写する際に使われる「波音(なみおと)」を演奏しています。 7. 浪漫飛行 米米CLUBの90年発表の作品。十七絃の低音に支えられて尺八が活躍しています。なお三味線が、川の流れや水辺の風景を描写するのに使われる「佃の合方」の手法をアレンジして演奏しています。 8. 花火[「佃の合方」(下座音楽)入り] aikoが1999年に発表した作品。鳴物が川の流れや水辺の風景を描写する際に使われる「波音」と「花火的効果音」を演奏しています。さらに歌舞伎で隅田川の流れを表す三味線の「佃の合方」が挿入されています。 9. 渚のバルコニー 松田聖子が1982年に放ったヒット曲。ここで使われている胡弓は従来の三弦のものではなく、四弦に改良されたものを使っています。また箏も従来の十三弦のものではなく、二十弦のものを使っています。 10.RIDE ON TIME 山下達郎による1980年の作品。十七絃に乗せて篠笛がフューチャーされた仕上がりです。 11. シーズン・イン・ザ・サン TUBEが1986年に発表した作品。和風ボサノバとも言える仕上がりのこの曲は、ざるに入れたアズキを揺らす波の音から、「ささら」と呼ばれる竹にたくさんの割れ目を入れた和風ギロなど、日本の鳴り物が活躍しています。 尚、収録曲のコメントは本アルバムのライナーノート(森重行敏氏)から一部引用しました。

京都 音のおみやげ決定盤 〜和楽器による京の調べ、日本の調べ〜京都 音のおみやげ決定盤 〜和楽器による京の調べ、日本の調べ〜

京音楽を楽しめるCDがほしい。京都のおみやげに最適なCDがほしい。 外国の方にプレゼント出来るCDがほしいー その様なリクエストに応えるありそうでなかった魅力的なアルバムです。 ■アルバム内容■ 京都は西暦794年から1869年に皇居が東京に移転するまでの1000年余り、まさしく日本の文化の中心でした。天皇を中心とした公家(貴族)の文化と商人による経済に支えられて、様々な芸能が花を咲かせました。音楽も公家の雅楽、武士の能楽を始め、町人たちの娯楽や教養として京都を中心に発達しました。 このアルバムでは、美しい京都の四季の風景と情緒豊かな町並みを、ゆかりある様々な曲目でお楽しみ頂けます。また「さくら」「春の海」を収録する事により、日本の代表的な調べに触れて頂けると共に、京音楽との対比も楽しんで頂けます。尚、楽器に関しては京三味線(柳川三味線)を意識した音色を再現する等、演奏面での配慮をしました。 京都で育まれて来た素晴らしい音楽をお楽しみ下さい。 ■収録曲■ 1. さくら〜箏独奏による主題と六つの変奏〜 有名な箏の入門用の旋律を元にした六っの変奏曲。藤井凡大作。「さくら」の録音物でも、このアレンジでの録音はあまりありません。 2. 御所のお庭 原曲は三味線伴奏による端唄。京都御所に咲く桜と橘や、降り積もる雪をテーマにしています。 3. 祇園小唄 無声映画のための主題歌として1930年に作曲。佐々紅華作。街と舞妓の風情をテーマにしています。 4. 嵯峨の秋 菊末勾当作の明治初期に作られた箏の二重奏曲ですが、今回は尺八・箏バージョンで演奏しております。 5. 京の四季 京都の四季を歌った端唄。秋の虫の声、雪の情景を表す太鼓、鴨川の流れを暗示する太鼓の効果音による夏の風情を演奏に折り込んでいます。 6. 御所車(香に迷う) 幕末期(1850年代)に流行した端唄。小野小町に恋した、深草少将の故事に由来する曲です。 7. 祇園囃子 毎年七月に行われる祇園祭りで、山車の巡行の際に演奏される曲です。 8. 京の大仏つぁん 京都には数多くのわらべ歌があります。この曲も京都にかつて存在した大仏を歌ったわらべ歌です。 9. 春の海(フルバージョン・小鼓入り) 宮城道雄が1929年作曲。今回の演奏では小鼓も参加しているほか、箏の技法には伝統的なものに加えて、トレモロ奏法、左手のピチカート、ハーモニクス奏法など新しい技法も駆使されています。なお小鼓が入ったバージョンはあまりありません。

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