制作・出演 : 浅川マキ
日本が世界に誇る〈King Of Diggin'〉ことMUROによる、邦楽AORの名曲をディグ! 世界中のDiggarが大注目するMUROの新作ノンストップ。最高の選曲をお届けいたします。 <収録内容> (全25曲程度収録予定) FLYNG KITTY BAND / つかみきれないシャボン玉 野口五郎 / スクランブル エッグ 稲垣潤一 / 愛のスーパーマジック 石川セリ / 永遠の1/2 濱田金吾 / 夜風のインフォメーション 風見律子 / 浮気な彼 伊藤銀次 / HEART AND SOUL 門あさ美 / SORADAKI (空薫) RUSH / LOVE 濱田金吾 / DREAM IS ALIVE 原田芳雄 / NEVER CHANGE YOUR MIND 上田正樹 / 寒い野原
浅川マキの追悼記念ベスト。ディスク1は入門編、ディスク2は中級〜上級者向け。音源は70年代から90年代までと幅があるが、その歌世界にまったくブレがない。サウンドの変化は多少あるが、核にあるものは不変。これは“浅川マキ”というジャンル。こんな人は、もう出ないだろう。
ベスト盤シリーズの最終章第4弾。DISC1には、初期の楽曲を厳選して収録。DISC2は、1972年の『寂しい日々』など5枚のアルバムからのセレクションとなっている。ジャズをベースにしたアングラなアンニュイさが魅力だ。
この人が持っている“闇”の部分は、70年代初頭の新宿と見事に通じていた。あのころの“新宿”はカウンター・カルチャーを象徴する語感がまだ残っていたのだった。時代は移り変わっても、浅川マキはますます深い闇を引きずって生きていく。凄味を感じる。
「初期作品集Vol.2」と「マイ・フェイヴァリット・メロディ」のタイトルで編集した2枚組。マキと言えば黒のイメージだ。ブルースも青ではなく黒。デビュー作のジャケット写真を用いたしたCDジャケットも黒が基調だ。歌も、もちろん黒い。
黒ずくめの衣装で肩をすくめて歌う浅川マキには、ネオンの輝きが作りだす影でつぶやく女がいる。[1]は本多俊之とのデュオで、[2]はボビー・ワトソンとその仲間のなかで歌っている。地下のよどんだ空気のなかに浸りきっている歌声のうめきに似た説得力。
初期(60年代)から本作リリース時(95年)までの作品集シリーズの第1集で、ジャズ・ヴァージョンの初期作品がこれ。ここには60年代末に新宿の街を徘徊し、蠍座へと階段を降りていくことでしか体験できなかったぐっと重厚な浅川マキ・ブルース・ワールドを追体験できる。
92年大晦日の文芸座ル・ピリエでのライヴ録音に94年のスタジオ新録を加えた1枚。(3)(6)などのジャズのスタンダード、シャンソンの(8)など、彼女自身の翻案詞の楽曲がオリジナル以上にリアル。ジャズのサウンドを装飾でなく身にまとえる希有の存在だ。