音楽むすび | 制作・出演 : 渡辺香津美

ユニット結成10周年記念アルバムとのこと。若き美女のデュオとくれば、もう少し演奏に色気が欲しい気もするが、逆にあまりウェットにもシリアスにもならず、日常感を失わずにサバサバと弾いてのけるのがいいところかも。加羽沢の編曲も手馴れたものだ。

谷川公子と渡辺香津美によるユニットのデビュー・アルバム。二人のピアノとギターをメインに、中川昌三やクリストファー・ハーディ、井上陽介らをゲストに迎え、美しいサウンドを構築している。

お手本はグラッペリ&メニューインのスタンダード・アルバム。しかしこの二人の場合、同門だけあって、二人とも根っこが共通、しかもスウィンギー。鷺巣詩郎のアレンジも文句なくいい。「誰も寝てはならぬ」が元ネタの(8)など鳥肌モノ。生音っぽい録音もグッド。★

近藤のメジャー1作目であり初のリーダー作にあたる83年録音のアルバムが、リマスタリングされて再発となった。ラテン音楽やファンク調などのわりとポップな曲に、おおらかで歯切れよく鋭いトランペットはよく似合う。豊住のストレートなドラムも貴重かも。

世界的に活躍する日本が誇るギタリスト、渡辺香津美のギター生活30周年記念アルバム。本作はギター組曲となっており、壮大な宇宙をモチーフに縦横無尽に広がるギター・プレイが楽しめる。

最新アルバム『Dear Tokyo』が好評の渡辺香津美。彼の名作3タイトルがリマスタリング、TUNED CD仕様で再発される。高音質で蘇った名演を堪能しよう。