制作・出演 : 近藤和彦
『フライン・バタフライ』に続く作品。チック・コリア、リー・モーガン、ジョン・コルトレーンらの演奏でおなじみのジャズ曲を鮮やかに歌っているのが実に印象的。シャキッとしたバックのサウンドも魅力で、守屋純子のアレンジ、近藤和彦らのソロも素晴らしい。
熱帯ジャズ楽団、守屋純子オーケストラ、小曽根真ビッグバンドなどで活躍するベテラン・アルト奏者の初リーダー作。全曲オリジナル。キレとコクのある潔いワン・ホーン演奏が爽快。唯一クインテットによる1曲は岡崎好朗のトランペットがブリリアント。力作です。
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株式会社ポニーキャニオン人気女性ジャズ・トランペット奏者、市原ひかりがセルフ・プロデュースを行なった4枚目のアルバム。平井堅がヒットさせた「大きな古時計」、スタンダードやオリジナル曲をバランスよく収録した。熱気あふれるこなれたグループ・サウンドを得て、市原がハートフルなアドリブを展開する。
日本を代表するトランペッターが、師と仰ぐメイナード・ファーガソンに捧げたトリビュート。従来のジャズ・ビッグバンドの枠を広げ、今日的なサウンドも注入、伝統に敬意を表しつつ、未来を展望する力強い作品に。夜空に響きわたるトランペットの音色は感動的だ。
発売元
キングレコード株式会社日本を代表するトロンボーン奏者である中川による7年ぶりのリーダー作。NYで過ごした期間も含む7年の歳月が一気に凝縮されている。曲毎に覗くクラシック、ジャズ、ソウル、フュージョンなどのあらゆる音楽性が、彼の7年間を追う旅のように、聴こえてくる。
ベテラン・ドラマー大隅寿男の意欲作。フロント2アルトの編成が非常に新鮮、特にモンクの名曲「ウェル,ユー・ニードント」での2管によるテーマの展開はスリリングで、この曲の後半の盛り上がりを予感させる。7、10曲目は好きな曲、安定感のある大隅のソロがいぶし銀のように際立つ。
マリーンのパワフルなヴォーカルと色彩感に満ちたビッグバンドのサウンドが相乗効果を上げる2007年作。切れ味鋭いアンサンブルに乗せてスケールの大きな歌を聴かせる「シング・シング・シング」、変拍子を用いて新鮮な印象にした「テネシー・ワルツ」、秋田慎治の詩情あふれるピアノがいい「レフト・アローン」など多彩な内容。
レギュラー・バンド“レ・フリーク”でニューヨークに乗り込んで録音された大人なアルバム。気を衒った仕掛けもなければ、ニューヨークのゲストもいない。ベース・リーダー作だけにベースがリード・メロディを奏でるが。なぜか、70年代の匂いがする、手作りの良さが。
日本のコンテンポラリー・ジャズ・シーン屈指のトランペッター&バンド・リーダー、エリックの渾身のビッグバンド。冒頭のブルース曲がすべてを物語る。あらゆる要素でトップを証明する格調高いライヴはビッグバンド新時代を感じさせる。難産の末のオリジナル(6)が光る。
80年代半ばから日本のジャズ・シーンの真ん中で活躍しているドラマーがNY生活を経て録音した2枚目。第一線で活躍する同世代の仲間とのカルテット演奏は、ドラムスの鮮やかさもさることながら、語るべきものを持つ人の内面の豊かさを浮き彫りにした。